本日の晩酌 - 王祿

ひやおろしといえば、一夏越した酒を指すのが相場のところ、夏を三回越した酒が蔵出しされてきました。24BYの超王祿です。
三年近く前の酒が今になって出てくるのは、桶一本ごとに絞って瓶詰めし、呑み頃を見計らって出荷するこの蔵のこだわりの産物で、場合によっては若い酒が先に出る場合もあるというのが酒販店による説明です。長期熟成酒特有の枯れた感じがしないのは、氷点下5度での冷温保管のためでしょうか。開封直後は「超」の触れ込み通り辛すぎたのに対して、時間を置くと山廃を彷彿させる酸度の高さが際立ってきました。蔵元の並々ならぬ一家言が感じられる一品です。

★超王祿 無濾過生詰ひやおろし24BY仕込み第32号
王祿酒造(島根県松江市)
原料米 東出雲町産山田錦
精米歩合 60%
日本酒度 +9.2
酸度 2.3
アルコール分 15.5度
杜氏 石原丈径
東京都港区 鈴木三河屋にて購入