日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く - 晩酌

2015-09-21 21:51:24 | 晩酌
キャンパーとしては夜更かしの部類になるのでしょう。しかし、日没後から準備するとなると、どうしてもこの時間になってしまいます。ようやく晩酌の準備が整いました。
炊事場が使えないという条件に鑑み、本日はセイコーマートの100円惣菜で固めました。温かいものを一品でも加えられれば理想的であり、ホットシェフのフライドチキン、フライドポテトなどはまさに好適だったのですが、時間が遅かったこともあり売切でした。
品数こそ多いものの、スーパーで買っておいたご飯ものの他には、腹にたまるものがありません。しかし経験上、簡素にしたつもりでもなんだかんだで足りるものです。セブンイレブンが徒歩圏内にあるため、万一足りなくなったときは歩いて買いに行きます。

サッポロクラシック・琥珀ヱビス
たらこ
道産豚の肉じゃが
北のポテトサラダ
北海道芽室産切干大根
ピリリとわさび風味白菜の漬物
ご飯にのっけてうまいパリパリ大根
舞茸ご飯
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晩秋の大地を行く - 暑寒海浜キャンプ場

2015-09-21 20:50:01 | 北海道
ある程度予想された展開ではありましたが、道内最初の泊地は増毛に決まりました。暑寒海浜キャンプ場が今夜の宿となります。久々のキャンプゆえ手間取ったものの、一通りの設営を終えたところです。
出発からの走行距離は550kmを超え、北海道に上陸してから200km強を走りました。ただし、温泉を通り過ぎてしまい往復30km近い無駄が出たため、実質的には180km弱です。経験上、一日につき150kmが道内での平均的な走行距離なので、やや多めといった程度になります。
暗くなってから方々を探し回るのも現実的でなく、手近なところで選んだこちらのキャンプ場ですが、実態としては夏期のみ営業のキャンプ場にテントを張っているに等しく、雰囲気は房総の多田良北浜海岸キャンプ場に近いものがあります。水洗式の清潔な洗面所があり、水の確保は足りるものの、炊事場は閉鎖されているため、今夜は簡単な惣菜で晩酌するしかありません。とはいえ、静かな波音が聞こえ、彼方に増毛から留萌にかけての明かりが連なる海岸の眺めは上々です。気温は16.5度で微風、長袖シャツを一枚羽織れば十分過ごせるキャンプ日和でもあります。
とりあえず、町内で一軒だけ空いていた地場のスーパーに寄り、缶ビールと見切り品のご飯ものだけは押さえました。国道を少し走ったところにセイコーマートがあるため、今から肴を調達してきます。
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晩秋の大地を行く - 増毛駅

2015-09-21 19:27:46 | 北海道
無駄な往復で時間を消費したものの、目指していた増毛の町に着きました。あとはキャンプかというとさにあらず。その前に増毛駅を訪ねます。
初見となる日本海側を走ってきたのは、趣向を変えるという目的以上に、廃止が表面化した留萌本線を今のうちに訪ねておきたいという考えがあってのことでした。もちろん明るくなってから再訪するつもりとはいえ、この時間に来たのであれば夜の姿も見ておくに限ります。
自分がこの駅を訪ねたのは、いわゆる乗りつぶしで訪ねた二昔前の一度きりです。やはり今回と同じような秋の晩に訪れ、着いた列車で折り返したため、滞在時間としてはわずか数分だったと記憶しています。しかし、ホーム一本だけの構内と、線路に対して垂直に置かれた木造駅舎は今なお印象に残っています。その駅舎は日本海の風雪にさらされながらも、ほぼそのままの姿で残っており、遠い日の記憶が蘇ってきました。
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晩秋の大地を行く - 岩尾温泉あったまーる

2015-09-21 18:41:16 | 温泉
天候にもそこそこ恵まれ、おおむね順調に進行してきた本日の活動でしたが、ここで失策が出てしまいました。岬のすぐ近くにあるはずの温泉の看板を見落とし、国道をそのまま10km以上も走ってしまい、増毛の町に入ってからようやく気付いて引き返す事態となったのです。その「岩尾温泉あったまーる」で汗を流します。
見落としてしまったのは、国道から少し上がった高台にあり、なおかつ案内が目立たなかったからに他なりません。沿道には珍しい信号機があり、よくよく見ればその脇に看板が掲げられてはいるものの、決して大きくはない上に照明もなく、暗くなりかけてから発見するのは厳しいものがありましたorz
一悶着の末にたどり着いたこちらの温泉、直線基調の飾り気のない外観はいかにも現代的な公営の日帰り温泉で、館内の雰囲気も見た目通りです。温泉といいながらその正体は冷鉱泉ではありますが、大きめの浴槽に注がれるやや赤茶けた源泉自体は悪くありませんでした。

岩尾温泉あったまーる
増毛郡増毛町岩老109-1
0164-55-2024
平日 1100AM-2015PM(最終受付)
土日祝日 1000AM-2015PM(最終受付)
第三木曜定休(祝日の場合は前日休業)
12月から翌年3月まで休業
入浴料500円
泉質 冷鉱泉(弱酸性低張性冷鉱泉)
泉温 14度
pH 3.5
湧出量 毎分140リットル(自噴)
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晩秋の大地を行く - 昼の部終了

2015-09-21 17:35:22 | 北海道
こちらの期待通り、五時を目前にして夕日が現れました。30分弱で再び雲に遮られてしまい、日没こそ見届けられなかったものの、淡い夕日が情緒的でした。
常々申している通り、道内を適当に走っていても、日が暮れた場所からそう遠くない範囲に温泉、安宿、キャンプ場があります。本日についても例外ではありません。現在地からしても、明日の行動を考えても、今日は増毛でキャンプを張れれば理想的です。キャンプ場の雰囲気がそこそこよく、買い出しにも不自由しなければ増毛に泊まり、そうでなければ留萌まで足を延ばすことにします。
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晩秋の大地を行く - 雄冬岬

2015-09-21 16:27:19 | 北海道
出発からの走行距離が499kmとなったところで雄冬岬に着きました。岬といえば半島の先端を想像しがちなところ、こちらは海岸線がほんのわずかに突き出た場所に過ぎず、自身訪ねた中でいうなら越前岬に通ずるものがあります。高低差を無視すれば、宗谷岬のようといってもよいでしょう。しかし、巨大という形容では足りないほどの、実に巨大な岩が無数に積み重なった崖には迫力があります。
眼下には広大な日本海が広がっており、張り出すように弧を描く海岸線が絵柄に適度な変化を添えています。見下ろす漁村の小ささからして、高さは厚田公園の展望台よりもあるのでしょう。惜しむらくは先ほどから雲が厚くなってしまい、視界の先にある西日を遮っていることです。しかし、水平線の直上では雲が切れており、日がもう少し傾けば、雲間から夕日が顔を出す可能性は十分にあります。日没まで小一時間ということもあり、狙い通りの夕景が現れるのを待ってみます。
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晩秋の大地を行く - 厚田公園

2015-09-21 15:12:49 | 北海道
厚田公園の展望台から日本海を望みます。南を向けばこれまで走ってきた海岸段丘、北を向けば断崖をトンネルと護岸で貫く羊腸たる道というのがここからの眺めです。しかし、最も秀逸なのは正面に広がる光景でしょう。渺茫たる日本海が午後の日差しを反射しており、これなら夕景もさぞやと想像させられます。
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晩秋の大地を行く - 禾多重力開女台

2015-09-21 13:49:40 | 北海道
231号線に合流して本格的な移動を開始します。これまで道央圏から北上するというと、もっぱら石狩平野を経由しており、日本海沿岸を行くのは初めてです。定点観測に終始した午前の部に対し、大きく趣向を変えた午後の部となります。
現在地は字面も響きも美しい望来の町を見下ろす高台です。にわか雨が上がった後は再び青空が広がっています。ここから留萌までは約100km, 適度に寄り道しながら走れば、着く頃に日が暮れるといった見当です。眺めのよさに行き足が鈍っても、増毛まではどうにかいったところでしょうか。どちらにも旅人向けのキャンプ場があるため、一夜を明かすには好都合です。この後の行動はおおむね固まりました。
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晩秋の大地を行く - 雨宿り

2015-09-21 12:33:29 | 北海道
MOSで一息入れていると、開け放した窓から雨音が聞こえ、見ればかなりの雨が叩きつけていました。おそらく通り雨とはいえ、これでは駐車場まで行くのもはばかられます。小康状態になるまで雨宿りをするしかなさそうです。
改めて天気予報を確認すると、これから目指す留萌方面の天候は曇で、夕方に一時晴れることになっています。午前中好天に恵まれ、最後も日本海に沈む夕日を拝めるのであれば、幸先のよい滑り出しといえるのではないでしょうか。しかし、キャンプをしていてこの雨に降られてはひとたまりもありません。無事乗り切れることを願う次第です。
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晩秋の大地を行く - モスバーガー札幌新琴似店

2015-09-21 11:56:14 | MOS
銭函から337号線に入り、札幌市街を短絡する形で北上しますが、札幌で一ヶ所だけ立ち寄りたい場所があります。新琴似のモスバーガーです。
前回ここを訪ねたときは、往年の姿のままで残った風変わりな店舗を絶賛したものでしたが、それから二年の時を経て、残念な改造がいくつか加わってしまいました。まず、赤看板が緑に変わってしまったのは別によいのです。店舗に接して立つ、見上げるような巨大な看板も健在です。しかし、黄色の外壁がベージュに塗り替えられてしまったのは惜しまれます。黄色い建物というと、ともすれば景観を破壊しかねない代物になりがちなところ、この店舗の鮮やかな黄色は様になっており、赤看板とも調和していただけになおさらです。思い起こせば、同じく黄色い壁の新潟新井店が緑看板に架け替えられ、赤看板の頃に比べ色彩の調和が失われたというもありました。この店の場合、黄色い壁が緑看板に合わないと見て、看板の交換と同時に塗り替えられてしまったのでしょうか。
もう一つ惜しまれるのは、レジカウンターと客席の照明が現代的に改装されてしまったことです。内外にわたる改造により、北海道へ来る度立ち寄るべき聖地とまで絶賛したこの店舗の価値は、残念ながら大きく減じられてしまいました。
しかし、客席のテーブルは寄木で造った昔ながらのものです。ぴかぴかに磨かれ艶を放っていることからすると、改装に合わせてニスを塗り直したのでしょうか。張りぼての安物がすっかり定着してしまった今日、風合いのよい昔ながらのテーブルが残ったのは幸いでした。

モスバーガー札幌新琴似店
札幌市北区新琴似7条17丁目4-1
011-763-9666
700AM-2300PM
第4146号
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晩秋の大地を行く - モスバーガー小樽静屋通店

2015-09-21 09:53:09 | MOS
一通りの見物を終えたところで、お預けになっていた朝食をいただきます。鱗友市場に振られても、朝食に好適な場所が小樽にはあります。古い店舗が残るモスバーガーです。
御多分に洩れず、昔ながらの赤看板は緑に架け替えられ、外壁もそれに合わせて塗り直されたようです。しかし店内は何一つ変わりません。店主と思しき人物が自ら店頭に立つ、「路地裏出店」で名を馳せた古きよき時代の雰囲気も好ましいものがあります。

モスバーガー小樽静屋通店
小樽市稲穂2-16-3
0134-33-8899
700AM-2300PM
第502号
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晩秋の大地を行く - 天狗山

2015-09-21 08:47:41 | 北海道
さらに高度を上げて天狗山にやってきました。市街の中心から南東方向への眺めが主だった旭展望台に対し、こちらは市街の南西寄りから東、あるいは北東方向を見渡す形となります。標高が500m以上あるため、200m弱だった旭展望台よりさらに視界が広くなるのが特徴です。東を向いて、三本並んだ埠頭とその先に広がる海、彼方に浮かぶ雄冬岬へ続く海岸線を見渡すのがとりわけよく、斜面の淵の一本桜が空に抜ける立ち姿も様になっています。
ロープウェイの営業開始前ということもあり、展望台に先客の姿はありません。一昨年訪ねたとき咲きかけていた桜は徐々に落葉していて、路肩と斜面に残っていた雪は消え去り、すすきの穂が風に揺れています。短い夏が過ぎ去り、北国の秋は次第に深まりつつあるようです。
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晩秋の大地を行く - 旭展望台

2015-09-21 06:42:41 | 北海道
小樽に着いたときのお約束、鱗友市場で朝食をとろうとしたところが、フェリーにから下りたと思しき観光客が店の外まで列をなしていたため、あえなく退散と相成りました。またしても五連休の弊害が露呈した形ではありますが、その一方で歓迎すべきこともあります。雲が晴れて朝日が差し、やがて透明な青空が広がったのです。
この好天に恵まれたのであれば、見晴らしのよい場所へ行くに限ります。小樽駅を定点観測してから旭展望台にやってきました。早朝の展望台に観光客の姿は皆無、地元の散歩客が談笑しつつ休憩をとるなど長閑な雰囲気です。朝日は正面から照りつけて、家々の屋根と水面に反射しており、埠頭には新潟から乗船してきたフェリーが停泊中。S字のカーブを切って小樽駅に入る線路が、視界の中央で輝いています。
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晩秋の大地を行く - 上陸

2015-09-21 04:35:54 | 北海道
乗船が最後だったにもかかわらず、いの一番に下船できるという僥倖により、只今北海道に上陸しました。現在の気温は18度、初日の長岡と変わりません。九月の下旬ともなればかなり冷え込むだろうと覚悟していたはずが、道央ではまだキャンプ日和が続いていたようです。
昨秋北海道と東北を縦断したときには、キリ番をわずかに超える3457kmの走行距離でした。そして今回、新潟までの走行距離が偶然にも345.6kmのキリ番となっています。一時帰京を何度もはさみ、一月に及んだ前回には当然及ばないものの、今回もそれなりの走行距離にはなるでしょう。現在のところ、通算16万kmまであと1750kmとなっています。苫小牧から直帰せず、東北を経由して帰るなら、本活動で到達する可能性が高いと思われます。
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晩秋の大地を行く - 三日目

2015-09-21 04:23:34 | 北海道
おはようございます。昨晩は手短に晩酌するつもりが、始めると同時にお客が引け出すという僥倖があり、結局二時間続けてしまいました。南行の便との離合を見届けて切り上げ、一風呂浴びて九時過ぎに就寝し、入港一時間前の案内放送で目覚めたところです。
天候の回復が遅れているのか、本日行動圏内となり得る範囲の予報がよろしくありません。しかし、晴を期待していたのが曇という状況であり、雨が降ることはなさそうです。昨日の新潟のように、上振れしてくれる可能性もあるでしょう。まずは予定通り、日本海沿岸を留萌方面へ北上します。
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