車掌の粋な計らいもあり、乗車については完全勝利に終わった本日の活動ですが、それは居酒屋に関して妥協した上での結果でもあります。ただでさえささやかな直江津市街にあって、10時に迫る時刻では店の選択肢も自ずと限られ、事前に当たりをつけていた数少ない店の一つも看板となってしまいました。しかし、こうなるのを承知の上で乗車を優先した以上、今日は呑むことに関してさほどの執着はありません。並以上であってくれればよいと割り切り、同じく当たりをつけていた店の一つに飛び込みます。その名も「ひろ坊餃子」です。
駅のロータリーに面して赤提灯がいくつか灯る一角に店はあります。暖簾にも提灯にも「餃子」と「お酒」の文字があることからして、中華料理、ラーメン屋の類ではなく、餃子を肴に一杯やれる店なのでしょう。古びた店構えからしても、地元客が三々五々出入りしている様子からしても、これなら大きく外すことはないだろうと見込んだ次第です。そして、この判断は誤っていませんでした。
染め抜きの暖簾をくぐると、鈍角に曲がった朱塗りのカウンターがあり、地元の勤め人で七割、八割方が埋まる盛況。奥に二つある小上がりも先客で埋まっており、教祖よりも「酒場放浪記」が好みそうな、御常連御用達と形容するのがふさわしい店内です。カウンターの角に立つ威勢のいい女将が店の要をなしており、その隣に立つのは跡取りでしょうか。餃子を焼く丸鍋、炒め物に使う中華鍋、湯気を立てる煮込みの鍋が三つ並んだカウンターは機能的で、背後の冷蔵庫から取り出された食材が華麗な手さばきにより調理されて行きます。この二人を中心に、店主、若女将と思しき二人を加えた四人による家庭的な雰囲気も秀逸です。
壁には黄色い短冊の品書きが張り出され、餃子を筆頭に煮込み、焼鳥、炒め物といったてらいのない品々が揃い、どれも量が多くて価格も良心的です。日本海の幸に比べて華やかさには欠けるものの、駅前で軽く一杯ひっかける向きには、屋台のような品書きもあながち悪くはありません。むしろ、日頃から通うならこれで十分でしょう。勤め人で賑わう理由も宜なるかなの名店でした。
★ひろ坊餃子
上越市中央1-1-29
025-543-4251
1630-2330PM(LO)
日曜定休(第三日曜は営業し翌日休業)
生ビール・酎ハイレモン
牛すじ煮込み
餃子
野菜炒め肉入り
駅のロータリーに面して赤提灯がいくつか灯る一角に店はあります。暖簾にも提灯にも「餃子」と「お酒」の文字があることからして、中華料理、ラーメン屋の類ではなく、餃子を肴に一杯やれる店なのでしょう。古びた店構えからしても、地元客が三々五々出入りしている様子からしても、これなら大きく外すことはないだろうと見込んだ次第です。そして、この判断は誤っていませんでした。
染め抜きの暖簾をくぐると、鈍角に曲がった朱塗りのカウンターがあり、地元の勤め人で七割、八割方が埋まる盛況。奥に二つある小上がりも先客で埋まっており、教祖よりも「酒場放浪記」が好みそうな、御常連御用達と形容するのがふさわしい店内です。カウンターの角に立つ威勢のいい女将が店の要をなしており、その隣に立つのは跡取りでしょうか。餃子を焼く丸鍋、炒め物に使う中華鍋、湯気を立てる煮込みの鍋が三つ並んだカウンターは機能的で、背後の冷蔵庫から取り出された食材が華麗な手さばきにより調理されて行きます。この二人を中心に、店主、若女将と思しき二人を加えた四人による家庭的な雰囲気も秀逸です。
壁には黄色い短冊の品書きが張り出され、餃子を筆頭に煮込み、焼鳥、炒め物といったてらいのない品々が揃い、どれも量が多くて価格も良心的です。日本海の幸に比べて華やかさには欠けるものの、駅前で軽く一杯ひっかける向きには、屋台のような品書きもあながち悪くはありません。むしろ、日頃から通うならこれで十分でしょう。勤め人で賑わう理由も宜なるかなの名店でした。
★ひろ坊餃子
上越市中央1-1-29
025-543-4251
1630-2330PM(LO)
日曜定休(第三日曜は営業し翌日休業)
生ビール・酎ハイレモン
牛すじ煮込み
餃子
野菜炒め肉入り