日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

秋の北陸信越縦断ツアー 2014Part2 -本日の晩酌-

2014-10-18 21:53:59 | 晩酌
日没と同時に切り上げ、粛々と動いたつもりでも、結局このような開始時間になってしまいます。今夜の献立はこちらです。
新潟限定醸造のビールと、なぜかサッポロクラシックがあったためそれぞれ押さえ、前回の活動で買い求めた幻の瀧がこれに加わります。肴は石川産のわらさ、菜の花にしん、げんげの干物、さらには栃尾の油揚げと日本海側ならではの品々で固め、前回のキャンプに続いて鍋物も加えました。星空を仰ぎつつ、日付が変わる頃までの晩酌となりそうです。

風味爽快ニシテ
サッポロクラシック
幻の瀧
わらさお刺身
菜の花にしん
幻魚干
とちお油揚げ
新潟産ぶなしめじと根野菜の食べるスープ
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014Part2 -大池いこいの森キャンプ場-

2014-10-18 21:44:25 | 甲信越
石狩平野を彷彿させる一直線の県道を内陸へ向かって走り、キャンプ場に着きました。走行距離は、第一部からの通算で780kmに達したところです。

今夜世話になるのは「大池いこいの森キャンプ場」です。この名を聞いて、ほくほく線の駅を思い出すのはまず間違いなく汽車好きでしょう。その駅名の由来となった、二つ並んだ池のほとりにあるのがこのキャンプ場です。
月明かりもない星空だけに、周囲の状況は判然としないものの、ランタンを灯して設営を済ませました。先客はバイクが二台に乗用車が三台と適度、静かな湖畔の雰囲気は申し分ありません。引き続き風はなく、茂みからは虫の声が聞こえてきます。しかしながら、ここで一つだけ誤算があります。暑からず寒からずちょうどよいと思っていた気温が、急に下がってきたのです。
現在の気温は9度、今季キャンプをした中で最も寒かったのは天塩川温泉の11度だったため、今夜は未体験の寒さとなります。天塩川温泉では、夜から朝にかけて気温がほとんど変わらなかったのに対し、今夜は時間が経つほど冷えてきたため、一晩でどれだけ気温が下がるか気になります。振り返れば、今日は日中も20度に達することが一度もなく、汗を拭く手拭いの出番もありませんでした。わずか一週経つ間に、秋はますます深まってきたようです。
もっとも、5度を切るならともかく、この程度なら身構えるほどではありません。まさかの場合に備えて真冬に着る上着を持参しており、快適睡眠温度0度の寝袋もあります。封筒型の寝袋を毛布代わりに併用すれば、やってやれないことはないでしょう。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014Part2 -長峰温泉-

2014-10-18 19:27:06 | 温泉
柿崎のナルスで晩酌の酒と肴を調達。今夜も郷土色を織り込んだ完璧な布陣が出来上がりました。その一方で、必ずしも万全とはいかないのが風呂です。赤倉温泉があった先週末と違い、上越地方の海沿いにはめぼしい温泉がありません。しかし、お湯云々を度外視すれば、キャンプ場へ向かう県道沿いに温泉があります。本日は手軽さを重視し、その「長峰温泉」を選びました。
このように、特に期待をしていなかったこの温泉ですが、いざ蓋を開けると意外なほどの掘り出し物でした。レストランを併設した「ゆったりの郷」と称する現代的な施設は、先月北海道で訪ねた「妹背牛温泉ペペル」を彷彿とさせ、当然ながら情緒は何もありません。しかし、石造りの大きな浴槽には、やや褐色に濁った塩辛い源泉が注がれており、循環させているという割には塩素臭が一切なく、それどころかかすかに湯の香が漂ってきます。これなら前回の活動で訪ねた「たから温泉」と比べても遜色はありません。高い場所からまっすぐ下りる羽目板の天井など、浴場の造りも秀逸。期待値が低かったところを、よい方向に裏切られたのは、四年前に訪ねた榛原の温泉以来かもしれません。

長峰温泉 ゆったりの郷
上越市吉川区長峰100
025-548-3911
1000AM-2030PM(月曜定休・祝日の場合翌日休業)
入浴料600円
泉質 ナトリウム塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉)
泉温 42.6度
pH 7.6
湧出量 110l/min(動力揚湯)
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014Part2 -糸吉言侖-

2014-10-18 18:31:22 | 甲信越
「トワイライトエクスプレス」の通過を見届けたところで、今夜の泊地につき一応の結論が出ました。今夜はキャンプを決行します。
悩みに悩んだ中、決め手となったのは星空でした。一日滞在したお立ち台から見上げると、一点の曇りもない空に満天の星がまたたき、天頂に至っては天の川のごとくに無数の星が散らばっているのです。先月末、秋田のキャンプ場で眺めたのと比べても引けをとらない、実に見事な夜空です。この星空に加えて適温無風という完璧な条件が整い、草むらでは秋の虫が今なお合唱しているという状況で、キャンプをしない手はないだろうと思い至りました。
ただし、あくまで「一応の」結論ということであり、これが本当に最善の選択なのかは、自分自身にもよく分かりません。「魚仙」を訪ねてからほとんど間が空いておらず、歯の状態も万全でないという事情がなければ、長岡泊に傾いていた可能性は十分にあります。まさに紙一重の微妙な選択でした。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014Part2 -日没-

2014-10-18 17:56:17 | 甲信越
下りの「くびき野」を見送ったところで、残照もほぼなくなりました。昼の部はこれにて正真正銘の打ち止めです。去年に続き会心の青空が広がり、心おきなく撮影できたのは幸いでした。
ここで問題となるのは、今夜の泊地をどうするかです。選択肢は二つあります。長岡に引き返して宿泊し「魚仙」で呑むか、西進し上越市内でキャンプをするかのいずれかです。この期に及んで悩むのは、どちらも非常に捨て難いからに他なりません。
五日前に訪ねたばかりとはいえ、「魚仙」ならば二日や三日続けても飽きることはないでしょう。清酒の盛りであるこの時期ならなおさらです。抜歯から三日が経ち、万全とは行かないまでも、ある程度の飲み食いはできそうだという感覚もあります。その一方で空には一点の曇りもなく、なおかつ気温は15度と適温で、風もほとんどないという、キャンプには絶好の条件です。あと半月もすれば、明け方には大分冷えてくることを考えると、これほどのキャンプ日和も今季はあと一度か二度でしょう。そう考えると、キャンプも非常に捨て難いものがあります。
厄介なのは、長岡へ行くにもキャンプ場へ行くにも、移動時間にほぼ差がないということで、これがなおさら決断を鈍らせています。まあ時間には十分な余裕があるので、とことん考えてから決めたいと思います。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014Part2 -撮影終了-

2014-10-18 17:00:51 | 甲信越
先ほど下りの普通列車が通過しました。夕日は間もなく水平線の彼方に落ちようとしており、次の列車が来るのは50分後です。残照もさすがにそこまでもたないでしょう。列車撮影はこれにて打ち止めとなります。しかし、これほど見事な夕日もなかなか拝めるものではありません。刻一刻と色合いを変えて行く夕空を、このまましばし鑑賞します。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014Part2 -チキン弁当-

2014-10-18 16:11:37 | B級グルメ
今度の列車を見送ったら、駅弁をお昼にすると申しました。この私が東京駅で駅弁を買うといえば、これ以外に考えられません。東海道新幹線とともに50周年を迎えた不朽の名品「チキン弁当」です。線路と海を間近に望む海辺の駐車場に下り、キャンプ用の椅子を広げていただきます。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014Part2 -結果論-

2014-10-18 15:22:46 | 甲信越
その後下りの貨物列車と普通列車を一本ずつ撮影。次の獲物は四時前に続行する「北越」と普通列車です。
上りの「北越」をあえて切り、米山で貨物列車を狙ったところが、結果的には裏目に出てしまいました。というのも、貨物列車が通過するまさにその瞬間、上りの「北越」が重なってしまったのです。撮り鉄の間では「カブリ」と呼ばれて敬遠される、目当ての列車と他の列車が重なる失態です。去年ここで同じ列車を撮ったときにはかぶる気配もなかったため、全くの無警戒でいたところが、見事に足をすくわれました。しかもやりきれないのは、通過した「北越」が国鉄特急色だったことです。これならたとえ新味はなくとも鯨波で「北越」を待つべきだったということになります。
とはいえ、この高台で日本海の波音を聞きつつ列車を待つ時間は、自分にとって何物にも代え難いものです。それと引き換えにして、国道沿いで騒がしく、先客も大勢いる鯨波へ行こうという気にはなりませんでした。完全に結果論の世界なので、まあ仕方がないでしょう。

これから先は、上り列車の撮影には不向きな時間帯です。あとは日が暮れるまで下り列車を待つしかなく、午前中に比べて手が空いてきます。次の二本を見送り次第、出がけに調達した駅弁を、少し遅めのお昼とします。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014Part2 -米山再び-

2014-10-18 13:15:22 | 甲信越
米山のお立ち台に戻って下りの「北越」と普通列車を撮り、すぐさま柏崎方面へ少し走って、国道の橋から上り列車を撮影。次にくるのは下りが貨物で上りが「北越」、どちらも二時半頃の通過です。朝から息つく間もなく駆けずり回ってきましたが、これでようやく一段落です。
新幹線の開通後も残る貨物列車と、それまでしか撮れない「北越」ならば、後者を優先すべきところではあるのでしょう。しかし自分にとっては、この場所で撮れる機会が事実上なくなるのも由々しき問題です。上りを撮るなら選択肢は事実上鯨波のお立ち台に絞られます。それなら誰が撮っても同じです。いささかの躊躇はありながらも、ここは下りの貨物列車に賭けることにします。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014Part2 -笠島駅-

2014-10-18 12:35:25 | 甲信越
再び米山へ引き返しますが、その前に青海川、笠島の両駅を定点観測します。斜面の下の狭い平地に駅があり、ホームの向こうには日本海が広がり、その様子を小高い場所から一望できるのはどちらも同じです。見晴らしの点では米山に一歩譲るものの、小さな集落を含めた全体の雰囲気と、日本海側らしい無骨な駅の造りは甲乙付け難いものがあります。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014Part2 -鯨波-

2014-10-18 11:27:08 | 甲信越
新幹線の遅れが波及したか、下りの「くびき野」が定刻よりもわずかに遅れて通過し、本来その前に来るはずだった「越乃ShuKura」が後を追って行きました。下り列車の撮影が一段落したところで、8号線を柏崎方面へ戻ります。目当ては上り列車が撮れる鯨波のお立ち台です。
知名度では米山をもしのぐこのお立ち台ですが、自身訪ねるのはこれが初めてです。いわば聖地を素通りしてきたのは、天邪鬼の習性によるところが半分、米山がそれ以上に素晴らしいのが半分といったところでしょうか。実際に訪ねてみると、ある程度予想した通り、典型的な紋切り型のお立ち台です。誰が撮っても同じ画になるという点では、撮影者の構想力がものをいう米山と好対照をなしています。それでもこちらの知名度が群を抜くのは、国道に沿い、すぐ近くに広大な駐車帯もあって非常に便利なのと、上下線が両方撮れるという事情によるのでしょう。
先客は10人弱、好天の割には思ったよりも少ないという印象を受けます。駅伝があるらしく、今まさに選手が通過するところです。しかし、当然ながら我々は駅伝どころではありません。間もなく通過する「北越」と貨物列車に集中します。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014Part2 -米山-

2014-10-18 10:21:36 | 甲信越
肩慣らしを経て列車撮影を開始します。米山のお立ち台でカメラを構えました。
この場所に通い続けて二十年、去年などは日がな一日滞在してしまいました。それほど何度も通うのは、ここからの眺めが全国のありとあらゆる撮影地の中でも最高だと思うからです。左に山が立ち上がり、右に日本海が広がって、間のわずかな平地に小さな集落があり、その海側を線路が走るというのが、このお立ち台からの眺めになります。遮るものが何もなく、とにかく視界が広いのに加えて、遠景がこれまた秀逸。海岸線がわずかに蛇行しつつも正面に向かって延び、彼方にある上越市街で折れ曲がり、親不知の方へと延びていきます。さらに、左の奥には雪をかぶった北アルプスが連なるというおまけ付きです。その海岸線の彼方から、列車の前照灯が次第に迫ってくるところもたまりません。
一ヶ所のお立ち台から、角度を変えて様々な画が撮れるのもこの場所のよいところです。とかくお立ち台というと、誰が撮っても様になる、悪く言えば紋切り型で新味のない画になることが多い中、ここでは陸側から撮っても海側から撮っても、あるいは正面から撮ってもよく、構える位置も縦横自由自在です。短いレンズで海を大きく入れても、長いレンズで駅を俯瞰してもよく、焦点距離はお好み次第。順光となる午前中、日差しが水面に反射する昼下がり、さらには日本海に夕日が沈む黄昏時と、それぞれの時間帯に趣があります。その結果、終日滞在しても全く飽きないばかりか、次はこの構図、この条件で撮ってみたいという意欲が湧き、何度も足を運んでしまうというわけです。

しかし、長年通い続けたこの撮影地にも、一つの節目が訪れようとしています。「北越」と「くびき野」が来春の新幹線開業と運命を共にすれば、国鉄型特急電車はこの区間から姿を消します。さらに115系が後継の安い電車に道を譲れば、撮影の対象となりうるのは一日わずか数本の貨物列車だけとなってしまうのです。それでは今後もここに通う価値があるとは思えません。そう思うと、もう一度ここへ足を運ばずにはいられなかったという次第です。
今回はマイカーの特権を活かして、適度に場所を変えつつ撮りますが、主戦場となるのはもちろんここです。再び巡ってくるかどうか分からない機会を、心ゆくまで満喫したいと思っています。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014Part2 -鯨波駅-

2014-10-18 09:57:46 | 甲信越
信越本線を一駅上って鯨波駅に立ち寄ります。鉄筋コンクリートの無愛想な駅舎ながらも、外階段で二階のホームへ上がる造りが独特です。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014Part2 -東柏崎駅-

2014-10-18 09:38:15 | 甲信越
かねてからの予告通り、本日の主役は信越本線ですが、その前に越後線の東柏崎を訪ねます。
先を急ぎたいのはやまやまながら、東日本の無人駅で駅舎が片っ端から取り壊される中、この駅とて安泰とは限りません。確実に次があるとはいえない状況で、素通りすることはできませんでした。木造モルタルの駅舎にこれといった特徴はないものの、本線も顔負けの広い間口に、鉄道華やかなりし頃が偲ばれます。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014Part2 -柏崎到着-

2014-10-18 09:17:43 | 甲信越
柏崎に着きました。車を引き取って出発します。現在の気温は13度、上空には雲一つない青空が広がっています。北陸新幹線の開業前に限れば、これほどの好天が出現するのはこの先一ヶ月と、春先のごくわずかな期間だけではないでしょうか。残り少ない機会を、絶好の撮影日和で迎えられることに感謝します。
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