MT MANIAX

苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

道後でYと会う

2007年02月15日 | 日記
 今日は木曜日でしたが休みをとりました。朝は市のクリーンセンターへ行き、壊れたハロゲンヒーターとプリンターを捨てました。家電を捨てるのは、壊れてしまったとはいえ、寂しいものです。これまでお疲れ様でした。
 昼からはずっと観たかった映画2本をはしごで観ました。2本とも客席には私以外はおらず、貸切状態でした。なんと贅沢なことか! 携帯電話の電源を切らずに、映画を観てやりました。
 夜には、久しぶりに道後へ行きました。友人のYが新婚旅行で東京から出てきているためです。あつかましいとは思ったのですが、せっかく四国に来ているので、少し時間をもらって会うことにしました。コーヒーを飲みながら、楽しい時間を過ごしました。道後温泉でYと会うことになるのは・・・・・・不思議な感じでした。ついでに私は道後温泉で温泉に入ってきました。久しぶりの道後温泉で、ゆっくり温まることができました。温泉はいいなあ。
 つまらないことですが、私は温泉に入ると緊張することがあります。ひょっとしたら、温泉に浸かっている客の中に「温泉の主」のような人がいないだろうか。私が今、浸かっている場所は、「温泉の主」がいつも浸かる場所ではないだろうか、と考えてしまい、心配になってしまいます。

サンキュー・スモーキング (THANK YOU FOR SMOKING)

2007年02月15日 | 映画
監督・脚本:ジェイソン・ライトマン、出演:アーロン・エッカート、アメリカ、2006

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タバコ研究アカデミー所属のPRマン、ニック・ネイラーの使命は、得意の話術でタバコ業界への手厳しいバッシングをかわすこと。その巧みな論理のすり替えテクニックから「情報操作の王」と異名をとる彼の評判はすこぶる悪いが、一人息子のジョーイだけはそんな父親を尊敬していた。訴訟を未然に防ぎ、反タバコ法案を掲げる上院議員をやり込め、ハリウッドをも巻き込むあの手この手の戦略を展開するが、思わぬ落とし穴が待っていた・・・。
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 上の文章は「goo映画」に掲載されていたあらすじです。この映画の予告編を観て、ひょっとしたら・・・・・・と思い、期待しながら観たところ、めちゃくちゃ面白い映画でした。今回は、監督および脚本担当のジェイソン・ライトマンの、長編映画デビュー作品です。
 まず、オープニングが最高でした。アメリカの懐かしの音楽をBGMにし、タバコの箱のデザインを意識した文字や柄で、主演者名やスタッフ名が紹介されていくのですが、これがめちゃくちゃ気持ちがいい! こんなにカッコイイオープニングは、1999年の『ワイルド・ワイルド・ウエスト』以来でした。期待が高まります。
 主人公がタバコ業界をバッシングする人たちを、たくみな話術で丸め込んでいく姿は痛快です。私はタバコを吸いませんが、タバコバッシングする人たちは好きではありません。主人公の姿に感情移入することができました。
 この映画のテーマは何であるか考えてみると、色々なことが盛り込まれていることに気が付きました。「偏向的な世論に対する批判」「父と息子」「プロフェッショナルとは」などなど。映画表現は非常にシニカル(皮肉な態度をとるさま。冷笑的。嘲笑的)です。これらが心の琴線にひっかかる人ならば、この映画を楽しめると思います。
 テンポもよく、飽きることもなく観ることができました。上映時間は93分! よくまとまっていたと思いました。ひょっとしたら、今年最高の映画かもしれません。強くオススメしたいのですが、上映している映画館が少なく、観ることができないかもしれません。

Presents 合い鍵

2007年02月15日 | 映画
監督・脚本:日向朝子、出演:広末涼子、玉山鉄二、日本、2006

 角田光代原作の短編集『Presents』を映画化する企画の第一弾です。実はこの短編集は非常に面白く、私は大ファンであります。よって映画化プロジェクトの話を聞いたとき、「やった!」と思いました。何とか観客の支持を得て、第三弾、第四弾、・・・・・・と制作されて欲しいと願っています(第二弾『Presents うに煎餅』は決定しているようです)。
 今回の映画は45分であり、短めのものでした。しかし、原作が短編ですので、適当な長さの膨らませ方でした。45分でしたが物語りはしっかりまとまっており、間延びしていることもありませんでした。
 『Presents』は、人が一生で受け取るプレゼントについて書かれた短編集です。「合い鍵」は、主人公の女性が彼氏から贈られた合い鍵にまつわる物語です。もう少し、「合い鍵がプレゼントなんだよ」ということを強調して欲しかったです。その方が、今後続く(続くであろう)第二弾、第三弾の作品に登場するプレゼントも引き立てられてくると思います。
 広末涼子出演映画は1999年の『秘密』と『鉄道員(ぽっぽや)』、2001年の『WASABI』以来、4作品目です。どの作品でも広末涼子の演技は似ていると思います。演技の幅が狭いというわけではなく、スターであるためだと思います。高倉健、佐藤浩市、木村拓哉の会陰義が、どの作品でも非常に似ていることと同じです。スタイルが気づかれているのだなあ、と思いました。良かったと思います。