今日から、アメリカに武者修行の旅。「武者修行」っていっても、会社の出張なんですけどね。
わしの世を忍ぶ仮の姿は、プロフィールに書いてある通り、ある意味“トレジャーハンター”的なギョーカイに勤める会社員。
今回の出張の目的は、平たく言うと所属するギョーカイの最新トレンドをつかんでくることなんだけど、そこは面倒なんで割愛(笑)。
記事では、アメリカで体験したことや感じたこと、旅程でのトラブルなどを書き綴ります。
夕方発の飛行機に乗るため、昼前に家を出発してリムジンバスに乗って関空に向かう。
鉄道好きのわしとしては、関空までのアクセスはJRの関空快速がお気に入りなんだけど、梅雨の最中で雨が降ったりやんだりの天気だったんで、今回はリムジンバスを利用することにしました。まあ車内は空いてたし、心配してた渋滞もなかったし、バスも乗ってしまえば楽なものです。
関空で同行の職場の後輩(職場では「黒ヒョウ」の異名をとっているので、以下彼を「黒ヒョウ」と書くことにします)と合流。
前日、集合は「国際線は4階が出発ロビーなんで、ユナイテッドのカウンターの近くで。」と大ざっぱに決めておいただけなのに、ケータイで連絡をとることもなくフツーに会えた。まあそんなものです。
初めて使う「eチケット」でのチェックインも無難にこなし、荷物を預けて出国手続きへ。
ココは毎度キンチョーするんだけど、何の問題もなく通過。
搭乗時間が近付いてくると、出発ゲートの周りにヒトが集まってくる。中には、シャキール・オニールのようなごっついヤツや、座席にケツが収まるのか心配になるほど豊かな体格の女性がいたりなど、インターナショナルなフンイキが高まる。
とにかくこれらのヒトビトと座席が隣になるのはイヤだなぁとか思いながら、サンフランシスコ行きのB777に搭乗(B777と書いたからといって、わしは飛行機には疎いんで、そこからハナシが広がるわけでない)。
飛行機に乗ったとたんに感じたこと。。。「寒い」。冷房効きすぎ。
これは大きな誤算でした。長袖シャツは預けた荷物の中。。。
仕方ないので、ブランケットをショールのようにしてシノぐことにする。でも、隣席の細身の外国人は、Tシャツに短パンでフツーにしているんで、きっと体のつくりが違うんだと思う。
サンフランシスコまでは10時間弱のフライト。機内では、機内サービスのビールやマズいコーヒーで体温を高めたり、iPodで音楽を聴きながら過ごした。仮眠をとろうかと寝はじめると、通路の幅より広いお尻をお持ちの客室乗務員の方が、通路を通るたびにそのお尻が通路側の席のわしの肩に当たるので、まとまった睡眠がとれない状況。まあそんなこんなで、飛行機は予定通りのスケジュールで無事到着。スティーブ(搭乗機の機長ね)、Good job!
サンフランシスコでアメリカ入国手続き。テロ事件以来入国審査がキビしくなったそうで、入国時に全ての指の指紋の登録と顔写真を撮られました(渡航前にはESTAの登録が必要です)。
審査官にパスポートと機内で書いた入国書類を渡して、ココからが本番。
「アメリカに来た目的は?」から始まり、「どこに行くの?」、「仕事何やってる?」などの質問を受ける。それらの質問については、アタマの中の想定問答集にあったんだけど、「1週間にいくら稼いでる?」の質問にはコマッタ。
質問は理解できてるんだけど、どう答えたらイイのか考えてたら、英語が通じてないと思われたようで(日本人は答えを考えてるときに何も言わないのが、英語的にダメなんだとか)、紙に「$」と書かれていくら稼いでるか書けって言われて、ソコソコの数字を書いたつもりだったんだけど、後で考えると計算間違えてた。。。
次の質問は「クレジットカードはどこの会社のを持ってる?」。カード社会のアメリカでは、金銭の支払い能力を示すために重要なのだとか。日本では「貸して不仲になるよりは、いつもニコニコ現金払い」って、カード払いを嫌がるヒトもいたりするんですが、そこはお国柄というところでしょうか。
何とか入国審査をクリア。最初に書いておけばヨカッタんだけど、目的地はサンフランシスコではなく、ココから飛行機を乗り継ぎオレゴン州のポートランド。乗り継ぎの飛行機まで時間があったので、黒ヒョウとココで昼食をとることにする。いろいろ見て回って、黒ヒョウが「俺、タコスがイイっす。」っていうんで、つきあうことにする。
$15くらい払って買ったタコスを二人で食べる。途端に会話が止まる。。。
「マズいっすね。。。」と黒ヒョウ。
「マズいね。。。」とわし。
コリアンダー(パクチー)がてんこ盛りで、口中にカメムシのかほりがタダヨウ。。。
付いてるソースもサイドのゆで豆もまたマズい。。。
黒ヒョウが他の店からケチャップとマスタードを取ってきてくれて、パクチーを取り除きながら、食べ進めたんだけど結局二人とも完食できずにアメリカ上陸最初の食事が終了。。。
ブルーな気持ちを引きずりながら、ポートランド行きの飛行機に搭乗。
今度はビックリするほど小さなジェット機。みんな荷物を収納する棚にアタマぶつけてました。
このフライトの隣の席は、小柄なご婦人。カナダのトロントから来たそうで、飛行機が遅れてこの便に変えてもらったとのこと。飛行機は一時間半くらいでポートランドに到着。宿泊するホテルまでの行き方について、タクシーを主張する黒ヒョウと電車を主張するわしとの意見が合わないまま、預けた荷物を受け取る。。。はずだった。
待てど暮らせど、二人の荷物は出てこない。出てきた職員のヒトに「荷物出てこないよ。」とクレームを言ったら調べてくれて、この便には乗ってなくて、最速で次の便で到着するから連絡先をココに入力してくれとコンピュータの端末の前に連れて行かれた。
面倒な作業を済ませた後、もう一度職員のヒトを呼んで、クレームは一応完了したことになったらしい。「コレで終わり?」って感じで立っているわしらに「他に質問は?」って聞く職員。パワーバランスが完全に逆転されとる。。。とりあえず「遅くとも明日には着く。」というコトバを信じてホテルまで移動することに。
荷物がなくなったんで、黒ヒョウも電車での移動に同意。キップを買うときに、小銭がほしかったので、券売機に$20紙幣を入れたら(運賃は$2.3)、ジャックポットのように$1コインがジャラジャラと出てきて苦笑い。コインでパンパンになったサイフを抱えて、路面電車MAX(Metropolitan Area eXpress)のRedlineに乗って、ようやくホテルにチェックイン。
7月9日の昼前に家を出て、ホテルの部屋に着いたのが7月9日の19時頃。緯度が高いせいかまだ昼間のように明るい。
「だけども問題は今日の夜 パンツがない」
と井上陽水師匠の「傘がない」の替え歌をつくってしまうほど、着替えがない夜と明日の一日をどう過ごそうかと考えるポートランド。
とりあえず、着てきたものを洗濯しました。
こうして長~~~~~い1日が終わったのでした。
ココまで読んでいただいた方、お疲れさまでした。
わしの世を忍ぶ仮の姿は、プロフィールに書いてある通り、ある意味“トレジャーハンター”的なギョーカイに勤める会社員。
今回の出張の目的は、平たく言うと所属するギョーカイの最新トレンドをつかんでくることなんだけど、そこは面倒なんで割愛(笑)。
記事では、アメリカで体験したことや感じたこと、旅程でのトラブルなどを書き綴ります。
夕方発の飛行機に乗るため、昼前に家を出発してリムジンバスに乗って関空に向かう。
鉄道好きのわしとしては、関空までのアクセスはJRの関空快速がお気に入りなんだけど、梅雨の最中で雨が降ったりやんだりの天気だったんで、今回はリムジンバスを利用することにしました。まあ車内は空いてたし、心配してた渋滞もなかったし、バスも乗ってしまえば楽なものです。
関空で同行の職場の後輩(職場では「黒ヒョウ」の異名をとっているので、以下彼を「黒ヒョウ」と書くことにします)と合流。
前日、集合は「国際線は4階が出発ロビーなんで、ユナイテッドのカウンターの近くで。」と大ざっぱに決めておいただけなのに、ケータイで連絡をとることもなくフツーに会えた。まあそんなものです。
初めて使う「eチケット」でのチェックインも無難にこなし、荷物を預けて出国手続きへ。
ココは毎度キンチョーするんだけど、何の問題もなく通過。
搭乗時間が近付いてくると、出発ゲートの周りにヒトが集まってくる。中には、シャキール・オニールのようなごっついヤツや、座席にケツが収まるのか心配になるほど豊かな体格の女性がいたりなど、インターナショナルなフンイキが高まる。
とにかくこれらのヒトビトと座席が隣になるのはイヤだなぁとか思いながら、サンフランシスコ行きのB777に搭乗(B777と書いたからといって、わしは飛行機には疎いんで、そこからハナシが広がるわけでない)。
飛行機に乗ったとたんに感じたこと。。。「寒い」。冷房効きすぎ。
これは大きな誤算でした。長袖シャツは預けた荷物の中。。。
仕方ないので、ブランケットをショールのようにしてシノぐことにする。でも、隣席の細身の外国人は、Tシャツに短パンでフツーにしているんで、きっと体のつくりが違うんだと思う。
サンフランシスコまでは10時間弱のフライト。機内では、機内サービスのビールやマズいコーヒーで体温を高めたり、iPodで音楽を聴きながら過ごした。仮眠をとろうかと寝はじめると、通路の幅より広いお尻をお持ちの客室乗務員の方が、通路を通るたびにそのお尻が通路側の席のわしの肩に当たるので、まとまった睡眠がとれない状況。まあそんなこんなで、飛行機は予定通りのスケジュールで無事到着。スティーブ(搭乗機の機長ね)、Good job!
サンフランシスコでアメリカ入国手続き。テロ事件以来入国審査がキビしくなったそうで、入国時に全ての指の指紋の登録と顔写真を撮られました(渡航前にはESTAの登録が必要です)。
審査官にパスポートと機内で書いた入国書類を渡して、ココからが本番。
「アメリカに来た目的は?」から始まり、「どこに行くの?」、「仕事何やってる?」などの質問を受ける。それらの質問については、アタマの中の想定問答集にあったんだけど、「1週間にいくら稼いでる?」の質問にはコマッタ。
質問は理解できてるんだけど、どう答えたらイイのか考えてたら、英語が通じてないと思われたようで(日本人は答えを考えてるときに何も言わないのが、英語的にダメなんだとか)、紙に「$」と書かれていくら稼いでるか書けって言われて、ソコソコの数字を書いたつもりだったんだけど、後で考えると計算間違えてた。。。
次の質問は「クレジットカードはどこの会社のを持ってる?」。カード社会のアメリカでは、金銭の支払い能力を示すために重要なのだとか。日本では「貸して不仲になるよりは、いつもニコニコ現金払い」って、カード払いを嫌がるヒトもいたりするんですが、そこはお国柄というところでしょうか。
何とか入国審査をクリア。最初に書いておけばヨカッタんだけど、目的地はサンフランシスコではなく、ココから飛行機を乗り継ぎオレゴン州のポートランド。乗り継ぎの飛行機まで時間があったので、黒ヒョウとココで昼食をとることにする。いろいろ見て回って、黒ヒョウが「俺、タコスがイイっす。」っていうんで、つきあうことにする。
$15くらい払って買ったタコスを二人で食べる。途端に会話が止まる。。。
「マズいっすね。。。」と黒ヒョウ。
「マズいね。。。」とわし。
コリアンダー(パクチー)がてんこ盛りで、口中にカメムシのかほりがタダヨウ。。。
付いてるソースもサイドのゆで豆もまたマズい。。。
黒ヒョウが他の店からケチャップとマスタードを取ってきてくれて、パクチーを取り除きながら、食べ進めたんだけど結局二人とも完食できずにアメリカ上陸最初の食事が終了。。。
ブルーな気持ちを引きずりながら、ポートランド行きの飛行機に搭乗。
今度はビックリするほど小さなジェット機。みんな荷物を収納する棚にアタマぶつけてました。
このフライトの隣の席は、小柄なご婦人。カナダのトロントから来たそうで、飛行機が遅れてこの便に変えてもらったとのこと。飛行機は一時間半くらいでポートランドに到着。宿泊するホテルまでの行き方について、タクシーを主張する黒ヒョウと電車を主張するわしとの意見が合わないまま、預けた荷物を受け取る。。。はずだった。
待てど暮らせど、二人の荷物は出てこない。出てきた職員のヒトに「荷物出てこないよ。」とクレームを言ったら調べてくれて、この便には乗ってなくて、最速で次の便で到着するから連絡先をココに入力してくれとコンピュータの端末の前に連れて行かれた。
面倒な作業を済ませた後、もう一度職員のヒトを呼んで、クレームは一応完了したことになったらしい。「コレで終わり?」って感じで立っているわしらに「他に質問は?」って聞く職員。パワーバランスが完全に逆転されとる。。。とりあえず「遅くとも明日には着く。」というコトバを信じてホテルまで移動することに。
荷物がなくなったんで、黒ヒョウも電車での移動に同意。キップを買うときに、小銭がほしかったので、券売機に$20紙幣を入れたら(運賃は$2.3)、ジャックポットのように$1コインがジャラジャラと出てきて苦笑い。コインでパンパンになったサイフを抱えて、路面電車MAX(Metropolitan Area eXpress)のRedlineに乗って、ようやくホテルにチェックイン。
7月9日の昼前に家を出て、ホテルの部屋に着いたのが7月9日の19時頃。緯度が高いせいかまだ昼間のように明るい。
「だけども問題は今日の夜 パンツがない」
と井上陽水師匠の「傘がない」の替え歌をつくってしまうほど、着替えがない夜と明日の一日をどう過ごそうかと考えるポートランド。
とりあえず、着てきたものを洗濯しました。
こうして長~~~~~い1日が終わったのでした。
ココまで読んでいただいた方、お疲れさまでした。