さりチャンの「英語多読」宣言!!

次は・・・めざせ300万語♪♪
英語で楽しみたい★さりチャンの読書記録★

Happy Reading Club

Happy Reading Club はレベルを問わず英語で本を楽しみたい人たちのグループです。
◆辞書は引かない ◆分からないところはとばす ◆つまらなくなったら止める
  約束はこれだけです。
Happy Reading Club の蔵書はこちらからご覧ください。
http://booklog.jp/users/happy-reading
詳しくは左の、「メッセージを送る」 からお問い合わせください。

CITY OF LIGHTS

2009-11-27 23:29:36 | others
Story lines 4 YL 2.5 語彙レベル1250 総語数7400(概算)

この作品はシリ-ズのオリジナルで、Tim Vicary が書いています。

Tim Vicary がアドベンチャー・サイエンス・フィクションを書いてたなんてかなり珍し~い

と思いながら読み進んでいくと…

匂ってきた匂ってきた、Tim Vicary 臭さがプンプン


Cathy と Helen の2人の宇宙飛行士と、自分の番組を持つ人気TVレポーターの Mary と3人が
Space Bird One の初飛行に搭乗するという話です。

Space Bird One はジェットエンジンで飛び立ち大気圏外に出るとロケットエンジンで推進するという NASA が開発した新型 spaceplane です。

NASA は全世界の注目を集めることで、より多くの開発費を得ようと、新型スペースプレーンの初飛行に2人の美人宇宙飛行士と美人人気有名TVレポーターを乗せたのでした。
(『美人』を付けたのは私の独断です

もはや話題性やビジュアル的にもマスコミの取材対象としては申し分ないもので、船内にはTVカメラが設置され常に地球の人々は船内や宇宙の様子を見ることができました。

そして離陸後、順調に飛行が続くと思われたのですが…

これ以上内容を書くとおもしろくないので、興味のあるかたはぜひ読んでください。

それから1ページ目と最後のページの Washington Post の新聞記事の切れ端を必ず読んでくださいネ。
実はこれがこの話のキモとなります。

なるほどねぇ。。。
世の中そんなものなのよねぇ。。。
巨大組織と一個人の無力さを思い知らされます。

規模はかなり小さいですけれど、前に読んだ CHEMICAL SECRET にも通ずるものがあると思いました。

現実の世界でも思い当たることはたくさんありますが、確かに我々一般人が知らないで済ませた方がいいこともあるんでしょうね。

ラストは含みを待たせた終わり方で、Tim Vicary がもし続編を書くとしたらどうするのかなぁ…

彼の作品はだいたいそんな終わり方ですけれど。
自分で考えろってことなんでしょうか。

ところで、挿絵がオールカラーで3人も美人さんでしたが、とりわけ月の裏側の City of Lights がきれいでした。