さりチャンの「英語多読」宣言!!

次は・・・めざせ300万語♪♪
英語で楽しみたい★さりチャンの読書記録★

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A Mother's Lullaby

2009-11-20 23:18:24 | others
東京書籍 中学英語「NEW HORIZON」3年 総語数276

ついに中学3年の英語教科書を持ち出してきてしまいました。


ヒロシマの町の近くに古い大きな木が立っていました。

原爆が落ちた日の夜、その木の下で抱き合って死んでいった姉と弟をその老木が回想する話です。

幼い姉は母を慕って泣く弟のために子守唄を歌っています。
弟が泣き止んで静かに息を引き取った後も歌い続けます。
そしてその少女の声も次第に小さくなっていき…
翌朝、お日さまが上っても少女は二度と動くことはありませんでした…。


見開き2ページで1枚の絵と文章が載っています。
わずか4ページのお話です。
しかもページの半分は絵になっています。
短いモノローグですが、戦争の不条理さが凝縮されていました。

こんな暗~い絵で授業するんですかぁ…

と初めは思いましが、読んでみたらこれは絶対に子どもたちに読ませた方が良いと感じました。

仕事で行ったため広島の原爆ドームは遠目にしか見ていませんが、長崎は時間があったので原爆記念館に行ったことがあります。

グラバー邸を見たり完全に物見遊山の観光のつもりでした。

原爆の悲惨さはテレビでも書籍でもたくさん見たり聞いたりしていたはずなのに、
実際にそこに行って遺品や写真を見たら、絶句しました。

これが人間が人間にしたことなのかと思うと、悔しくて悲しくて恥ずかしながら涙無くして見られませんでした。

そして、中学の教科書を読んで涙が出るというのも恥ずかしい話ですが、あの悲惨さを思い出してしまいました。

英語の授業の中で先生たちはこの単元をどのように教えるのか興味津々です。

もしかしてこれを読んで何とも思わない子どもたちもいるかもしれません。
英語で書かれてますしねぇ。

もし広島や長崎に行く機会があったらぜひ原爆の悲惨さを見て来てください。

そして子どもたちにも戦争やテロリズムが罪のない普通の人、とりわけ子どもたちをどれだけ犠牲にしているか知ってもらいたいと思いました。

それが自分ではない、なんて保証はどこにもありません。