さりチャンの「英語多読」宣言!!

次は・・・めざせ300万語♪♪
英語で楽しみたい★さりチャンの読書記録★

CHEMICAL SECRET

2009-11-17 23:57:35 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 3) YL 3.1 語彙レベル1000 総語数10000

Oxford Bookworms Library シリーズの Stage3 を読み始めました。

総語数は Stage2 より少し多いですが、そんなに違いが感じられません。

このお話はフィクションですが、 Tim Vicary の作品です。

実際にどのような有害物質がどの程度の割合で流出すると生体に被害を及ぼすのか、
なんて細かいことはさておいて、
彼らしい社会派小説でした。


非常に貧しい暮らしをしていた2人の子持ちの中年男性( John Duncan )がやっと職に就いたペイント会社は有毒な排水を川に流していた。
その事実を知った John は社長に止めさせようとするが、逆に会社の利益のため(あるいは自分も含めてそこで働く人たちのため、その会社のおかげで潤う町のため)にそれを隠蔽し、会社の片棒を担ぐことになってしまう…

なんともつらいくて悲しい話でした。

John が本当に守ろうとしたのは愛する自分の娘や息子のはずだったのに、必死に働いた結果は彼らに災いをもたらすものだったのです。

でもこういう話、多くの人が経験していることのような気がします。

最近よく起きるさまざまな企業犯罪の影で、どれだけの John Duncan がいることか…

現代社会の中では、いたし方ないことなのでしょうか。

なんともやるせない気持ちです。