花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

ツユクサ(露草)

2009年07月01日 | 草花・植物

:*:.☆.:* :  ツユクサ(露草)、ボウシバナ(帽子花)、ツキクサ(月草・搗草)  ツユクサ科ツユクサ属  :*:.☆.:*:


ツユクサの名前の由来:「月草」「鴨頭草(つきくさ)」「搗草(つきくさ)」とも。古くは花汁をつけて染めたので「つきくさ」。花を鉢でついて染料にしていたので、「つきくさ」。江戸時代に、変化して「ツユクサ」となった。
江戸時代になって、朝に咲いて昼にはしぼむ一日花のさまから、はかなさを連想させ、「露草」と呼ばれるようになったと思われる。
朝咲いた花が、昼前にしぼむことが、朝露を連想させ「露草」となったとも。
名前と花の風情がこれほどよく合っている花も珍しい。
◆ボウシバナ(帽子花)の別名もある。
◆染料としてのツユクサ
平安期までは衣料を染めていたが、洗うと色が落ちるので、一時的な摺染めに使われるようになった。
容易に退色するという性質を持つ。この性質を利用して、「青色紙」作り、染め物の下絵を描くのに使われます。
ツユクサの花から「青花紙」を作る行程が紹介されています。
「露草色」は、ツユクサの花の色
◆露草の食べ方
  若い茎、葉はお浸し、和え物、酢のもの。花はサラダなど。
  私は葉をサラダや汁の実にして食べる。あっさりしていてあくもない。
◆薬草
漢方では鴨跖草(おうせきそう)として、解熱、利尿、解毒、心臓病などに用いられるようです。http://www.e-yakusou.com/sou/sou269.htm民間薬としても、心臓の機能の強化、さらに、脳溢血の予防に用い、これにドクダミを加えると、さらに効果的とあります。
◆仲間
マルバツユクサ:ツユクサに比べて葉が丸みも持っている。花の色は淡く、紫に近い。茎に黒い部分がある。
トキワツユクサ:白花
ムラサキツユクサ:赤紫花
◆花は6月頃から咲き始め「夏の花」に分類されるが、俳句では「露草・月草(つきぐさ)・蛍草」として、初秋の季語。

月草(つきくさ)の、借れる命にある人を、いかに知りてか、後も逢はむと言ふ      万葉集






最新の画像もっと見る

コメントを投稿