花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

フキ・フキノトウ・バッケ・ツワブキ

2010年04月13日 | 草花・植物
・‥…━━━★::::::::::::::::::::フキ・フキノトウ・バッケ(キク科フキ属)/ツワブキ(キク科ツワブキ科)::::::::::::::::::::::★━━━…‥・


《名前の由来》★古語では、「ふふき」(生吹)」。春一番に生き生きと、生が吹き出す「ふふき」が「フキ」に転訛したとする説。
★蕗の古い名の「布布岐(ふふき)」は紙の代用にした「拭き葉」に由来。この「ふふき」が転訛して「フキ」となった説。。
★「フキノトウ」を「冬の葱(フユキ)」と呼び、これが転化して「フキ」となったとする説。
フキノトウ(蕗の薹):トウは、アブラナ・フキなどの花茎。
バッケ:東北地方では「フキノトウ」を「バッケ」と呼ぶ。「蕗の化け物」が由来らしい。遠野物語に「変身の速さを魔性にたとえて、蕗の化身、すなわち『化けグサ』と呼ばれ、バッケェとなまった」という。(2010.4.6読売)
《雄花雌花》フキは雌雄異株で、雌株は成長して結実、蒲公英のような綿毛に付いた種を飛ばし、枯れてしまう。花が閉じているように見えるのが、雌。花が開いて黄色い花粉が見えるのが雄、花が開いたら枯れる。

フキ   フキノトウ畑
フキの柄杓
山の中の渓谷で飲めば、さわやかな香り。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇  フキの種類  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ノブキ(野蕗):キク科ノブキ属。  葉の形が「フキ]に似ているので、この名前。夏・秋の野草。
ツワブキ(石蕗):キク科ツワブキ属  初冬の花。 海岸付近。葉につやがあるので「艶葉」。また海辺に自生することから「津葉」
ツワブキの古名には「ヤマフフキ」の名もある。ツワブキ
マルバダケフキ(丸葉岳蕗):キク科メタカラコウ属。 葉が大きくフキに似ている。花は夏に咲き大きい(草丈1メートル、葉の長さ30センチまで)
トウゲブキ(峠蕗) :「マルバダケフキ」より小さいが、よく似ている。:キク科 画像
フキタンポポ(蕗蒲公英):外来種。キク科フキタンポポ属。葉がフキニ似て花がタンポポに似る。
アキタフキ(秋田蕗):北海道本州北部に自生している大型のフキであるが、「秋田県」の名前が付いているのは、秋田で栽培したためと思われる。秋田藩主が他の藩主に自慢して見せるくらい、大型で、葉は傘の代用にもなるくらい大きい。
ラワンフキ(ラワン蕗):北海道に自生する最も巨大なフキ。丈が3メートル、直径が10センチにもなるという。螺湾地区に自生していたことから「ラワン蕗」と呼ばれるようになった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇  フキレシピ  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


フキノトウ雄雌 ★フキノトウは「天ぷら」や「フキ味噌(東北では『バッケ味噌』)」が代表
 作り方もいろいろ。
 すっかり潰してクルミと砂糖で和える人。
 油でいためて味噌と砂 糖で和える人。蕾ごとと使う人。
 葉だけを使う人。
 私は、葉を外して刻み水にさらし灰汁をぬき、胡麻油で炒め、砂糖と味噌で練り上げるh 方法で、1年分作る。
 苦味成分のポリフェノールが肝機能や動脈硬化の予防によいらしい。
★フキは煮物、キャラブキ。
 私流「キャラブキ」レシピ…………たくさん作りおきします。
 塩ゆでして水にさらし、灰汁を抜いたら、ざるに広げて天日に干して、水分を抜く。
 干しあがったら、砂糖と醤油、トウガラシで煮詰める。



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