いつか南の島で暮らしたい

ハワイ大好きな夫婦です。ふとっちょ嫁、ももなとんの日ごろのつぶやきです。

あらためて・・・実感!

2009年10月03日 | ジョニー映画
ども

佐藤友紀さんの講座に、またも行ってまいりました

出遅れ気味の記事ですので
講座内容は他のサイトさんでも読まれてる方も多いと思います
(神無月さんのサイトはコチラです)

そこで、私は、
こんなものとともにご紹介


「ギルバート・グレイプ」のパンフレットです

あ、この夕日をベッキーと見てるときの
ギル兄ちゃん、めちゃくちゃ好き

いやいや、見惚れてる場合でなく
ラッセ監督の言葉良いですよ

  映画を作る時はいつも心のこもった映画を作りたいと願っています。
  人生を映像に再現する場合、悲劇と喜劇を混ぜ合わせなければなりません。
  なぜなら、人生は悲しいものであると同時に
  少しこっけいなものであるから。
  「ギルバート・グレイプ」は、心の旅の物語です。

なるほど、ふむふむ
これ、まんま「ショコラ」にも言えてますね

そして、このパンフレットには淀川先生の寄稿があるのです



淀川先生は、

  最近のアメリカ映画はヒット作を狙うのが目立ちすぎ。
  そんな中「シザーハンズ」と「妹の恋人」に私はほっとした。

  ようするに「愛」なのだ。
  「愛」は、人間を美しくする。 強くもする。

って始めてるわけです

勿論、文章の冒頭は、この映画の監督
ラッセ・ハルストレム監督を
しっとりと映画で「詩」を綴る監督だと評した上で


そして
  
  この二作品に出ていたのが、ジョニー・デップ。

  この「ギルバート」を見てあらためて「シザーハンズ」を見ると
  デップの目の表情が素晴らしい

もちろん、難役をこなしたディカプリオを絶賛しております先生は・・・
彼が大げさな演技をしたら、「詩」が壊れてしまったと・・・

でも、素晴らしい状態にやってのけた青年をとても高く評価してる


しかし、ジョニーなんだよね

「シザーハンズ」での目での演技を
更に昇華させたかのようなギルバート


淀川先生は

   デップの演技そして彼のさびしげな顔に
   その失った青春の哀れがにじんでいた

と・・・

にじんでいた

うんうん
そうなんだよね・・・

「ジョニーってうまいって思う瞬間かも
ってあらためて思うのですよ


この映画は、ひとつひとつのシーンを
決してメロドラマにしなかった

その要素てんこもりなのに
そう演出してないラッセ監督あっぱれとも先生は語ってますよ


あんな役なのに、
見事にやりすぎてしまわなかったディカプリオも上手くて・・・


そして
大きな演技をしないで
セリフも原作よりも、ずっと柔らかくして少なくし、
ギルバートの心の声をそっと聞かせるかのような素晴らしい演出


それを演じきってるジョニー


主役のくせに決して自分を目立たせることを考えない
彼ならではじゃないのか?

と思ってしまいます


  ラストのこの家の火災は胸をつぶすばかりの
  ギルバートの「愛」があふれ涙を誘う。
  この火災は見る人の心に何年も何年も
  忘れられぬ「愛」となって残るに違いない。

  私は試写が終わるや思わず強く拍手した。
  他の客もすべて私にならっていた。

  美しい映画で涙をあふれさせたあとは嬉しいものだ。

  あの焔の色がそういえば今も目にしみついて離れない

  ギルバートの愛の火だ


先生大絶賛のこの映画

私も大大大好きだけどね


 「エンドーラへようこそ」

    守ってあげたい人がいる。その人を守るために闘う、
    そのために自分の<夢>をいつのまにか忘れても・・・

   -家族の絆、兄弟の愛情と憎しみ、青春のいたみ、与えるやさしさ
   愛に包まれること、そして未来への希望・・・

   ギルバート・グレイプは
   すべての傷つきやすい人に捧げられた物語です-



うーん
素晴らしい

涙が出ちゃうんだけど、何度でも見たくなる

ギル兄ちゃんを見てると、優しい気持ちになっていく
心が溶ける感じもするからかしら


でもでも、どんなに本がよくても
脚本がダメじゃね


これは、脚本は原作者だったので、
文章の美しさをそこなうことなく仕上がってるし
(って評価されています)

そして、監督は、本当に柔らかい詩を語るように作ってる気がする

で、淀川さんが忘れないと言ってる焔の色は
有名なカメラマンが撮影してるそうで・・・

揃ってるねー

で、役者がダメじゃ、これは、もっと、ダメであって・・・


撮影中のジョニーは、私生活の大変さもあり、
かなりしんどかったようだけど
しかも、7ヶ月に及んだ長い撮影期間

ずっと、悲しい心を抱えたギル兄ちゃんでいることってのも
辛かっただろうけど


ジョニーの目が良いのよ
これがね


セリフの行間につまった
聞こえない声が
彼の目で語られてる

素晴らしいと思ったものです


佐藤さんが今回、教えてくれたのですが・・・

淀川先生は

「ジョニー以外がいないのが悔しいほどジョニーは良い」って
おっしゃっていたそうですよー

すっごいじゃんジョニー
最高の賛辞って気がするよー

テレビで前後解説をしてる時は(日曜洋画劇場ね

「テレビで映画を受身で見てる人のために
 どんな映画でも良いところをみつけて、拾って、ほめる」

というのが、先生のモットーだったようですが

実際は、相当の辛口の評価をなさる方だそうで・・・

それはそうだよね
一体何本の映画をご覧になったのか・・・

今さらながら、淀川さんの
「サイナラサイナラサイナラ」とともに
あの前後解説が思い出されます


もっともっと、先生がジョニーを褒めてるの聞きたかったなあ

このパンフレットお宝ですかねやっぱね



佐藤さんの言葉でもうひとつ

アリスのマッドハッターのかなりやってしまってるジョニーを見たあと

「さすがだよねー楽しみですね」と言ったあとで

「でもね、<パブリックエネミーズ>
 40代になった生身のジョニーの魅力全開で良いよ
 これは、子供にはわからんだろうけど・・・

って

いやあ、すごい楽しみ

素のキレイなジョニーだもんね

そのジョニーが、
「男が男であった時代」に
ひと筋に一人の女性を愛するなんて

あああ、なんてステキだろうか


あ、佐藤さん、ジョニーのことを
「役作りのためにちょっとデップリした」って言ってましたが


こんな感じで、おなかポニョを通り越した感が・・・
(これは、つい最近のジョニーで、
 デリンジャーのころはもう少ししまっておったようですが・・・

佐藤さん
ジョニーデップなだけに
ジョニー・デップリって言いたかったわけでは?



あああ、やっぱ、まじめに語るはずが、バカなアテクシ
退散いたしまするー


  講座でお会いした皆様
  ご挨拶できて、すごい嬉しかったです

  ありがとう
  これからもよろしく