ども
時間がある時は結構ジョニー以外の映画も見ています
あ、見たいと思ってもタイミング逃して映画館で見てないものも数多く
そこは、宅配DVDでせっせとね・・・
近々見たので、気に入ったのは
「私の中のあなた」と「恋愛適齢期」
そして
タイトルでおわかりのように
「WHERE THE WILD THINGS ARE 」(かいじゅうたちのいるところ)です
絵本がもとなのよねー
で、絵本とか大好きな私・・・でも、この本は読んでなかったです
なんかね、怪獣がかわいくなくて・・・どうも・・・
じゃ実写版はどうなのさと楽しみにしていたら
もう予告編でやられた
この怪獣たちが絵本よりずっとずっとかわいいって思ったの
映画館でこの予告見たとき、心が躍ったっていう表現がピッタリだった
でも、風邪ひいたりで、結局行けなくて
見るの今になっちゃった
だから、余計にじっくりと見たのかもだけどね・・・
ここからは映画の内容を書くので、ネタバレ嫌な人はスルーしてください
ママにもとっても愛されてはいるけど
母子家庭でいつもいるわけじゃない、なんか、パパ候補か?な彼氏がいるし
年の離れたお姉さんは相手にしてくれない
一人遊びや自分の作り上げる空想の世界で気持ちを紛らわしてる
そんな男の子マックス
ある日、苛立ちのピークに達して
ムキー
ってなって家を飛び出す
(いくら、気に入らないことがあっても机に靴で乗ったらダメです
はい
)
で、船で結構航海し、たどり着いた島にはかいじゅうたちが暮らしていた
怖かったけど、かいじゅうの一人(というのか
)キャロルが
やっぱ、なんだかわからんが「ムキー
」ってなって
他のかいじゅうに迷惑をかけながら、物(家)壊してるのを見て
なんか、一緒に壊したくなって飛び出すマックス
あやしい子供が来たもんで、かいじゅうに囲まれちゃうのだけど
子供特有のウソをつくの
自分は王様だし、強いんだって
で、王様になったよ・・・マックス(笑)
そんなマックスをなぜか受け入れてくれたかいじゅうたち
(ちょうど、かいじゅうたちも何かきっかけが欲しかったみたい
)
マックスは王様だから居心地が良いのだけど・・・
よくよくかいじゅうを見ていると
みんなそれぞれに悩みを抱えてる
自分では気づかなくても、人を傷つけてしまったり
自分ではこれがベストと思っても、他のかいじゅうには良くなかったり
もう、うまくいかない
なんだか、どうしていいかわからなーい
ってなってるかいじゅうを見て、マックス君
まるで自分を見てるような気がしたのかも・・・
でね、キャロルがなんでマックスを王様にしたか・・・
他のかいじゅうたちはマックスが王様じゃないって知ってたんだよ はじめから・・・
でも、キャロルは、自分を導いてくれる
いつも、みんなのためって何かやってるけど
うまくいかない、
思うようにまわりに伝わらない
みんながついてこない
このKWはキャロルの彼女なんだと思う・・・
でも、お互い必要なのに・・・うまくいかないって感じで・・・
いろーんなストレスを抱えてムキー
ってなってる自分を
導いてくれる、安心させてくれる
人にわかってもらえない孤独感とかを埋めてくれる何かが欲しかったの
もちろん、子供のマックスに、素晴らしい解決方法があるわけもなく
でも、みんなの心の痛みをマックスが来たことで
少しわかりあえたのかな・・・かいじゅうたち・・・
で、マックス君は
少しだけかもしれないけど、
大人になってまた家に戻るんだ
ってお話です。
子供の映画だからって
もっと、ほんわかしてると思うとそうでもない
子供というか、ちょうど、反抗期なのか、
ムキーってなってる手に負えない、でも、かわいい男の子を
マックス役のマックスレコーズ君がすごい良く演じてるし
かいじゅうたちは、もう、なんとも、ぶさかわで良いけど
このヤギのアレックスは、いつも誰にも話を聞いてもらえない・・・とか・・・
結構、人間関係というかさ、かいじゅう関係も
本当にコミュニケーションで難しいんだよなって話なのです
マックスが感じてる
ふとした時に感じる疎外感、
いや、決して疎外されているわけじゃないのに感じる苛立ち。
何か、自分の中の大切な部分が抜け落ちてしまったものを埋めたいがために、
人の大事なものを壊してしまいたくなる衝動。
これをかいじゅうのキャロルがやってる
そう、キャロルはマックスの写し身なんだよね
そんなキャロルに「「孤独もなんとかできる?」
「王様ならなんとかできる?」と聞かれて・・・マックス困ったよ・・・
だって、いままで、自分が何にいらついていたのかもわかってなかった少年だしね
でも、わからないながらも
「みんなにもママがいたらいいのに」って、
何があっても、味方でいてくれる
自分を愛してくれるママの存在に気づくし
かいじゅうたちと一緒に過ごした時間が
実は、お互いの孤独や疎外感を埋めていて
人はお互いを尊重して向き合っていかなくちゃってことも
うすうすわかってくるのかもしれない
そんな風に少しだけでも、勉強したマックスを見て
子供も、そして、大人も何かを感じる・・・そんな作品だと思います
どっちかというと、子供向けじゃないのかもしれないとも思った・・・
で、私はこのかいじゅうたちCGだと思っていたんだけど
映画公開の時にPRで「なんと、着ぐるみです
」って聞いて驚きだった
でも、昔ながらの中に人間が入る方法がすっごくこの作品に生きてるって思ったよ
で、特典映像を見て更に
だったのは
声優陣がまず、簡単なセットの中で演技をして録音してる
おでこにマイクをつけてね
だから、かいじゅうが重なって寝るところなんかも、役者さんたち重なってたから(爆)
下の人重いよなー
でも、そのまんま、声を録音してるから、
マックスがかいじゅうたちの下にいてっていう雰囲気が作り物じゃなくて出てる
で、俳優さんたちが演じて録音した声を聞きながら
着ぐるみの中のパフォーマーさんたちがかいじゅうになりきったの
だから、本当に、自然なうごきで、なんとも愛らしい
こうやって歩いてるステキな場面も本当に一緒に歩いてるからかわいいよね
きっと、この映画が初めてだったというマックス君
見えない何かが相手じゃなくて良かったよね
だから、自然でステキなのかも
(まあ、子供だらけの現場にして、
子供の好きなようにやらせたというのも関心いたしますです
)
かいじゅうたちの顔の表情をCGであとから足したんだって
今はいろんな手法があって、それぞれの作品にどう使うかってのは
本当に監督の腕の見せ所なのかもしれない
マックスとかいじゅうたちがお別れするところとか
ベソベソ泣いちゃうけど
心に残る作品でしたよー