ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

ダーウィンが来た(3月16日放送分)

2008-03-17 | その他テレビ番組
私は動物好きです。で、動物番組を見るのが好き。忙しいし、不規則勤務のためなかなか決まった番組を見ることができないのですが、これは好きなので、最近よく見ます。30分の短い番組というのも、軽い気持ちで見られて良いですね。ナレーションの桜井洋子アナウンサーも落ち着いていて温かく、好きなんです。

さて、昨日の放送分は最初は宮崎の絶壁の島に住むカンムリウミスズメの話題。小さなこの鳥は、なんと、生まれた翌日に巣を離れ、断崖絶壁を先に海に飛び降りた親鳥の声を頼りに転がり落ちるようにして巣立つのです。巣立つのは夜。他の鳥たちに狙われないためなのでしょう。しかし、高性能のカメラで捉えられたその小さなヒナの姿は、あまりにいたいけです。まだ飛ぶことができないので、たった15グラムの小さな身体は断崖を少しずつ落ちながら海へと向かいます。小さくて軽いし、ふわふわの毛が身体を守ってくれるので、怪我をせずに大丈夫らしいですが、あまりのいじらしさに、思わず手に力が入ってしまいます。岩のくぼみに落ちて、なかなか這い上がれなかった子もいましたし、岩の裂け目に隠れいてた蟹に捕らえられて命を落とす子もいました。カメラはなんとか一緒に生まれた2匹とも両親にめぐり合って沖に向かう一家を追います。沖に出て初めて、生まれて最初の食事をするのです。親鳥から口移しでエサをもらうヒナは、本当に可愛い!これからも色んな危険があるのでしょうが、あの断崖を転がり落ちながら親鳥にめぐり合うことができた勇気と生命力があれば、なんとか大人になるまで無事に育ってくれそうな気がしました。
それにしても、この小さな鳥と比べたら、人間はなんて過保護なのでしょうねえ~。

二つ目の話題は、タンザニアのセレンゲティ国立公園。サーバルという小型のネコ科の動物です。サーバルは斑点があり、耳の大きくて、ジャンプ力がある動物で、草原に住んでいます。お母さんサーバルは、4匹の子どもを育てていました。小さなネコ科なので、外敵がたくさん。毒蛇、ヘビクイワシ、セグロジャッカル・・・。お母さんは子どもたちを育てるために、栄養をつけなければなりません。栄養たっぷりのドクヘビと猫パンチで戦って、見事にしとめます。命がけの戦いです。我が家の猫の猫パンチとは、比べ物になりません。野生とは、厳しい戦い連続なのです。また、外敵から子どもたちを守るために、巣をマメに引っ越すそうです。一日に3回も引っ越すこともあるそうで、その様子もしっかりとカメラに収まっていました。古い巣にも新しい巣にも小型カメラが仕込んであるらしく、可愛い子どもが、お母さんにくわえられて運ばれる様子がしっかり見ることができました。子どもが4匹もいるので、お母さんはとても大変です。2キロの道のりを休まず移動するとのこと。これまた、子育ての苦労は人間以上?
子どもたちは、まったく普通のイエネコと区別が付かないような様子です。あのままお鍋に入ったら鍋猫になりそう!しかし、あくまであの子達はサーバル。厳しいタンザニアの草原で、今頃お母さんに狩の仕方を教わっているのでしょうね~。

さて、最後の話題はミツバチです。「杉の木家」と名づけ、お家騒動・後継者争いなどと、分かりやすく解説されたストーリーは、とても分かりやすかったです。ミツバチの巣に女王蜂が1匹しかいないこと、働き蜂は全部メスだということは知っていましたが、さて、雄蜂の役割は?
巣に蜂が増えてぎゅう詰めになると、働き蜂たちは半分が女王を連れてよそへ引っ越していきます。それで住宅事情が解消すると、幼虫から女王蜂を新しく育てます。働き蜂も女王蜂も、幼虫時代は同じ。選ばれ、ローヤルゼリーを食べた幼虫だけが女王蜂になるのです。で、選ばれた幼虫は5匹。次々と孵化した女王蜂は、戦い、生き残った強いものが本物の女王になるのです。確かに、弱い女王じゃその巣(家)は、生き残れません。自然のシステムはすごい。5匹も女王が羽化するのは、強い本物の女王を作るシステムなのですね。また、雄蜂は蜂蜜を運ぶなどの働きはまったくせず、ただ、女王蜂と交尾するためだけに生まれてきたとのこと。雄同士戦い、勝ち残ったたった1匹だけが無事に女王蜂と交尾できます。その上、なんと、雄蜂の交尾器は身体の中に入っていて、腹が裂けて交尾器を出すと、雄は死ぬしかないのです。交尾のために生まれて来たのにほとんどの雄はその役目を果たすことができずに死ぬ運命。しかも、なんとかその幸運な1匹になれたとしても、交尾=死・・・というのは、あまりにもすごいシステムですね。自然って本当に無駄が無い。というか、男性が見ていたら、哀れで泣ける話です。

今回は「親子でつなぐ命のリレー」というテーマで3つの話題を取り上げていました。いつも楽しんでいますが、こんなテーマだったので、余計に感動してしまったような気がします。


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