ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

その時歴史が動いた(帝国最大屈辱ノ日ナリ)(9/10)

2008-09-12 | その他テレビ番組
さて、先週の続きの「その時歴史が動いた」は、9月2日に行われた戦艦ミズーリの戦場で行われた、降伏文書調印までの道筋をまとめていました。

私たちは8月15日を終戦記念日として覚え、記念しています。これを「敗戦記念日」と言うべきだという人もいますが、もし敗戦記念日を言うとしたら、本当はこの9月2日を記念すべきだと、この放送を見て思いました。

8月15日はポツダム宣言を受け入れることを表明した日です。戦争終結の決断を伝えただけで、これを正式なものにするためには、降伏文書の調印と言う手続きをとる必要があったわけです。ポツダム宣言には「無条件降伏、連合軍の占領、軍国主義の除去、民主主義」が入っていたとのことです。

8月17日には、すごい即効で新しい内閣ができていました。総理大臣は皇室から初めて総理になった東久邇宮(ひがしくにのみや)です。もうね、私なんか読み方もよくわからないくらいですよ。そういえば、なんか、聞いたことあるなってな程度の・・・。

この内閣が、参謀次長の河辺と言う人がマニラへ使者として出向いて調印までの準備をすることにしたんですね。しかし河辺が飛行機で飛び立つと、それを撃墜しようとするヤカラが出てくるのです。厚木にあった海軍飛行隊だそうです。そのときに飛行隊にいた人の(10年以上前の映像ですが)証言によると、当時彼らは玉音放送は天皇の本意ではなく、陰謀だと思っていたとのこと。天皇陛下の為に、まだ戦いわないといけないと思っていたとのこと。本当に、よほど強く軍国主義と日本の勝利を刷り込まれていたんですね。

なんとか海軍飛行隊をやりすごして、無事にマニラに行った河辺。進駐開始を5日遅らせ、8月26日からにしてもらったり、色々苦労しているみたいです。ご苦労様です。武装解除がすぐに出来ないと心配したのでしょうが・・・。

でも、日本はまだ「国体護持」に執着したため、なかなか調印のための準備が整わないのです。「降伏」という文字が受け入れられず「降譲」なんて、訳の分からぬ言葉を使おうとしたり、「降服」という案もあったらしいです。しかし、あくまで「国体護持」を最優先にするため、屈辱も仕方ないと思ったためか、最終的に「降伏」という文字を採用しています。

軍部は戦争に負けたとなかなか思えず、天皇の命令によって戦争を終えただけであると捉えていたようですね。結局厚木の海軍飛行隊には、天皇の弟である高松宮が行って説得したとのこと。これまた、ご苦労様でした。説得できて、本当に良かった。大正解の人選ですね。

それにしても・・・今でも、8月15日を終戦記念日として記念し、9月2日を忘れがちなのは、以上のような経緯があったためと思います。アメリカでは9月2日を「対日戦争勝利記念日」として記念しているようです。

戦争はひとつの国でやるものではないです。相手あってのこと。戦争の終わりもしかりです。日本では8月15日でけりをつけているようだけど、そうじゃない見方もあるのですね。

ミズーリへ乗り込む全権委員が決まるまでも、ひと悶着あったようです。外務大臣だった重光と大本営代表の梅津が行ったのは最終的に正解だったと思えますが、水面下で押し付け合いがあったらしく、これまた大変なことだったと思います。真意は分かりませんが、東久邇宮が「高松宮」を推し、天皇に伝えると言ったけれど、実際はこの二人が発表されたのには、天皇自身の考えがあったらしいと番組では言っています。昭和天皇の賢い判断があったのかな、とも思えました。


この番組で言っていた事がすべて正しいとは限りません。近代史はまだまだ分からないことが多いし、私なんか、すっごい不勉強です。(本格的に勉強する時間もエネルギーもないのですが)でも、これをきっかけに、戦争をしない平和な日本を考えるきっかけにしたいですね。(きれいにまとめちゃいました。すみませ~ん。)


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
映画 (通りすがり)
2008-09-14 23:28:44
歴史に興味があり、戦争映画をよく見る者です。

戦争映画を見てきた者として、オススメの映画を紹介したいと思いますので、機会がありましたら、レンタルでご覧ください。

その時歴史が動いたでの、ポツダム宣言受諾をめぐる政府と軍の動きが、えがかれている作品に、日本のいちばん長い日があります。

また、海軍の視点での終戦や厚木航空隊、天皇への思想をえがいた作品に、あゝ決戦航空隊があります。

あと、天皇や戦争での心理などを生生しく、えがいた作品に、大日本帝国があります。

以上の作品は思想性があり考えさせる作品なので、おそらく好みに合うと思います。

軍閥、沖縄決戦、連合艦隊、太平洋の嵐、戦場のメリークリスマスなども、良い作品だと思います。

感想が聞けましたら幸いです。

返信する
推薦ありがとうございます (ももママ)
2008-09-15 12:14:45
なかなかレンタルしての映画鑑賞が出来ない日々ですが、機会があったら見てみたいです。「日本のいちばん長い日」は名作ですよね。見ているはずなのですが、子どもだったので・・・(汗)
後は、食わず嫌いが多くて未見のものが多く、推薦していただいて嬉しかったです。
返信する