満月寺のハスはこのようにポットに植えられていました。
奥に石堂が見えていますが、
この中に観音石仏が収められています。
お寺の正面には一対の仁王像があり、これは鎌倉から室町時代のもので、
腰から下が埋まったままの異形の像ですが、
人々の信仰の対象であったようです。
とにかく境内を見回しても、石造の立派な物が多く、しかもどれも相当な年月を経た趣です。
それもそのはずで、紫雲山満月寺は旧くから知られた、臼杵石仏群の守護寺なのだそうです。
臼杵石仏群のある深田辺りは、当時は5院6坊と多くのお堂があったそうです。それらを総称して紫雲山満月寺と言われ、石仏を守ってきたそうです。
長い年月にも朽ちずに残った石像を配し、現在の満月寺は昭和25年に復興されました。
寺の鐘楼です。
奥に蓮畑を見つけたので進むと、
鐘楼があり、ご自由にお叩きください とありました。
その奥には国指定重要文化財の日吉塔があります。
13世紀後半に建てられた日本最高(444㎝)の塔です。
奥の蓮畑を見ようと思わなかったら、
知ることもなかった塔です。
紐解くには古く、由緒ある石仏群ばかりで、
理解は及びませんが、この里一帯が長く守られてきたことは感じることができました。