料理とフォト散歩のつれづれ日記

料理と写真について

松井冬子展~世界中の子と友達になれる~

2012年02月16日 | 横浜・川崎散歩

モデルさんと言われても

全く違和感のない美形の持ち主の

松井冬子さん

 

でも生み出される絵とのギャップが気になって

思わず足を運んでしまった横浜美術館

 

 

 内蔵が剥きだされた「浄相の持続」や

幽霊を描いた「夜盲症」 などなど

 

こちらは東京芸大の卒業制作の

藤の花の下の揺りかごと少女の

一見穏やかそうに見える

世界中の子と友達になれる 」

 

でもよく見てみると

垂れさがる藤の房の下には

黒々と蜂が密集し

血が滲んだような赤い足先

 

写真だと少女が見ている方向の空間は

普通空けるように言われますが

前方は壁があるかのように画面が切れて

閉塞感と言うか切迫感の漂う絵

 

下図では揺りかごと少女が逆の構図もありましたが・・・・

 

 

身と心を切り刻んで描かれた絵というより

切り刻まれた身と心を修復するように

描かれた絵の数々

 

どのような過酷な幼少時代を過ごしたんでしょうか

この女(ひと)は絵を描くことによって

魂が救われているような印象

 

 

当日はご本人によるアーティストトークを

聞こうと1時間前に行ったけど

すでに満席

見たい人多いんですね

 

好きな絵かと問われると

好んで見たいと思わないけど

知らずに引き寄せられて

見るとシンドイ絵という感じですかねえ

 

ただ この絵は好きかもデス

この疾患を治癒させるために破壊する



10年後、20年後

どのように描かれる絵が変化するのか・・・

ちよっと また見てみたいです

まあ ワタシ生きてればの話ですが・・・ エヘッ

 

あくなきパッションに

長々と書き連ねてしまう程インパクトのある展覧会でした