もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

新 感染半島 ファイナル・ステージ

2021-01-22 00:08:21 | 韓国映画
2021年一本目

そうそう!
素早いゾンビ怖いんだった、ひゃぁ。
ってなりました。
釜山行きから4年なので
半島はほぼゾンビだけの国になってる。
死なないから狭い空間にみっちり詰まってたりするのがまた怖い。

なんとか逃げ出せたけれど日陰者のように香港で暮らしてたジョンソクに持ち込まれた話は
半島に置き去りになってる大金を持ち帰れというとんでもない話。
成功報酬が大金の半分とはいえ
ゾンビしかいないあの場所へもう一度戻ることに躊躇したジョンソクだが
彼の強さでもあり弱みでもある甘さにより
半島に向かうこととなる。

カン・ドンウォンはもちろんカッコいいんだけど
生き残りの子供の運転テクニックがすっごいカッコいいんだよね。
カーアクションシーンは全編にわたって見もの。
お母さんがとても強い心の持ち主だから
地獄みたいな世界でも素直に強く育ったんだろうな。

ゾンビになっていない心が崩壊した人間の方がひどく残酷で
底なしの欲まみれというのは
恐怖に麻痺したからなのか本質がむき出しになったのか。

列車の中のゾンビも怖かったけど
そこいらじゅうの路地やら建物から全速力で走ってくるゾンビ怖いよう。
血糊は遠慮しない韓国映画なので
そこも心して観ました。


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「パラサイト 半地下の家族」

2020-02-10 23:59:23 | 韓国映画
2020.1.10

アカデミー賞とりましたね。
ということで感想を書いてしまおうと。

全員失業中の4人家族は
半地下に住んでいる。
室内で一番高くにあるのは水圧の関係でトイレだ。
商売に失敗したりうだつの上がらない父親は何故か楽観的。

ある日
浪人し続けている長男に大学生の友人が家庭教師のアルバイトの話を持ち込み
若い成功者の家に出入りするようになるところから・・・
ここまでしか書けないけれど
私が気になったのは資産家の女の子だ。
友人はまだ少女の彼女と「留学から戻ったら結婚する」と言い
長男もキスをする関係になる。
彼女の性的なませかたは何に由来するのか?
その弟は精神的に不安定で
原因はあるにはあるが
ボーイスカウトでモールス信号が出来る(もちろん理解も)のに何故?
という重要な場面を含め理解が難しい。

最初めっちゃ笑うんだけど
突然「はあああ!」ってなってからがまたスゴイんですね。
階級社会というミルフィーユの話かと思ってるとくらいます、デカイのを。

最近の予告で出てる桃ねー桃。
コワイよ、あのシーン。
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「新感染 ファイナル・エクスプレス」

2017-10-05 22:42:53 | 韓国映画
2017.10.4

なんで”釜山行き”をこんなタイトルにしちゃうかね。
ひっかけてー、だとしたらバカっぽい。

韓国のホラーは真剣に怖いので避けていたが
あまりにも面白そうなので。
ゾンビの動きが怖すぎる、と思ってたら「コクソン」にもかかわったスタッフか。

別居している妻のいる釜山にいきたがるスアンと一緒に
早朝の釜山行き特急列車に乗ったソグ。
昼には仕事に戻るつもりだったのだがその列車には感染者が乗っていた。
全土で瞬く間に広がった謎のウィルス。

最初ソグは自分勝手でバス会社のおっさんと変わらない。
お年寄りをいたわるスアンの言葉を聞いていれば
妻が別居を選ぶのもうなづける。
それが妊婦さんと旦那さんなどの行動を見、
一緒に生き延びる策を必死に探りたたかううちに
スアンへの愛情と人間味を取り戻してゆく。
しかし、
生命の危機に相対した時にエゴをむき出しにしてゆくのもまた
人間味なのかもしない。
そういう大人を見ることになる高校生やスアンを思うと胸が痛かった。

愛する人を守るための行動に涙が少し出ましたが
怖いが勝ってしまったワタシ。
泣いてる方何人かいましたよ。
怖い場面でびくっと身体が動いてしまったが
後ろのおじいさんは椅子を蹴とばす勢いで驚いてました。

シカ、轢かないでほしいものだ。超絶怖いシカ。
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「ビューティ・インサイド」

2016-03-31 22:47:43 | 韓国映画
毎日、眠って目覚めるたびに違う身体になってしまうとしたら?

18歳のある日から
目覚めると、外見はもちろん
年齢も性別も時には言葉も違う人間に変わってしまうようになったウジン。
原因がわからないまま
他人との関係を作れず
(だって、本当は29歳の男なのに、眠って起きたらおばあさんになってたりする!)
母親と親友サンベクだけがウジンであることを受け入れてくれる生活。

家具作りの才能を生かして外に出て働かずに暮らしているウジン。
カッコ良くて若い男になった日には
女好きのサンベクに撒き餌としてクラブに連れてゆかれ
一晩の恋をしても相手が目覚める前に慌てて帰る。
全くの別人がベッドにいると大騒ぎになるのはゴメンだ。

そんなウジンが家具ショップで働く女性
イスの感性が琴線に触れ、恋に落ちる。
告白するにふさわしい外見で目覚める日を待つことから
ウジンの恋は始まるが・・・。


ウジンを演じる俳優は、重要な場面でもそれぞれ違う。
しかし、容姿が、声が、性別すら変わっているのに
ウジンの切なさを表現できる演技力がある。
さらに、その日替わりの恋人への恋心を演じるハン・ヒョジュが素晴らしい。


それにしても、
靴のサイズ視力言語性別国籍etcそれに合わせたファッションが必要、
という視点は新しい気がする。
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「白夜行~白い闇の中を歩く」 韓国版

2015-07-03 23:02:08 | 韓国映画
レンタル鑑賞


日本のドラマも映画も見てないけれど、ハン・ソッキュ目当てで借りる。
多分、札幌では公開されなかった作品。


一度悪に手を染めたら、絡め取られるように悪を連ねていくしかないのか。
殺人事件の被害者の子供と容疑者の子供
二人は
日の当たる部分だけは暖かく
闇に包まれた部分は凍り付いたように冷たい
そんな人生を歩んでいく。

少女は生きなおして明るい人生を送るようにみえたが
その周りでは謎の死が続く。
古い事件に執拗にこだわり続ける刑事が
かつての少年と少女の繫がりと
二人の闇の部分に踏み込んでゆく。

刑事が執拗に事件を追うのは、事件当時に自分が犯した過ち
~事件現場への違和感を確認するためにわが子の命を失ってしまった
そのことからだ。

それにしても、
自分を育ててくれた義母の庭、美しく咲く花の下に死体を埋め続けたのは
ただ安全な場所だと思っていただけなのか・・・


以下ハン・ソッキュの感想

酒に逃げ込んで長年過ごしてきたロートル刑事。
事件自体に拘りがある上に子供を犠牲にした
その当人たちが再び自分の前に現れてからの
暗い情熱の注ぎ込みかた。
やはり演技に間違いなし。
一番最近映画館で観た「ベルリン・ファイル」とは全く違う。
あれ、「ベルリン・ファイル」感想書いてなかったのか。
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「シークレット・サンシャイン」

2009-02-01 17:02:32 | 韓国映画
1/31 名画座にて

なるほど「シークレット・サンシャイン」とは
そういう意味か。
そう思ったオープニングシーン。

夫を失くして
子供と二人、夫の故郷に引越してきたシネ。
地方都市ではよそ者の素性はあっという間に知れ渡る。
ピアノ教室を開いて、ぎこちなくではあるが、
生活を始めてゆく。
車が故障したことによって知り合った
修理工場を営むジョンチャンがなにくれとなく世話を焼いてくれるが、
シネは素っ気無い態度を崩さない。
というよりも、確かにちょっとうっとおしいぞ。
彼女の服装のセンスが都会っぽいんだよね。

何を思ってかシネが口にしていたお金にまつわる話が、
(保険金のこと他人に言う意図が解らない)
彼女の最愛の子供の命をうばってしまう。

肝心の時にタイミングの合わないジョンチャン。
シネは一人で子供を助けようとして、
最悪の結果を一人で背負い込む。
なにか確執がありそうな夫の家族は葬儀に初めて現れて、
シネを罵倒するだけだ。

シネが救いを求めたものは、
いっとき彼女を救ったように見えたが、
さらに深い絶望へと彼女を陥れてしまう。
深く信じたために、激しく壊れていくシネ。
この辺りのチョン・ドヨンの演技、凄みがある。
この人、上手いなぁ、ホント。

ありふれた俗物で、お人よしだけれど
繊細なものを感じ取ることの出来ないジョンチャン。
『そこで気がつけよ!』『もう一押しでしょ』
そういうシーンがいくつも。
彼がシネにとって”シークレット・サンシャイン”になりえることは、
あるのだろうか?

さすが、イ・チャンドン。
犯罪被害者の家族についてだけではなく、
加害者家族について。
善意という形をとるある種の暴力。
インテリではない人々の解り易い優しさ。
色々と考えました。

チョン・ドヨン、確か4本見てるけど上手いわ。
ソン・ガンホは、上手くて当たり前です。
イ・チャンドン監督の作品は、
難しいわけじゃないのにいつも沢山考える。
好きな監督です。
コメント (2)
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「ユア・マイ・サンシャイン」

2007-04-14 22:26:42 | 韓国映画
名画座にて。

私の苦手な“泣かせ系ラブストーリー”とは違いそうなので観に行った。
観客もいわゆる“韓流スター”が出ていればわさわさいるオバサンは少ない。

韓国も地方都市の農家には嫁のきてが無いのか、そーか。
“ベトナムやフィリピンから嫁をもらおう”という横断幕に驚く。
そして、身体を売る仕事というのは
どこに行っても需要と供給があるものだ。

あきらかに身体を売っているウナに一目ぼれをするソクチュン。
その時に彼女が向かっていた先に、すでに運命は暗く影を落としていた。
そこから始まるソクチュンの熱烈アタックぶりにびっくり。
(死語でしょうが、それ以外思いつかない)
確かにウナへの愛ゆえなことは解るけど、あれは普通、引くよな~。

でも、心を閉ざして生きているウナを動かすには、
愛想尽かしのセリフをぶつけられても揺るがない
ソクチュンの素朴で一途な行動が必要だったんだろう。
やっと反対する周りを説得して一緒になった二人に、
暗い運命は扉を開けてしまう。
つかの間の結婚生活があまりにも幸せだったので、
その後の展開がとても辛い。
お互いを愛するが故に、去らねばならなくなるウナ。
探し回るソクチュンの悲しすぎる姿。
再び出会う日の運命の非道。

“ここで泣いてね”じゃない、真実に基づく展開にちょっと泣いた。

それにしても、日韓W杯の頃なんてごく最近なのに、
HIVを死病扱いなのは、知識が無さすぎ~。
薬を飲めば発病も抑えられるし、感染についても周りが無知識すぎ!
捕まった時も『治療しろ~』と思って観ていた。
実際はどうだったんだろう。
そして、あのDVダンナが感染源なんじゃないの?
発病してたんじゃないの?
と疑問の残るワタシ。

チョン・ドヨンは「スキャンダル」の時の、
夫との生活に飽いて浮気をする妻とは別人。
女優なんだからあたりまえですが、
不幸にまみれて身体を売っていても、どこか純粋なウナそのものにしか見えないの。
底力ですな~。
ファン・ジョンミンも上手い。
垢抜けないソクチュンがウナを探してやつれた姿も、
純朴なだけじゃなく影が差してくる姿も、めちゃリアル。
韓流だけじゃなくて、こういう作品にこそ韓国映画の底力があるよね。
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「サッド ムービー」

2006-10-19 20:59:40 | 韓国映画
10/11 試写会にて鑑賞 

最初から「泣かせまっせ」なタイトル。
ううむ。
一組の親子と、カップルとその妹、彼女のあこがれの人、
そして別れの危機にあるカップル。
8人の人生がどこかリンクしている。
そんな人々の身の上に起きる悲しい物語。

いやー、最初で展開が読める超ベタなストーリー。
妹ちゃんが耳は聞こえるのか聞こえないのかが曖昧だったり、
やけどの必要性もいまいちで、ツメが甘い感じ。
エピソードもベタすぎ、ラストのビデオはありえないし、
泣けませんでした。
ちゃんと”悲しい話”なんですけど。
泣いてるお客さんもいましたし。
各々役者さんのファンの方におすすめ。

それにしても、韓国のかわいいキャラ基準は謎である。
遊園地の7人の小人、かわいくないどころか不気味。
マシマロもあんまり流行らなかったよね、日本では。
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「グエムル 漢江の怪物」

2006-09-07 22:10:37 | 韓国映画
面白かった。
が、おばちゃん率の高い客席から、
(なんでここで笑う?)の笑いが多くて、気が散りがちに。
最初の、薬物廃棄や子供の手を繋ぎ間違う場面、
あと怪獣が登場するたびに笑ってたけど、なんで?

ソン・ガンホってこういうダメ男も上手いんだよね~。
(「クワイエット・ファミリー」「NO.3」など)
最初に観たときはバリバリのエージェントだったのに。
(言わずと知れた「シュリ」)

謎の生物を発見して、食べ物やゴミを投げつけるのがすでに韓国っぽさ全開。
そして怪物の造形ももったいぶらずに即登場。

バコッとやられるヘッドホン姉さんは爪の垢をとっていた、
など笑える場面が多々あるのに、
怪物が気持ち悪いんだねぇ。
何が異形へと変化したのか、ぶら下がるんだもん。
顔?口?あれが気持ち悪い。

怪物が出たくらいじゃ軍隊は出てこないのかね?
そして、「娘は生きている」という言葉を
どうしてまともに受け取らないのだろう?
死体を発見したわけでも、怪物の棲みかを発見したわけでもないのに。
アメリカの発表を鵜呑みにしちゃって、
ウィルス退治に頭が向いてしまうなんて。

結局家族が救出に向かうのだけれど、
平和な時はほのぼのしていたおじいさんが、
裏ルートを使って大活躍。
非常時にも金です。

そして、
(この人死んじゃうんだろうな)
という予感が当たり。
そうなのよね、一人くらい死んじゃうのよね。

病院が国がアメリカが、
一度”ある”と言ったウイルスを本当にあることにする為に、
カンドゥに施される謎の検査が酷い。
でも、なんで麻酔が効かなかったのか?
そして、頭に穴あけたらすこし賢くなった?

さらに、ストリートチルドレンまで登場して、
ただの怪物映画じゃないでっせ度が高くなる。
色々と皮肉というか風刺というか、
一筋縄じゃいかない。
”悪者をヒーローが倒して解決・スッキリ”なんていう、
ありふれたお話ではないのは確か。

怪物、ヒョンソを食べてないってことは、
基本人を食べないのかな。
って、食ってんじゃーん!消化してんじゃーん!
などという展開もあり。

ヒョンソを助けようと最後まで戦う家族と、
それを信じて待ち続けるヒョンソの強さ。
私だったらあきらめちゃうさ。

ポ・ジュノ監督、
「殺人の追憶」に続き、韓国映画の底力です。
コメント (4)
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「ミスター主夫クイズ王」

2006-08-27 22:53:19 | 韓国映画
シネマコリアで一回だけ上映に駆けつける。
なんてったって、ハン・ソッキュだから。

「スカーレット・レター」とも
「八月のクリスマス」とも違うハン・ソッキュがいた。
平凡ともいえる顔立ちなのに、
役柄によって全然印象が変わるのだよ、彼は。
『ハン・ソッキュに1000点!』と言っちゃいそうに上手い。

一流企業に勤めていたジンマンは、
労働運動に熱中して会社を辞めてしまってから専業主夫をしている。
一目ぼれした妻はTV局勤務で二人の間には女の子が一人。
スーパーでの特売品を手に入れるために、
泣き落としを使うほどの主夫のプロ。
ご近所付き合いも、キムチ漬けも、家事一切がお手の物だ。
でも、昔かたぎの父には主夫なことは秘密にしている。
それがある日切羽詰った事情で
TV番組”主婦クイズ王”に出演することになる。

もう、笑顔がステキ~。スーツ姿がステキ~。
そして、女装がまた潔く笑える~。
ああいう女の人、いそうだもん。
すごいなぁ、女装もしちゃうんだ、
韓国の興行手形俳優。

失業中の専業主夫というのは、
”ハッピーエンド”でも出てきましたが、
案外いるのかな?韓国。

すごく笑えるシーンの連続ですが、
ハン・ソッキュが受けただけあって、
ただのコメディーではなく、
主夫(主婦)の日々の仕事の大変さや、
男の友情、家族の絆を描いていて、
ホロリもあります。
もう王道です。

一番笑えるのは”母と犬”
とだけ言っておきましょう、ぐふふ。

それにしても、なんでこれが劇場上映にならないかな?

余談:妻役のシン・ウンギョンが駒苫の田中君に似ている気がする。
コメント (2)
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