もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「ユア・マイ・サンシャイン」

2007-04-14 22:26:42 | 韓国映画
名画座にて。

私の苦手な“泣かせ系ラブストーリー”とは違いそうなので観に行った。
観客もいわゆる“韓流スター”が出ていればわさわさいるオバサンは少ない。

韓国も地方都市の農家には嫁のきてが無いのか、そーか。
“ベトナムやフィリピンから嫁をもらおう”という横断幕に驚く。
そして、身体を売る仕事というのは
どこに行っても需要と供給があるものだ。

あきらかに身体を売っているウナに一目ぼれをするソクチュン。
その時に彼女が向かっていた先に、すでに運命は暗く影を落としていた。
そこから始まるソクチュンの熱烈アタックぶりにびっくり。
(死語でしょうが、それ以外思いつかない)
確かにウナへの愛ゆえなことは解るけど、あれは普通、引くよな~。

でも、心を閉ざして生きているウナを動かすには、
愛想尽かしのセリフをぶつけられても揺るがない
ソクチュンの素朴で一途な行動が必要だったんだろう。
やっと反対する周りを説得して一緒になった二人に、
暗い運命は扉を開けてしまう。
つかの間の結婚生活があまりにも幸せだったので、
その後の展開がとても辛い。
お互いを愛するが故に、去らねばならなくなるウナ。
探し回るソクチュンの悲しすぎる姿。
再び出会う日の運命の非道。

“ここで泣いてね”じゃない、真実に基づく展開にちょっと泣いた。

それにしても、日韓W杯の頃なんてごく最近なのに、
HIVを死病扱いなのは、知識が無さすぎ~。
薬を飲めば発病も抑えられるし、感染についても周りが無知識すぎ!
捕まった時も『治療しろ~』と思って観ていた。
実際はどうだったんだろう。
そして、あのDVダンナが感染源なんじゃないの?
発病してたんじゃないの?
と疑問の残るワタシ。

チョン・ドヨンは「スキャンダル」の時の、
夫との生活に飽いて浮気をする妻とは別人。
女優なんだからあたりまえですが、
不幸にまみれて身体を売っていても、どこか純粋なウナそのものにしか見えないの。
底力ですな~。
ファン・ジョンミンも上手い。
垢抜けないソクチュンがウナを探してやつれた姿も、
純朴なだけじゃなく影が差してくる姿も、めちゃリアル。
韓流だけじゃなくて、こういう作品にこそ韓国映画の底力があるよね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 選挙終る | トップ | なぜ殺す? »

コメントを投稿

韓国映画」カテゴリの最新記事