もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「恋戦。OKINAWA」

2006-10-06 21:33:05 | 映画・旧作
2001年10月13日

レスリー・チャン、レオン・カーファイ、フェイ・ウォン。
好きな人がこうも揃っちゃ観に行かないと。

日本のヤクザと恋仲になったものの、
組の大金を奪って逃げた女ジェニーがフェイ。
その金を本来受け取るはずだった名うての大泥棒ジミーにレスリー。
たまたま休暇旅行で沖縄に来ていた香港警察の刑事ローにレオン。
ローはジミーを見つけてつかまえようとする。

私が勝手に思っていたクライムサスペンスなんかではなく、
リゾート地沖縄で繰り広げられる
三角関係のラブコメみたいだった。
観た当時は「レスリーの短パンが見られたからいいや」
ぐらいな感想だったが、
私の観たレスリーの最後の作品になった。
そして明るい彼を観たのは「君さえいれば~金枝玉葉」と
この作品の2本だけ。

レスリー・チャンの作品を初めて観たのは「さらば、わが愛」
この作品は劇場で2回観たなぁ。
それからチェックするようになって、
全部で8本主演作をみたけれど、
憂いのある役が私は好きだったようだ(今回気がついた)
そして、何故か観ていない「男たちの挽歌」

レスリーが亡くなった時、最初信じられなくて、
今は遠くに住む電話嫌いの「さらば、わが愛」絶賛仲間に電話をかけて、
二人で『どうしちゃったんだろう・・・』
途方に暮れた。
熱烈なファンではなかったけれど、
まだまだ沢山彼の作品を観たかったなぁ。
コメント (2)
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「ウォーターボーイズ」

2006-09-30 22:53:35 | 映画・旧作
2001年10月4日

いまさら感想を書いてもなぁ、というぐらい
大ヒットした作品ですが、面白いよね。
映画館全体で爆笑してたもん。
真似っ子作品も沢山出来たし。

矢口監督、私は「裸足のピクニック」から注目していたんですが、
いわゆるブレイクはこれだよね。
が、これ以降
矢口史靖監督って”青春映画監督”と世間的には思われてる?
この次が「スウィングガールズ」だもんね。
うーん、皆さん遡って見てないのかな。

「裸足のピクニック」の芋づる式不幸の連鎖
「秘密の花園」のお金好き咲子の5億獲得大作戦としょぼい特撮
「アドレナリンドライブ」の成り行きでやくざの金を持ち逃げする偶然出会った二人。
「パルコフィクション」の不条理さ。
どれも笑えるけれどブラックなんだよね。
そこがツボと言えるぐらい、爽やかさはカケラもない。
その毒を薄めた作品で世間に認識された矢口監督。
次回作はどうなるんだろう?

映画感想じゃなくなっちゃった。
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「こころの湯」

2006-05-15 20:40:09 | 映画・旧作
2001年10月1日

主人公を演じたチュウ・シュイは、NHKドラマ「大地の子」で
陸一心の養父役だった俳優。

北京の下町で銭湯「清水池」を営む父。
それを楽しそうに手伝っているのは知的障害のある次男。
マッサージを受ける客、コオロギを闘わせて遊ぶ老人、
歌の練習をする青年などなど、常連客で毎日にぎわう「清水池」
ここは皆の憩いの場となっている。

ある日、都会でビジネスマンとして働く長男が帰ってきた。
弟から届いた葉書をみて、父が倒れたのかと心配をして駆けつけたのだが、
父はぴんぴんしている。
久しぶりの長男は、2,3日滞在することにするが、
全く違う生活を送る父と息子の間には、わだかまりがあった。

突然、地域の再開発が決まる。
常連達もこの地を追われ散り散りとなり、
「清水池」そのものも取り壊されることになる。
そんな中、
いくつかの出来事で、父との溝を埋めていった長男は、
都会に帰るのを延ばして銭湯を手伝っていた。
しかし、幸せな日々は長くは続かない。

中国の再開発は、色々な映画で取り上げられているが、
最先端をいくことがそんなに素晴らしいのだろうか?
といつも思う。

劇中のエピソードで、
二人の息子の母が嫁いでくる時のお風呂の話が、とても印象深い
コメント (2)
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「ED80000V」

2006-05-09 19:59:04 | 映画・旧作
2001年9月26日
石井聰亙監督作品

幼少の頃に経験した事故から「帯電」してしまったヒーロー2人。
「電気と感応し爬虫類と心を通わせる男=竜眼寺盛尊」は
爬虫類専門のペット探偵をして生計をたてていた。
頭はいつもカミナリヘアー。
一方
「電気を修理し怪電波をキャッチする謎の男=雷電仏蔵」は
昼は電気屋として働き、夜は電波を正しく使用しない者へ正義の制裁を加える仕置人。
顔半分が仏像。
そんな二人は宿命的に闘いの場へ誘われていく。

これは、「ロックな映画」なので、好みがあると思うけど、
笑えて好きだったなぁ。
浅野×永瀬×石井監督のテイストでまくり作。


24日には是枝監督の「ディスタンス」を観ていたので、
浅野週間だったのね。
「ディスタンス」はどう考えても感想がまとまらないので、
UPしないことにした。
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「千と千尋の神隠し」

2006-04-04 20:22:59 | 映画・旧作
2001年9月22日

私はジブリ作品が好きだけど、
議論の元になりがちな”思想”をそこに読み取ることはあまりなく、
ただ、
アニメとして眼前に展開しているものを楽しむタイプ。
(たとえば「カリオストロの城」なら、
本物のような水の流れに感動したり)
そして、子供に感情移入してしまう。

なので私は、
異界に迷い込んでしまい、
父と母が異形のものになってしまった千尋に感情移入して、
泣いてしまった。
どんなにか心細かったろうに。
ハクに出会えなかったらどうなっていただろう。
釜じいや湯バアバの前で、
あんなに気丈に振舞えるだろうか?
などと考えてしまった。

あとは八百万の神の色々な形に
笑ったりびっくりしたり。
水の上を走る列車に心ひかれたり。

カオナシや湯バアバやそのほかの者が
なんのメタファーなのか、
という難しいことは考えずに見た。

アメリカ人には”八百万の神”って解るのか?
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「ショコラ」

2006-03-14 20:58:29 | 映画・旧作
2001年9月8日

古くからの伝統が根付くフランスの小さな村に、
北風と共に謎めいた母娘がやってきて
かわいらしいチョコレート・ショップを開店する。
信心深い人々の住むこの村に似つかわしくない甘いチョコに、
最初は警戒をしていた村人たち。
でも、母ヴィアンヌの魔法のような力で
ひとりひとりに処方されるチョコは、
村人たちの心を解き放ち、愛をよみがえらせることにより、
固く閉ざしていた村に自由の風が吹き始める。
それを快く思わない伯爵が、店への立ち入りを禁じてしまう。
ある日、ジプシーの舟が川辺に停泊し、
そのリーダーとヴィアンヌは同じ流れ者として、心を通わせるが
伯爵はジプシーと母娘を追い出しにかかる。

ジュリエット・ビノシュは苦手なんだけれど、
この映画の役は好きだったな~。
いろーんなチョコがどれもすごくおいしそうだし、
ジプシーのジョニー・デップもかっこいい。
おときばなしのようだけれど、色々な意味を含んでいそうな作品。
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「非・バランス」

2006-01-22 20:52:33 | 映画・旧作
2001年8月1日

中学二年のチアキは
"友達を作らない""クールに生きていく"というルールを作り、
孤独な毎日を送っている。
学校ではクールに徹しながら、
過去に自分をいじめたユカリに無言電話を繰り返している、チアキ。
そんな彼女が、夏休みを前にした雨の夜に
伝説の“緑のおばさん”と見間違えたのは、オカマの菊ちゃんだった。
二人が年齢差や性別を越えて友情を深めていくことで、
チアキの生き方が少しずつ変わり始め、
彼女は大人になってゆく。

とにかく、菊ちゃん役の小日向さんが強烈にステキ。
一にも二にもそこが魅力的な作品。
もちろん、少女の成長物語としてもよく出来ている。
菊ちゃんの現実に立ち向かおうとして、失敗するあたり。
原作にはオカマはでてこないのか、ふーん
と、思ったら脚本が風間詩織なんですね。
そりゃまた上手いはずだ。
確かに買ったはずのパンフを探したが見つからず。
表紙の、
緑のワンピを着た少女のパンツ見えジャンプ!
は頭に焼き付いているのだけれど、さて、どこにやったか。 
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「アカシアの道」

2005-12-20 21:15:42 | 映画・旧作
2001年7月22日

松岡錠司監督作品。

幼少時母親に辛くあたられたために心に傷を負っている娘に、夏川結衣。
そして、アルツハイマーを患う母親に渡辺美佐子。
母の病気を期に同居を始めるが、幼い頃の記憶と、
悪化していく母親の病状が娘を追い詰めていく。
介護という現実の重さと、母と娘の関係の重さ。

美和子は、母親に抱きしめて欲しかったけれど、
母は、自立できる女性にと厳しい一方だった。
その記憶から解き放たれることはなく、
介護は神経をすり減らすばかり。
行き止まりに見えた道に、
他人が関わることにより、開ける部分があるということ。
希望はあるけれどハッピーエンドではないところに、リアリティがある。

松岡監督は好きな監督。
夏川結衣もお気に入りの女優。
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「欲望の翼」

2005-12-16 20:39:07 | 映画・旧作
2001年7月18日

ウォン・カーウァイのこの作品は、何度か見る機会を逃していた。
これも60年代の香港が舞台。

レスリー・チャンの演じる遊び人風ヨディの孤独は
”足のない鳥は飛び続け、地上に降りるのは死ぬ時だけ”
という言葉の引用に表されている。
孤独を演じる時のレスリーはひどく魅力的だ。
恋愛は描かれているけれど、幸せな恋人同士は登場しない。

マギー・チャン、アンディ・ラウ、トニー・レオンと豪華な顔ぶれと、
湿度の高い映像。独特の色彩。
私が好きな要素を沢山含んでいた。

1990年の作品ということは、
ウォン・カーウァイはこの時すでに世界観を作り上げていて、
「花様年華」「2046」はこの作品と地続きということなのか。


同じ日に「紅いコーリャン」を観た。
チャン・イーモウの赤が強烈に印象に残っている。
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「式日」

2005-11-12 17:19:46 | 映画・旧作
2001年6月23日

式日~儀式のある日、式を執り行う日(手元の辞書より)

藤谷文子が演じる奇天烈な格好をした少女は、
「明日は何の日か知ってる?」と問いかける。
「明日は私の誕生日なの」
でも翌日になれば、また同じ問いと答えを繰り返し続ける。
つまり、誕生日はやってこないのだ。

岩井俊二が演じる“カントク”
映画監督として成功を収めた彼が、製作に行き詰まり戻った故郷で出会ったのが、
その不思議な少女だった。
廃棄されたビルに自分の世界を創り、そこで生活をし、
奇妙な儀式と問いを日々続ける少女。
彼女を撮影し始めた“カントク”は、そこに潜む大きな闇に気づく。
狂気、までは振り切っていない少女の持つ心の闇。


初めての庵野映画。
「エヴァ」にははまっていなかったので。
最初は、アート系か?と思ったほど、観念と映像が奇妙に歪んで成立している映画だった。
でも、何故かとても切なく、愛しい映画だった。
少女に気持ちがシンクロして、少し泣いてしまったほど。

好き嫌いははっきり分かれる作品だろう。
そして、藤谷文子ってガメラだけじゃないです、侮り難し。
だって原作も彼女の作品だし。
コメント (3)
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