いま手もとにあるのは、『アップル宣言(マニフェスト)~クレイジーな人たちへ』と題された一冊のちいさな本。かつてアメリカで「エミー賞」を受賞したCF"Think different"をまとめたものだ。
この本では、アップルコンピュータの〈企業理念〉ともいえる散文が、さまざまな分野で〈偉業〉をなしとげた唯一無二の〈天才〉たち-アインシュタイン、ボブ・ディラン、キング牧師、、ガンジー、ジム・ヘンソン(「セサミ・ストリート」の人形作家)、ピカソなどなど-のポートレイトとともにレイアウトされている。
「クレイジーな人たちを称えよう」という一文ではじまるその「散文」で、「クレイジー」とよばれるのは「自分は世界を変えることができる」と考えるような人たちのことであるが、しかし「ほんとうに世界を変える」のは実はそういう人たちなのである、と語られる。そしてアップルコンピュータは「そんな種類の人々のために道具を作っている」のであって、「クレイジーとしか見られない人々だが、私たちには天才が見える」、そう「宣言」するのである。
なにか「壁」のようなものにぶちあたったとき、ぼくはいつもこの短い文章を思い出す。そしてほんのすこしだけ、救われたような気分になるのだ。
モノをつくる人は、たんにモノをつくるのみならず、どんな人にどう使ってほしいのか、深く見据えたうえでモノをつくってほしいと思う。なぜといえば、明確な理念に裏うちされたプロダクトはうつくしいからだ。
この本では、アップルコンピュータの〈企業理念〉ともいえる散文が、さまざまな分野で〈偉業〉をなしとげた唯一無二の〈天才〉たち-アインシュタイン、ボブ・ディラン、キング牧師、、ガンジー、ジム・ヘンソン(「セサミ・ストリート」の人形作家)、ピカソなどなど-のポートレイトとともにレイアウトされている。
「クレイジーな人たちを称えよう」という一文ではじまるその「散文」で、「クレイジー」とよばれるのは「自分は世界を変えることができる」と考えるような人たちのことであるが、しかし「ほんとうに世界を変える」のは実はそういう人たちなのである、と語られる。そしてアップルコンピュータは「そんな種類の人々のために道具を作っている」のであって、「クレイジーとしか見られない人々だが、私たちには天才が見える」、そう「宣言」するのである。
なにか「壁」のようなものにぶちあたったとき、ぼくはいつもこの短い文章を思い出す。そしてほんのすこしだけ、救われたような気分になるのだ。
モノをつくる人は、たんにモノをつくるのみならず、どんな人にどう使ってほしいのか、深く見据えたうえでモノをつくってほしいと思う。なぜといえば、明確な理念に裏うちされたプロダクトはうつくしいからだ。