moiのブログ~日々のカフェ

北欧&フィンランドを愛するカフェ店主が綴る日々のあれやこれや

「北欧のラグジュアリー」を探しに

2005-05-30 23:01:17 | コラム、というか
5/31発売の雑誌「CASE (ケイス)」vol.04moiが登場しています。

「VOLVO C70で『北欧のラグジュアリー』を探しに」・・・ということで、インテリアショップ「hike」(中目黒)、「ムーミンベーカリー&カフェ」(後楽園)、そしてスウェーデン料理の「アルトゴット」(吉祥寺)といったお店にまぎれて、こっそり(?)紹介されています。「ラグジュアリー」ではないので・・・かなり恥ずかしいです(笑)。

ところで、この「CASE」という雑誌のメインコンテンツは「音楽」です。というわけで「from Scandinavia」特集の今回は、スウェーデンやノルウェーを中心としたいわゆる"クラブ寄り"のミュージシャン/DJへのインタビューがいくつか紹介されています。

ことしの「フジロック」にも登場が予定されているノルウェーのロイクソップ、スウェーデンのヒップなピアノトリオe.s.t.、そしてコンピレーションCD「Nordic Lounge」の仕掛人であるDNMのヤコブ・ルーセンスキーなど・・・現在進行形の北欧サウンドに興味のあるかたは要チェックですよ。

なお、VOLVOでmoiにおいでになられる方にひとこと。当店にはパーキングはおろか、付近に路上駐車できるようなスペースもありませんが、ご連絡いただければ最寄りのコインパーキングの場所をごあんないさせていただきます!?

ディープインパクト

2005-05-29 23:25:57 | コラム、というか
ったらしいほどの強さ。

皐月賞につづき、無敗のままダービーも制した「ディープインパクト」。パドックでチャカつき、スタートではつまづいて後方からの追走。道中もかかり気味のまま最終コーナーでは外をついて上がってくると、直線では一気に加速し結果は5馬身差の圧倒的勝利。ひさしぶりに、背筋が寒くなるようなレースをみた。馬も強かったけれど、武豊の騎乗もすばらしかった。単勝オッズ1.1倍という猛烈なプレッシャーを背負いながらも、馬の力を信じて後方待機、途中かかり気味と見るや内に入れてじっとがまんさせ、最終コーナー手前で不利を受けない外に持ち出し一気にゴーサイン。こちらも、憎ったらしいほどの冷静さ。まさに天才×天才の「最強コンビ」の出現だ。

こうなってくると気になるのは、いったいだれが彼らの勝利を阻むのかということ。あまのじゃくなんです、ハイ。が、まあ、すでに国内に敵なしといったところだけれど。唯一、不安があるとしたら「自滅パターン」だ。名馬はゴール板をしっているといわれる。ゴ-ル板のところで、ほんのハナだけでも突き出せば勝てるのが競馬の世界。着差をつければつけるほど派手で圧倒的な強さを見せつけることにはなるが、それだけ競走馬としての生命を削っている、つまりはそういうこと。ディープインパクトに、やはり「憎ったらしいほど強かった」天才タイプのナリタブライアンの姿を重ねあわせてしまうのはぼくだけだろうか?故障に泣き、まともに「花道」さえ飾ることもできずに引退していった「ナリタブライアン」。「圧倒的な強さ」をこの目でみたいというファン心理があるいっぽうで、ディープインパクトにはそんなせつない一生をおくってもらいたくはないという思いもある。

強さのなかに潜む脆さ、ディープインパクトのほんとうの「敵」はたぶんその「ひたむきさ」に、ある。

帳消し?!

2005-05-28 22:46:20 | コラム、というか
通りはあるのだけれど、その流れが店までおよばない。なにかの拍子にたおれた看板は、とうとう修理を必要とするようなダメージをうけた。

すったもんだの末、けっきょくサービスセンターとのあいだを2往復するはめになった「ibook」がようやく手元に帰ってきた。帰ってはきたのだけれど、たしかに修理すべきところは直ってはいるのだけれど、みごとハードディスクの中身がまるごとすっ飛んでいた。ろくすぽ起動もできないような状況で修理に出しているので、バックアップすらまともにとれていない・・・。たしかスペースシャトルの設計図とか日本銀行の金庫の番号だとか、けっこうだいじなデータが入っていたはずだが、いまはできるだけそのことについては考えないようにしている。おかげで、晴れて(?)OS.Xユーザーの仲間入りである。

帰り道、立ち寄ったセブンイレブンで「くじ」を引いたら「ジャンボチョコモナカ」が当たった。世の中、そうそう悪いことばかりではない。

kiitos kiitos

2005-05-27 23:11:07 | コラム、というか
「北欧のスタイリッシュ・デザイン-フィンランドのアラビア窯」という展覧会が、いま滋賀県立 陶芸の森 陶芸館でひらかれている。ここはときどき渋めの好企画をおこなっていて要注目のミュージアムなのだが、残念ながらおいそれとは行ける距離にはない。で、悔しがっていたところ、お客様のT内さんがなんとこの展覧会の図録をmoiに寄贈してくださった。なんでも、ある特殊な(?)事情で名古屋&京都まで出かけたついでに足をのばしてきたそうである。

中身は、創設いらい現在に至るまでの「アラビア」の代表的なプロダクトの数々がカラーで紹介されているほか、巻末には資料や作家のバイオグラフィーも掲載されていてなかなか見ごたえがある。

というわけで、プレゼントしていただいたこの図録、moiで自由に手にとってご覧いただけるよう、「閲覧用」に置いておきたいと思います。興味のある方は、ぜひmoiでチェックしてみてください。

T内さん、大事に使わせていただきます。どうもありがとうございました!

「Lost in Translation」

2005-05-26 22:35:10 | コラム、というか
まさらですまないが、「Lost in Translation」を観たのだった。

生まれつき「語学の神様」から見はなされているせいで、どこにいっても「ロスト・イン・トランスレーション」なぼくにとっては、ストーリー的には「ふぅ~ん」程度にしか感じるものがなかった。おもしろかったのは、スクリーンの中のペナペナでプラスティックな「トーキョー」の姿。ソフィア・コッポラの「トーキョー」のフェイクっぽさは、どこかウォン・カーウァイの「ホンコン」のそれに似ている。

カメオ出演で、Hiromixや藤原ヒロシにまじって「フェイクっぽい90年代トーキョー」の〈代名詞〉ともいえる「ヒステリックグラマー」のデザイナー北村氏が登場するあたり、「いかにも」という感じで妙に納得してしまった。個人的には「ヒステリックグラマー」の色使いは〈きたない〉ので好きになれないが、あれはあれでいわば〈外部者のまなざし〉から投射した「東京」のネガとしての表現だった、というワケか。

フィンランド人の若いコが「エキサイティング!」とよろこぶのもまた、日ごろぼくらが目にしている「東京」とは異なる、いわばThe Jesus and Mary Chainのフィードバックノイズでコーティングされた「ペロペロキャンディー」のような都市「トーキョー」ということなのだろう。

バナナとようかん

2005-05-25 23:08:45 | コラム、というか
っぽくなくて、しかも片手でたべられるようなすべてのものは、「物理的に」テイクアウト向きということになるだろう。けれども、「水っぽくなくて、しかも片手でたべられるすべてのもの」がじっさいにテイクアウトされるかというと、そんなことはない。おそらくは「心理的に」それを阻止するなにか、「羞恥心」であるとか「タブー」であるとかが作用するからにちがいない。

たとえば、さいしょの定義にもとづけば、「バナナ」は「テイクアウト向き」のたべものであることにまちがいはない。けれども、そうそう街でバナナを頬張るひとに遭遇しないのは、それがなんとなくサルみたいだからではないだろうか。では、おなじく「テイクアウト向き」とおぼしき「ようかん」についてはどうだろう。

というのも、あるお客様から「『ようかん』をまるかじりするおじいさん」の目撃談をきいたからである。話によるとそのおじいさんは、棒状のようかんを一本そのまままるかじりしていたという(「西」の方角をむいて笑っていたといった情報については未確認)。身なりもちゃんとしていたし、ようかんも「とらや」かどこかのちゃんとしたようかんだったそうだ。町中だったということはあるにせよ、ちゃんとした老人がちゃんとしたものを食べているという限りにおいて、そこにこれといった違和感は感じられない。問題はやはり、それが「ようかん」だったことにある。

ひとつかんがえられるとすれば、それは見た目に「いくらなんでも甘すぎる」。その老人が筋金入りの「甘党」だったとしても、あまりに度が過ぎている。その「いくらなんでも甘すぎる」ものを、白昼堂々と他人の視線を気にするでもなく猛然と食しているのである。その姿に、ひとが驚きをこえて畏怖の念すら抱くのもむしろ当然かもしれない。だから、ようかんのなんたるかを知らない外国人がその光景を目にしたとしても、不思議には映るにせよ異様には思わないはずである。場合によっては、「うまそう」とさえ思うかもしれない。おなじように、歩きながら角砂糖をむしゃむしゃ頬張るひとも「いくらなんでも甘すぎる」のでだめだ。

どうしても、ようかんや角砂糖を外でむしゃむしゃ食べたいというひとには、せめてもう片方の手にペットボトルの「お茶」なり「水」なりをもつくらいの心の余裕を期待したいものだ。世間の風当たりも多少はマイルドになるはず、である。

「旅講座*フィンランド」へようこそ

2005-05-24 23:40:40 | コラム、というか
月よりスタートした新企画「moiの旅講座*フィンランド」。きょうは、第一組の「後編」がありました。

今回は、ヘルシンキ以外の街を中心に夏のフィンランドのおすすめスポットへとご案内したあとで、ガイドブックではとりあげられていないような地元で人気のレストランのご紹介、ちょっと差のつく(?)「フィンランドみやげ」情報、そして街でよく目にするフィンランド語の説明やかんたんんなあいさつを中心とした「フィンランド語講座」などなど、またまた気づけば盛り沢山の内容になってしまいました。また、途中には「案内人」よりフィンランドの「おいし~いキャンディー」がふるまわれるサービス(?)つき・・・。質問コーナーでは「スーパーマーケットでの買い物の仕方」といった具体的な内容の質問も飛び出すなど、参加者のみなさんの旅への「意気込み」(?)を感じることのできたひとときでした。

さて、moiでは現在、そんな「旅講座*フィンランド」の新規参加者を募集中です。ご興味をお持ちの方は、ぜひ下記までお問い合わせください。

「moiの旅講座*フィンランド」〈全2回〉
日 程:前編:6/8(水)  後編:6/22(水)
時 間:両日とも 19時30分~21時予定
会 場:カフェmoi [JR・東京メトロ「荻窪」駅下車徒歩約6分]
参加費:5,600円(コーヒーつき/税込/2回分)

CAETANO VELOSO

2005-05-23 23:55:56 | コラム、というか
8年ぶりに来日したカエターノ・ヴェローゾのライブから、帰ってきたところです。とにかく濃密で完成度の高い、すばらしいライブパフォーマンスでした。さまざまな〈人生〉を真に生きてきた人間にのみ許された、大海のような千変万化の表現世界がそこにありました。

音楽をきくとき、それがロックであれジャズであれクラシックであれ、たいてい収まる〈場所〉はいつもどこかきまっているような気がするのですが、ことカエターノの音楽にかんしてはなにかちがっています。どこかべつの〈場所〉にささってくるような、そんな感覚があるのです。「音楽」というよりは、「体験」。しかもそれは、まっさらなじぶんのなかの「空きメモリ」のような〈場所〉なので、そこにすっぽり収まってゆく感覚が意表を突かれたようで、なんともいえず気持ちいい。とにかく気持ちいいのです。ちょっと危険なほどに。

今回の一連のライブがどんなにすばらしいものだったかについては、中原仁さんディモンシュ堀内さんのブログを読んでいただくとして、個人的には、アンコールで演奏される「Terra (テーハ)」一曲のためだけでも行って損のないライブだと思います。残すところ、東京公演はきょうとあしたの二日間のみ。迷っているひと、絶対に行くべきですよ。

水曜日のmoiのBGMは『MUITO』できまりだな・・・。

連休します

2005-05-22 23:00:39 | コラム、というか
す月曜日(定休日)とあさって火曜日、moi連休させていただきます。なお、火曜日の「旅講座*フィンランド」は予定通り19時30分より開催いたしますので、参加者のみなさまどうぞよろしくお願いいたします!