ストックホルムの地下鉄は揺れる。むちゃくちゃ揺れる。乗り物酔いしそうなくらいに揺れる。
さしずめ、運転のヘタなひとのクルマに乗っているようなそんな感覚だ。さいしょは、たんにヘタクソな運転手にあたってしまったのだろうくらいにかんがえていたのだ。けれど、乗った列車が列車ぜんぶがそうなのだから、問題はもうすこしべつのところにありそうである。たとえば車両だとか、レールだとか。
じっさい乗客はみな、老いも若きもかならず走行中は手すりにつかまっている。きっとみんな「地下鉄は揺れるもの」、そう思っているのだろう。
ストックホルムで地下鉄に乗ろうというかたは、そこのところ覚悟しておいてください?!