やった！

今日は会社でいい事があった．
ちょっとプロジェクトX的な．


2ヶ月ほど前にある問題点に気づいた．
部長に報告したら部長が開発責任者に文句を言ったため，
ボクは開発責任者に呼び出しを食らい，
「どういうつもりだ．説明してみろ！」

ボクと部下の若者が説明すると，こんどは開発責任者が大騒ぎをはじめ，
他の部も巻き込んで大変な騒ぎに．
「ほんとかどうかは知らんが問題はわかった．お前らで対策案をきちんと考えろよ！」

部下の若者達と一緒に考えた．悩んだ．頑張った．

「だまってればいいのに」
「自分で仕事増やして，馬鹿だなー」
いろいろ言われた．
でも，とにかくいいモノが作りたかった．
ただ，それだけなんだ．



今日，部下の子の一人がシミュレーションの結果を持ってきた．

「ちょっと良すぎる結果なので，今見なおしているところなんですが．．」

そう報告する若者のことばが震えていた．
一緒にやっている若い子2人と3人で興奮しながらデータを見た．
確かに凄い結果だった．

まぁ，シミュレーションの結果で実験結果ではないので，喜ぶのはまだ早いのだが
そうわかっていても，鳥肌が立つくらい興奮した．
効果が半分だとしても凄い結果なんだ．

こういう成功体験はそうそうあるもんじゃない．
自分としても嬉しいが，頑張ってくれた若い子達の笑顔が本当に嬉しかった．




やり始めた時は到底無理な課題に思えた．
ゴールはトレードオフを超越した遥か彼方だった．

　　やればできる。出来ないのはやらないだけ。
　　思いは通じる。通じないのは、思いが弱いだけ。

自分で壁をつくってしまってはダメなんだ．
自分を信じてやってみることが大事なんだ．

技術者になってよかった，そう思える一日だった．

初めてのMTB

初めてMTBで山を走ったのは4年前．季節もちょうど今ごろだった．

出向していた研究所の社員旅行で行った北海道で仲間とMTBツアーに行ったのが最初．
南富良野町にある北海道アドベンチャーツアーズ
http://www.hokkaido-adventures.com/index.htm
というところのツアーでトムラウシ温泉までいくMTBツアーだった．

これが本当に気持ちよかった．
青い空，澄みきった川の流れ，そして豪快なダウンヒル，終わったあとのトムラウシ温泉．最高です．
(北海道に行かれる方は是非．へんな観光するより絶対面白いですよ．)

最後のトムラウシ温泉までは5kmの登りだった．
友人の佐復君が先頭でボクが一定の差で追いかける展開．
追いつけそうで追いつけない．
千切れそうになるけど，頑張って食らいつく．
そんな展開だった．
思えば，これが今のMTBレースの原点だったと思う．
多分，佐復君もそう．
登り終わってから二人で倒れこんだ．
きつかったけど，なんかすごく気持ちよかった．今でもよく覚えてる．

それから佐復君とMTBで山にいくようになり，現在のMTB生活へとつながっている．

佐復君とは今でもよく一緒にツーリングに行く．
歳は離れているけど，多分一番の親友である．

あのとき，トムラウシのMTBツアーに行っていなかったら，最後の5kmの登りで佐復君と激しいバトルをしていなかったら，今の自転車生活はなかったのかなぁ，と時々思う．



MTBツアーの後で聞いたら「普通お客さんには登らせないんだけど，みんな元気だったから登らせてみたよ．お客さんに登らせたの初めてだよ．」とのことだった．

佐復君は今Jのスポーツクラスのランキング上位で来年はエキスパートクラスに上がる．
'08年の北京オリンピック代表選考レース出場を目標に頑張っている．

何がきっかけになるかわからないから人生って面白い．