物流王の物流徒然

物流に関するブログです

コンテナについてその1

2007-09-24 11:22:12 | Weblog
海上コンテナとは、トラックのボディに相当するサイズの大型の箱で、日本では長さが20フィート(6メートル)のものと40フィート(12メートル)のものの2種類があります。

この箱は箱の状態で何段にも積み重ねられて船に積まれています。大体コンテナ専用船ですと、1船あたり1000~10000個のコンテナが積まれているようです。

コンテナの4隅(8角)にはフックを引っ掛ける穴があいており、その穴にフックを引っ掛けてコンテナを上げ下ろしします。空のコンテナでも3~4トンあり、中身の貨物が詰まった状態だと25~30トンの重さになるので、コンテナを上げ下げするだけでも大掛かりな荷役装置が必要になります。
このコンテナは港の岸壁に備えられているガントリークレーンで船から港(コンテナヤード)に卸され、コンテナヤード間は別の荷役機械で移動します。

コンテナを引き取るときは、専用の荷役機械を使ってトラックで牽引されている車両つきの台(シャーシー)に載せます。この台は手動で固定/固定解除ができるので、コンテナから貨物を卸すときには、シャーシーを固定して、牽引していたトラック(「ヘッド」と呼ばれます)と切り離して作業をします。
シャーシーと切り離したヘッドはまた別のコンテナを取りにいき、コンテナ卸の作業が終わったタイミングで空のコンテナを引き取り、空コンテナの返し場へコンテナを返しに行きます。
返された空コンテナはそのまま輸出用に使うので、貨物の入ったものを受け取った場所と同じ場所に返す必要もなく、通常は別の場所(「バンプール」と呼ばれます)に返却します。

コンテナの大きな特徴として、
①全世界で共通管理されていて、4桁のアルファベット(船会社により異なる)と7桁の数字がコンテナのID番号としてつけられている。
②防犯上の理由などから、コンテナの扉は1箇所しかなく、使い捨ての金属鍵(シール)で封印される。コンテナを開けるためにはシールを切るしかないので、シールに記された番号で中が開けられたかどうかがわかる。
というのがあります。
特に②は通関する上でもコンテナ卸の作業をする上でも非常に大きな制約となってきます。

次回はコンテナ通関について、次々回はコンテナの引き取りの実務について書いていきたいと思います。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 食品の輸入検査について | トップ | コンテナについてその2:コ... »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事