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物流王の物流徒然

物流に関するブログです

36歳で英検に合格した体験記その6~第三回受験1~

2016-07-02 06:31:18 | 英検1級
2014年10月に受験を思い立ち、2015年1月、2015年6月と受験し不合格。2015年10月の試験に向けてまた勉強を再開しました。

英検のいいところは、1年に3回試験があるため、モチベーションが維持しやすいことです。

試験勉強も8ヶ月を超えると、やることがなくなってきます。
特に、英検1級は、問題集の数が少なく、市販されている問題集で手をつけていないものはなくなってしまいました。

また、不合格も2回続くと、同じことを繰り返すことに嫌気が差してくるものです。

そこで、英検に限らず、幅広く英語そのものを強化する方針に切り替えました。

まず、レベル的に最適なペーパーバック(「英語で読む国際政治」)を、1冊まるごと、最初から最後まで、書き写す作業を行いました。これは2~3ヶ月かかったのを覚えています。

リスニングも、ニュースのCDを購入し、ひたすら聞き、シャドウイングなどに挑戦したりなどしていました。
はじめは「CNN ニュースリスニング」シリーズからはじめ、「AFN・VOA・BBCで見る世界の10年」などを聴いたりしました。

その間にも、単語の強化は忘れずに行い、知らない単語を見つけたらすぐにノートに書き写し、また週に一回はインターネットの単語問題を解くようにしました。大体84-96点の範囲で安定して点がとれるようになりました。

単語をマスターすると、いろいろなところに波及効果があります。
単に単語問題で点が取れるだけではなく、文章を読むのが速くなるため、時間に余裕が生まれます。言葉を変えると、英検の問題を時間内に解くことに苦痛を感じなくなります。また、文章を読むのが速いと、リスニングもやりやすくなります。

試験が近づく頃には、「100%合格する」という確証を得るレベルになりました。
試験直前に風邪をひいてしまい、最後の一週間は何も勉強ができなかった上に、試験当日も体調不良でしたが、それでも何とか一次試験は合格することができました。「一次試験は」です。(つづく)
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36歳で英検に合格した体験記その5~2回目受験~

2016-06-30 06:18:26 | 英検1級
2014年の10月に受験を思い立って2015年の1月に受験して不合格となり、次回の2015年6月の合格を目指して勉強を再開しました。

前回の反省から、「単語力を伸ばすこと」と、「問題をひたすら解くこと」に焦点を当てて勉強をしました。

それまでの全体を眺めるだけだった単語の練習方法を改め、「名詞」「動詞」「形容詞」のカテゴリーごとに1つずつ集中して知らない単語をノートに書き出し、通勤電車の中で繰り返し読んでいました。また、黙読をやめ、音読する(通勤電車の中では軽く口を動かして心の中で音読)ようにしました。覚えた単語は線で消していくので、1週間くらい集中すると、1単元(ノート5-6ページ)がクリアできます。

単語集を買い込み、ノートに書いて音読し、過去問を解いて、正解以外の単語も含めて知らない単語をノートに書いて音読し、またインターネットの単語テストを週に1回行い、そこでも知らない単語をノートに書いて音読し、....ということを繰り返していると、いつの間にか知らない単語がなくなり、得意分野になっていきました。

英検では単語の配点はそれほど高くないため、また、どれほど練習しても知らない単語が出たらアウトであるため、単語を覚えることは勉強効率が悪くなる、と思われがちですが、単語を覚えることは点数以外にも利点があります。
それは、「問題を解くのが速くなること」です。平均的な受験者の単語問題の解答時間は15分ですが、単語を覚えると見ただけで答えがわかるため、10分で解くことができます。この浮いた5分を他の問題に当てられることの利点ははかりしれません。

リスニングは、とにかく量だと思い、過去問のCDを流しっぱなしにして皿洗いをしたりなどしていましたが、それほど点数は上がりませんでした。

万全を期して受験し、半々の手応えを感じていましたが、結果は7点足りない不合格A。ただし、平均点が例年に比べて上がっていたので、例年どおりなら2-3点足りない状態でした。リスニングで大きく差をつけられたのが敗因でした。

初回受験と異なり、本気で合格するつもりだったので、この結果は相当こたえました。
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36歳で英検に合格した体験記その5~初回受験2~

2016-06-30 05:40:42 | 英検1級
2014年の10月に受験を思い立って、2015年の1月の受験に向けて10-11月は単語と過去問、11月からライティング、12月からリスニングをはじめました。

ライティングは、与えられたテーマにそって、200語程度のエッセイを書くもので、ヒントとなるキーワードを3つ使わなければいけません。ほとんどが、与えられたテーマに賛成・反対の意見を問うものです。おおよそ25-30分が目安のようです。
「自分の意見を英語で書く」ということを今までまったくやってこなかったので、まずは形式や語数などを気にせず、書きたい事を書く練習をしました。まずは、「書くことに慣れる」ことを重視しました。過去問の6題がすぐに終わってしまったため、ライティングの問題集を追加購入し、今度は形式を意識して書いてみました。
「慣れていないこと」や「どう採点されるかわからない」事から、「いい点数を狙う」事より、「とにかく早く書く」ことを主眼として練習しました。
このスタイルは、今になっても変わっていません。

リスニングは、まったく太刀打ちできないレベルでした。その瞬間は話していることが聞き取れても理解できない単語もあれば、状況がイメージできない、といったレベルで、選択肢を読みながら考えると、速さについていけず、34点中16-22点の間を彷徨っていました。リスニングを伸ばすためには量が必要ですが、残り日数を考えると、量をこなすことは現実的ではありません。結局、リスニングの点数をリーディングでカバーする方針で勉強計画を立てました。

そして、1月。1月は、インターネットで入手できる直近の過去問と、本屋で予想問題集を購入し、時間をはかって実際に解く練習をしました。
ここで苦労したのが、時間の確保です。
結婚して小さな子供のいる状況では、100分のまとまった時間はとりづらいものです。必然的に、早朝にならざるを得ませんでした。
朝4時に起きて、100分間問題をとき、6時くらいまでに答え合わせをする、というスケジュールをこなしていました。
これが一番辛かったのを覚えています。

また、この時期になって、語彙が圧倒的に不足していることに気づき、今まで眺めるだけだった単語を、能動的に書いて覚えるようにしましたが、時間が足りず、中途半端な状態で本試験を受けることになりました。

結果は合格点に13点足りない「不合格A」。ただし、単語を伸ばしてリーディングでこけなければ、次はいけるとおもいました。
後から考えれば普段英語を使っていない人間が3ヶ月で合格できるはずがないのですが、このときは本当に悔しかったのを覚えています。
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36歳で英検に合格した体験記その4~初回受験1~

2016-06-29 06:33:22 | 英検1級
英検1級を受験しようと思い立ったのが2014年の10月で、実際に受験したのが2015年1月でした。

実質3ヶ月強です。英検のよいところは、1年に3回受験できるため、3ヶ月集中して勉強して、試験が終わったら1ヶ月休んで、また3ヶ月集中して勉強する、というサイクルがつくれることです。自分自身の経験から、試験までの日程が長すぎると、勉強にも身が入らなくなるため、3ヶ月という期間は勉強するのに丁度いい期間でる。

過去の資格試験の受験経験から、「思い立ったらまずはエントリーする」事が合格への最短であるということがわかっていたので、本屋に行って過去問を購入し、インターネットで英検IDをとり、エントリーしました。

この初回行動がどれだけ早くできるか、によって合否がわかれる、といっても過言ではありません。
英検の書籍もどれもだいたい2,000円超えで、受験料も8,000円と高額に思えます(それでもTOEFLやIELTSに比べると驚く程の格安である)。
しかし、この投資を惜しんでいては、受験モードに入ることができません。

過去問を入手後は、レベル感をはかるために、特に時間ははからずにはじめから問題を解いて解答を見るようにしました。
すると・・・・まず単語がわからない。
単語の問題で選択式なのに、答えが検討もつかない、といった状況で、半分も知っている単語がありませんでした。
この驚きは形容しがたいものですが、おそらく英検1級の受験者の大半はこのカルチャーショックを体験するものと思われます。

この単語をいかにクリアするかで合否が決まる、と直感しました。早速単語集を購入し、通勤電車の中でひたすら読みました。しかし、分量が多すぎる(知らない単語だけで1,000語は超えていた上に、仮に全部覚えても、そこに載っていない単語が出題されている)ため、読んでも読んでも身につかず、1~2ヶ月が過ぎて行きました。

長文読解は、受験英語の延長でも、文章自体はそれほど苦もなく読むことができます。ゆっくり考えて読めば、正解もそれなりの確率でできました。

一番工夫したのが、過去問を1日1題(大問を1題。すなわち15~20分)としたことです。
今まで試験対策を長いことやってこなかった生活スタイルを、急に変える事は困難です。
英検は100分の試験ですが、試験対策としては、必ずしも100分まるまるを確保する必要はありません。

細切れの時間をうまく使えば、100分を確保しようとあせっている場合よりも多くの問題を解くことができます。

ライティングは11月から、リスニングは12月から、時間をはかって解くのは1月から、という予定をたて、10-11月前半は過去問のリーディングと単語をひたすらやっていました。(つづく)
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36歳にて英検1級に合格した体験記その3~なぜ英検か?

2016-03-31 04:54:26 | 英検1級
「なぜ英検か?」
これはいろいろなところで耳にする問いです。

ビジネスではTOEIC、留学ではTOEFLやIELTSが主流の中で、英検が「褒めてもらえる」以上の実利が期待できないのは確かに現状としてあります。
英検1級は大学受験の英語試験免除、などの特典もありますが、そもそもレベル的に大学受験で英語を受けたほうがはるかに簡単である上に、大学を卒業したビジネスマンにとってみればまったく意味がなくなります。

ではなぜ英検か?
私は、「英検は、日本人にここまで到達してほしい」というメッセージなのだと解釈しています。

英検は、「読む」「書く」「聞く」「話す」がバランスよく求められる試験です。
また、その題材も、特定の分野に偏るわけではなく、ニュース・歴史・科学と、幅広い分野となっており、リーディングの長文読解やリスニングのPassage分野は、英語の勉強という要素を除外しても、単純に読み物としての価値も高く、知らなかった知識が身に付きます。

英検1級の単語は、今までの大学受験などで習っていない単語ばかりですが、ニュースやアカデミックな読み物などでは通常に使用される用語ばかりです。たとえば、「悪化する」はaggravateやdeteriorateなどの表現を使いますが、これらは日常の用語では使わないかもしれませんが、ニュースや雑誌では当たり前のように使用されています。

私自身が「Time」誌を読めたり英語のニュースを聞き取ることができるようになったのも、英検1級レベルの単語をひたすら覚えたことが大きいと考えます。

英語のリーディングに関しては、質問に言い換え表現が多く、「限られた時間内で、文を読むだけではなく、意味も理解する」ことが求められますが、これも訓練を積むことにより、時間内に完結することが可能となってきます。

英語のライティングやスピーキングは、幅広い社会問題や現在のトレンドに対して自分の意見を表現するものです。
ビジネスマンである以上、自分の仕事や生活は、必ずどれかの分野に多かれ少なかれ関わってきます。
その時に、自分の意見が表明できたり、事象について解説できなかったりすると、格好悪い思いをします。
逆に、これらの問題に対して自分の考えを表明できれば、自分自身をひと皮むけた状態に感じることができます。

英検1級は、学生や若者にとってはゴールかもしれませんが、ビジネスマンにとってはスタートです。
英検1級を取得してから、各自の英語力なり教養なりビジネスキャリアが伸びていくのです。

「英検1級をクリアできる日本人を世界に大量に送り出し、日本の競争力を強化する」
格好いいではありませんか。
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