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物流王の物流徒然

物流に関するブログです

36歳で英検に合格した体験記その11~振り返ってみて~

2016-07-09 04:13:21 | 英検1級
2014年10月に受験を思い立ち、2015年11月(3回目)に一次試験をクリアし、2016年3月(4回目)に二次試験をクリアしました。
当時34歳だったのが、合格時は36歳となり、ヒーロー戦隊もトッキュウジャーからニンニンジャーを経てジュウオウジャーとなっていました。

当初は3ヶ月でクリアする予定が、気がついたら1年以上かかってしまいました。語学は量が必要だということがよくわかりました。

一番苦労したことが、モチベーションの維持と勉強時間の確保です。
期間が長期になればなるほどモチベーションが持続しにくくなりますし、働きながらの勉強では、特に結婚後の子育てしながらでは割ける時間がどうしても限られます。

モチベーションの維持は、期間を細かく区切ってゴールを設定すること(たとえば、この1ヶ月は問題集を1冊解き、次の1ヶ月では単語を覚える、など)や、飽きないように1つの勉強方法だけではなく、いくつかの勉強方法を織り交ぜてみたりしました。また、休みはしっかりととり、休日のデイタイムは外で遊ぶ、など日常生活でメリハリをつけるようにしました。
また、大事なことは、たとえ準備が中途半端でも、試験は必ず受けることです。試験を受けることで、本気になり、次の試験に向けてのやる気も出てくるものです。英検のいいところは、1年に3回試験があるため、集中が持続しやすいことです。これが貿易実務検定や通関士試験みたいに1年に1回だけなら、試験が終わってから次の試験を受けるまでの間が長すぎて集中が持続しにくくなります。

勉強時間の確保は、居間に自分専用の机を導入して、とにかく本を広げること、通勤時間を有効利用すること、早朝の時間を利用することで対応しました。特に、時間をはかっての練習やリスニングは、早朝でひとりの時間をつかってやるのでなければ、絶対にできません。寝坊して時間がとれなくなった時は、「今回は単語だけ」「ライティングだけ」など細かく分割することで対応しました。

具体的な内容では、気づいたことをまとめると、

・語学は量が大事。量に比例して点数も上がる。
・単語も文章も読むだけではなく、聞く、話す、書く、ことを併用する方が効果は高い。
・やはり単語を覚えるのは大事。単語量が足りないひとは、まず一番に単語を強化すべし。
・問題集や参考書にお金を惜しむなかれ。機会ロス、モチベーションロスの方が怖い。
・スピーキングは、とにかく自己紹介が大事。聞かれることが決まっているわけであるから、対策も立てやすい。
・ライティングもスピーキングも、やればやるほど上達するだけでなく、ヤマが外れても表現は使いまわせる。
・和文英訳、英語日記なども発信系のトレーニングとして最適である。
・参考書等のスピーキングの回答サンプルは、上級者用。合格最低点でよいのであれば、分量も内容も半分程度でよい。
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36歳で英検に合格した体験記その10~第四回受験3~

2016-07-07 00:14:56 | 英検1級
2014年10月に受験を決めてから丸1年と4ヶ月、いよいよ2月の本番を迎えることとなりました。

今回の試験は、受験者が全員男性でした。もしかしたら、方針変更で、「性別による先入観を排除する」ため、同性を集めたのかもしれません。

本番では、はじめは緊張したものの、事前にひたすら練習した自己紹介を流暢に話し、印象をあげることに成功しました。

「これだけしゃべれるのだから、受からないわけがない」と自分に暗示をかけられたのもよかったと思います。

自己紹介の後は、いよいよメインスピーチです。
ここで、うまくヤマが当たれば、ほぼ間違いなく合格できる、という自信はありました。

が、実際のテーマは5つとも、事前に勉強したテーマからは外れていました。

一瞬頭の中が真っ白になりましたが、それでも、まだ答えやすいと思った、「日本の農業は持続可能か?」のテーマに賛成の立場で即興でスピーチすることにしました。冷静に考えれば、ヤマを外したといえども、このテーマは、通関の仕事をして、貿易実務検定の資格勉強をしていた時からのテーマであり、もちろんその背景についても詳しくは知っています。

「技術の発展」「トレーサビリティ」「顔のみえる生産者」「地産地消と省エネ」などをテーマに、なんとか形としてまとめました。

そして、自分でも意外だったのが、メインスピーチでは即興で考えなければならなかったものの、その後の質疑応答では、別のテーマで練習した表現などをかなり使いまわすことができました。

特に、決め手となったと思った、「日本の食料自給率は上げるべきか」の問いに、「食料自給率は上げるべきであるが、食の多様性もまた重要である」と回答できたのも、別のテーマ(自由貿易の是非)で練習したフレーズをそのまま使ったものです。

また、自己紹介で流暢に表現できたことで、スピーチで失敗しても、印象はマイナスにならず、その後の質疑応答で好意的な質問をもらえたのも大きかったと思います。

試験を終えた感想としては、「合否は半々」「ここでああすればよかった」などと思ったものでしたが、無事合格をいただくことができました。

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36歳で英検に合格した体験記その9~第四回受験2~

2016-07-06 23:58:51 | 英検1級
2014年10月に受験を思い立ち、3回かけて1次試験に合格し、2回目の二次試験を2016年2月に受験することとなりました。

1月にIELTSを受験して気づいたことですが、スピーキングで一番大切なのは、「自己紹介」だと考えています。

英検のスピーキングは自己紹介は採点されません。

ではなぜ大切か?

ひとつは、自己紹介は、一番はじめに話す英語であり、ここでの印象がその後に影響するからです。
自己紹介でろくに話せなかったのに、スピーチになると急に流暢に話し出す、そんなことがあるでしょうか?

逆に、自己紹介でうまく英語を話せれば、自信がついて、その後のスピーチも落ち着いて話すことができます。

もうひとつの理由として、自己紹介は、範囲が限られていることです。
英検のスピーチは、どの分野から問題が出されるかわかりませんが、自己紹介は、パターンが限られています。したがって、練習の成果が最も出やすいでしょう。

そのことに気づいたので、自己紹介は時間をかけて練習し、また、当日はスーツ姿で臨みました。
英検の二次試験は、硬いテーマが多いので、自分を知的に見せる演出も重要だと思います。

すこし早めに家を出て、昼食を軽く食べたあと、試験に臨むことにしました。
会場は、前回と同じ四谷です。

四谷は、なぜか英会話が盛んな街で、いたるところに英会話学校や外人の姿が見受けられます。そのような環境にいると、普段英語を話していない日本人の受験者は気後れしがちになります。私の例外ではなく、これからの試験の緊張感と場の雰囲気に押しつぶされそうになりました。
そんな時に心の支えになったのが、街宣車が流す軍歌でした。

いつもはうるさいだけですが、この日だけは、「日本人の味方がいる」と心づけられました。
(つづく)
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36歳で英検に合格した体験記その8~第四回受験1~

2016-07-06 23:26:54 | 英検1級
2014年10月に受験を思い立って、2015年10月にようやく一次試験に合格し、2016年2月の合格に向けてラストスパートをかけることにしました。

一次試験に合格すると、一次試験対策の勉強をしなくてよくなります。
今まで、大半の時間を一次試験対策に費やしていたので、これをまるまる二次試験対策に費やすことができることはおおきな利得となります。

前回の反省から、
1.英語の表現の幅を広げる
2.他の試験に手を出してみる
3.2分間のスピーチの分量にまとめる

ことに主眼をあて、勉強するようにしました。

1.「英語の表現の幅を広げる」

 「動物園」「日本の会社」について英語で説明できるように、それぞれ「旭山動物園のつくり方(職員の語録)」「東洋ニュース5月号 大解剖 日本型雇用」を図書館から借りて、英訳しました。

 映画「評決」(The Verdict)のスクリプト集とDVDを古本屋で購入し、映画を見ながら法律用語を覚えました。

 朝日新聞出版社の「天声人語」のバックナンバーを購入し、1冊をひたすら音読しました。

 やはり、スピーキングの練習だけで2~3ヶ月費やすのは疲れてしまいがちなので、いい気分転換になり、また、英語の幅も広がったことで、スピーチの原稿も作りやすくなりました。

2.「他の試験に手を出してみる」

 今まで「単語」「リーディング」「リスニング」をやりこんできたのですが、2次試験ではスピーキングのみなので、これらの能力が伸びずに終わってしまいそうだと感じたため、「TOEIC」や「IELTS」の問題集を購入し、手を出してみました。

 結局、英検と同じ4技能に焦点を当て、また、実際にスピーキングを体験することで外人相手に話す事に慣れる目的で、IELTSを受験することにしました。
 1月の末日に受験し、英検が2月の中旬だったので、タイミングとしてはベストに近かったと思います。
 
3. 2分間のスピーチの分量にまとめる

 スピーキングを、参考書の分量を目処に作成すると、時間が圧倒的に足りません。実際は、ゆっくり思い出しながら話すことを考えると、A4ノート半分くらいの分量(1センテンス2~3文)程度が丁度いいことに気づき、スピーチを作り直しました。
 また、「賛成」「反対」の両論、もしくは想定される質疑応答も書くことで、1つの題材を深く練習しました。

 2月に入ってからの2週間は、暗記するくらい、ひたすら口ずさんでいました。

 反省点としては、思った以上にこの作業に時間がかかり、範囲としては前回の量と同程度しかカバーできていなかったことです。
 やはり、1ヶ月は丸々費やしてもよい、と思います。

(つづく)
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36歳で英検に合格した体験記その7~第三回受験2~

2016-07-02 06:31:42 | 英検1級
第三回目の受験(2015年10月)で、ようやく一次試験に合格することができました。
これであの勉強をしなくてよくなると思うと、心が晴れます。

一次試験終了後から、二次試験に取り掛かりました。
一次試験の前から、二次試験については問題の形式などを見てはいたものの、やはり一次試験に合格もしないうちから二次試験の対策を立てるのは、人間の心理上、不可能に近いです。

二次試験はスピーキングです。その場で与えられる5つのテーマの中から1つを選び、1分間で考え、2分間でスピーチを行い、質疑応答を行います。

これは、やったことのない人にとっては途方もない試練のように思えます。
まず、何も考えつかない。考えついても英語にできない。時間の分量がわからない、といった三重苦です。

過去問を中心に、「5つの中から1つを選ぶ練習」「アウトラインを立てる練習」を行ったあと、頻出であろうテーマに対して、ノートにまとめてみました。

しかし、いかんせん時間がない(一次から二次までは約3週間強。しかも合格発表からは2週間)ため、付け焼刃は免れません。
それでも、「英語は負けても論理的な考え方や説明能力では負けない」と思い、自分の設定したテーマに関しては英語で説明できるように練習しました。

試験は11月に、四谷の日米英会話学院で行われました。余裕を持って家を出たはずが、道に迷って一時間近くをロスしました。
他の受験者を見たら、年齢はバラついていましたが、高校生~大学生くらいの女子が多かったのを覚えています。

試験はとても緊張しました。何しろ、英語をしゃべるのはそれこそ5年前の新婚旅行以来で、まともに会話をするのは10年前の大学院以来です。テーマを見たら、ちょうど自分の勉強した分野が出ていました。迷うことなく、そのテーマ「投獄は反省を促す手段として適切か」にしました。
ところが、実際にしゃべると何を言っていいのかがわからず、しどろもどろになっている内に2分間が過ぎました。

その後の質疑応答の部分では何とか自分の意見を言えたものの、やはりスピーチでこけた分をカバーできず、結果は不合格。

今回の受験で気づいたことは、
・過去問や問題集のサンプルスピーチは上級すぎる。実際は内容、分量ともに半分くらいで十分である。
・質疑応答で、相手の質問が聞き取れない、わからない、ということはまずない。(日常会話と異なり、適切な速度で話してくれます)
・スピーチは、実際に時間をはかることが大切である。
・スピーチの練習をする際は、反対意見や想定質疑応答なども練習した方が、幅が広がり、質が向上する。

上記の点を反省し、2016年の2月(1月の一次試験は免除)に向けてラストスパートをかけることにしました。
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