割合という概念を大雑把でいいから全員を対象に分からせる

2014年03月28日 13時03分21秒 | 日記

 速さX時間=きょり(道のり)・・・・・  は  じ  き

もとの量X割合=くらべる量 ・・・・  く  も  わ   など  

  これを使った指導は、丸暗記的になって割合の本質とか

 立式の成り立ちとか式の仕組み等の指導が疎かになる恐れ

 があると同時に、転校生の中では「こんなの初めて聞きます」

 といった場合があり、そういった生徒達を混乱に陥れている

 事実があって危惧しています。

  危惧するだけでは、何の進歩もありませんのでそれに対する

 対案と言いますか「はじき」「くもわ」を使わなくとも「割合の本質」

 を突いた上により簡便な指導法はないものかと探しておりました。

 

  転校生に「こんなの初めて聞きます」 と言わせるようでは多分

 教材あるいは指導法に問題があるはずです。

  比べる量÷もとの量=わりあい ・・・啓林館ほか

  比べられる量÷もとの量=わりあい ・・・東京書籍ほか

   「比べる」を使った生徒が引っ越し先で

   「比べられる」を目にすれば同じ意味と解釈できるなら

   いいのですが、これがもとで迷いが生じて理解の妨げに

   なるのでは生徒が可愛そうです。

 

  「は じ き」 「く も わ」 もそうです。

   はじき・くもわ を教える学校・使わない学校が現にあります

   どうでしょうか。

   いずれも統一して使うのならば問題はないと思います。

 

   そこで、こうした事を防ぐには「割合の本質」に即した

  全国共通の指導法を確立する必要があります。

   その部分の研究一考察が、今回のブログ投稿です。

 

   それは、カルタ風立式教具です。

   生徒達は、単位のつけ方(行き先)が

   理解出来ないで困っているのに目を

   つけて製作致しました。

   子供でも簡単に作れます。ボール紙を使います。

   7cm角に切ったボール紙に「本」 「個」 「kg」

   と言った単位を出来るだけたくさん作らせます。

   それを、     X    =      の型を作って

   おいて単位の付く決まりを「ゲーム的」に遊ばせるのです。

   ついでに、その時「割合」を説明します。

   100%近くの生徒が分かるようになります。いちころです。

    

   あとは、指導者のアイデア次第で教具として広がりを

  見ることになります。 

   完成までに半年ほど掛かりましたが、作るのには

   アッと言う間の2時間ほどでした。


今の「もとにする量」は昭和30年代「比べられる・比べる」を使っていて頭が混乱した記憶が!

2014年03月12日 09時10分21秒 | 日記

 PCでブログ検索してみると、「割合の3用法というジャンク」があってその中に

次のような文章が載っていました。

 「ぼくも小学校での教育で(比べる量)(もとにする量)という言葉を習いました。

  それらの言葉を覚えさせられたことには、子供ながらに強く違和感を感じて

  いました。」

 比べる量・比べられる量のような用語を覚える能力と

 算数における概念を理解する能力は無関係だと思います。

  むしろそれらの用語を覚えることが特に大事だと思ってしまう

 様な子供は算数を苦手になる方向に不幸にも向かっている事に

 なると思う。

  運が悪ければ一生のあいだ不自由な思考を続けることになる

 かもしれない!  これらの用語は算数嫌いを「誘発」「増加させる」

 元凶になっているのではないかと思われる文章です。

  また、検索の「教えた側の反省」投稿日2012年9月9日

     「比べられる量派」・・・東京書籍、学校図書、教育出版

           割合=比べられる量÷もとにする量

     「比べる量派」   ・・・啓林館、大日本図書、日本文教出版

           割合=比べる量÷もとにする量

     比べられる量と比べる量に対する言葉は、現在はどの教科書も

  「もとにする量」ですが、遠い昔は(昭和30年代)

           割合=比べる量÷比べられる量  だったか

           割合=比べられる量÷比べる量  だった。

  いまだに、どっちだったか分からないし、どっちであるべきなのかも

 分からない。(私は、後者で習いました。昭和34・5年大阪市内の小学校)

  後に、教科書図書館に行って調べたがそのような記述をした教科書は

 なかった。もしかすると教科書の記述ではなく参考書か問題集にそのような

 記述があって悩んだかもしれない。

  ただ、図書館で収穫があったのは、学校図書の昭和52年版では「比べる量」

であったのが、3年後の昭和55年版では「比べられる量」と逆転していた。

 「かけるーかけられる」という日本語も分かりにくいが、

 「くらべるーくらべられる」という日本語もわかりにくい。と書かれていた。

 子供たちにとって外国語以上に意味不明で難しい。(教えている方も分かって

 いるのか疑問符がつく)ましてや、第1・2・3用法はなんぞや?(これは、研究

 学上必要かもね!)

  いずれにしても、いったいどちらが適切でどちらが正しいのか説明がなければ

 困るのは、生徒児童たちです。生徒児童の中に「引越し」などでこの学校では

「東京書籍の教科書」他の違う地域では「啓林館の教科書」でという具合で

理解に苦しむ事になり、「割合学習」で算数嫌いを誘発するのではないかと危惧

するばかりです。

  どの教科書も国の検定制度に照らして合格していますので、それはダメだと

言えないのでしょうが、どこかおかしい!

    掛け算式から入っているなら もとにする量X割合=比べる量の筈です

              もとにする量X割合=比べられる量ではないですよね!

だったら、その逆算で    割合=比べる量÷もとにする量を使うのが一番

自然でいいのではないでしょうか!

    このような状態を放置していては、根本的な説明のつきにくい

状態ですので、いくら「学力向上」を叫んでも生徒児童はおろか

指導に当たる先生たちも自信のない授業になって諸々の解決に

結びつかない事は明白です。一刻も早く統一した公式を示すべきと

主張いたします。終わりに一言・・・生徒児童には 1 の意味と使い方

を分かりやすく丁寧に教えてあげてください。伸びていきます。


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