4年生は割り算筆算の学習・5年生は倍数と約数の学習に入ってきました。

2015年10月17日 20時42分47秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

 このブログ投稿記事は、岡山県東北部に位置する赤磐市域内の

    城南小学校・仁美小学校・笹岡小学校その他数校の小学校に通う

    児童が赤磐市立吉井公民館・同市立笹岡公民館が主催する放課後

    学習(放課後から帰宅するまで、勉強とお遊びで楽しく過ごす)あるい

    は、週末の土日を活用した週末学習(ソロバン・算数講座)に参加さ

    れた中で学習について実際にあった出来事と問題点を披露して共に

    指導法などを考えて、理解に苦しむ児童達を拾い上げる方策と解決

    の糸口を見つける努力を知っていただく為に、ブログ投稿しています。

 

 さて、今回は4年生の割り算筆算の「最初の答えの出が遅い、又は出来ないでいる児童」の為の

 作問と指導法です。

               

     次のような問題で、投げやりになった児童がいました。

         1139÷17=   3年生までは、算数が好きだったと言っています。

 

         この児童が通う小学校は、小規模校で複式学級です。3・4年生クラスです。

         私が思うに、小規模だから一人ひとり丁寧にフォロー出来るのではと思っていましたが

        どうもそうではなさそうです。         

      

       この子のために次のような問題を作ってみました。

      <最初の答えが出にくい児童のための繰り返し練習問題>

 

         最初の答えだけ見つけましょう。あまりは、書きません。

             74 ÷ 18 =

             96 ÷ 17 =     指導法   では、 あたまの数9と1を見て、9から1は        

             65 ÷ 36 =                   とれますか?取れるとすると何回と

            523 ÷ 69 =                   れますか!9回 それでいいです

            171 ÷ 18 =                   よ。じゃあーこの9を17に頭からか

            278 ÷ 97 =                   けていきます。9×1が9  9がなく

             87 ÷ 26 =                   なって残りは6です。次の9×7の分

             91 ÷ 38 =                   足りませんね!

            417 ÷ 85 =         こういう場合は、答えを減らしていって次の分が残

           621 ÷ 24 =         っているかどうか「にらんで下さい」そうすると、5に 

                                  すれば残りが46となって5×7の分ありますね!

                                  あわてずに地道に、このようにすればいいのですよ

    そう!地道になんですね!・・・この児童は理解できるようになりました。

 

次は5年生の分数問題足し算・引き算の通分で最小公倍数が理解出来ていない例                 

    分子/分母とします。

     1 /3 + 3 /4 =  のような問題ならば合っているが

     5 /12 + 3 /14 =  のように数字が大きくなると、誰に教えてもらったのか12と14をかけて

                   通分しているのです。後で聞いたのですが倍数を使うのが知らなかった

                   という事と数字が大きくなると計算が面倒だということでした。

 

     それじゃ、そういう時は「連除法」というやり方があるのでやってみましょうとなりやりました。

    すると「分かり易いと言って手を叩いて喜びました」

 

   このようにして、理解に苦しむ児童には別の角度からの教え方も、柔軟に使うことが必要なことで

  あると思うと同時に、フォローの出来る指導者の側の体制づくりが必要なことであると感じた次第です

 

  次回は、6年生の「速さ」に関連する出来事を投稿します。          


2年生  なぜ僕たち・私たち九九暗記するんだろう

2015年10月05日 10時22分16秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

  Q&AのQ  九九の勉強が始まりました。九九を言える子・言えない子

           私たちの学級には色々と混じっています。そしてむちゃくちゃ

           速く言える子がいます。

            私は、そう速く言えません。焦っています。

    answer 

            焦らなくていいですよ!心配しないで下さい。

         遅くてもいいです。ただし、計画と目標を作って日々努力だけは  

         してくださいよ!

 

   Q&AのQ  九九は、なぜどうしておぼえるのですか?

   answer   よく聞いてくれました。説明をします。

         まず、九九の必要性ですね。今までは、ごく簡単な基礎的な

        たしざん・ひきざんの計算をしていました。ところが、これからは

       (A) 7+7+7+7+7+7+7+7=とか

       (B) 4+4+4+4+4+5+5+5+5=とかの問題が出てきて

        たしざんだけでは処理が出来なくなる場合があって、その為にも

        九九を利用できるようにしておかなければなりません。

         Aの場合であれば、7が8回なので  7X8の九九をつかって56の

          答えが出ます。

         Bの場合であれば、4が5回で 4X5=と 5が4回で 5X4=の

        答えが20と20で合わせて40の答えが九九を使えばすぐに出ます。

         このようにすごく便利だし能率が良くなるので覚えるのですよ!

     それと、これからは、文章問題などで式を作る場合が

         あります。

         式を作る場合には決まり事があるので、これを

         身につけておかないと算数嫌いになるおそれが

         ありますので注意しましょう。

       最も注意すべきところ。

        Aの場合で考えます 7+7+7+7+7+7+7+7

           これを  7 X 8 = と式を書きました。

      よくお読みくださいね!

        7が8回書いてありますね。8が7回ではありませんね

        だから、8X7ではなくて7X8と決まります。

 

        そして、7Xの7は計算の「もと」で決められた数なので

        「変化させる事」はできません。

 

        7X8の8は、7の書いてある回数ですので、いくらでも

        「変化させる事」ができます。

        この変化させる事が出来る箇所がまさしく「割合」なのです

        皆さんが苦手とする所です。

 

      この部分に大きな違いがある事いち早く気付く事が大事です。

      例題で考えてみましょう。

         「 6こ入りの パンを2ふくろ 買うと、パンはぜんぶで 何こですか 」

           6こ入りと言う事実は変えられません。 だから6が「もと」になります。

           2ふくろ・・・日によっては3ふくろにしよう。いやもっと食べそうだから

                  4ふくろ買っておこうと、いくらでもその数は変えられます。

                  変えられるから「割合を変える」と考えますと、割合の意味

                  が理解できることと思います。

         従って、計算式は、「6X2=12」

         これを「2X6=12」でもいいのではと申し出る方が時々ありますが、残念ながら

        これらの方は、正しい指導を受けられなかったとしか言いようがございません。

 

         九九の式には、大事な意味が含まれていて「単位のつく決まり」「九九から

        分数への変換」など理解できれば「算数が楽しくなる」要素がいっぱいあるので

        2年生から始まる「九九学習」・・・いよいよ大人への旅立ちです。

 

         コメント・ご質問ありましたらお気軽にどうぞ お待ちしています。

           

                      

            


メッセージ

メッセージ受付