理解に詰まる原因は、算数言葉(単語)の説明不足が起因

2013年04月21日 14時26分48秒 | 日記

 先生・・・「予習復習」しっかりとやっておきなさいよ!

       分かりましたか?

 生徒・・・ハイ、分かりました。

 先生・・・宿題もありますよ。いいですか。

 生徒・・・ハイ。

      それでは、起立・・先生さよなら、皆さんさよなら。

 生徒・・・ただいま!

 保護者・・・お帰り。今日は学校どうだった!宿題してから遊ぶんだよ!

 この様なやり取りが大半で、昭和30年代の私共は、勉強よりも遊びが

先で、遊びから帰って宿題を片付けて、復習などは時たまするが、予習

など殆んどしなかった。

 殆んどしなかった理由はいくつかありますが、最大の理由は言葉の意

味が分からず、そこで詰まってしまいそれより先に進めない事です。

 国語辞典で探す言葉の意味ではなく、算数では、使い方と決まり事の

意味なんです。

 例えば、四則計算問題ではどこから手をつければいいのかが分からな

いとか、 4 X  5  =  20 があって 4はかけられる数で、 5はかける数

で、 20は積です。と先に説明されていると、それでは、割合はどの数字

ですかと尋ねられると、確たる理解に至っていない者からすると、4も5も

20も全部が割合に思ってしまう。

 5が正しいのですが、それは先に5はかける数であると習っているので

思い込みで、他の数であるだろうと適当になってしまっている。

 この様な生徒は、結構おります。

 この場合でも、先生が一言多く説明を加えて指導すると、防げる事柄

です。

 かける数は、元の数を大きくも小さくも出来る魔法の数です。この魔法

の数が「割合」といいますので、いつも覚えておいて下さい。「割合」は、

これからもよく出てきますし、大変大事な言葉です。と。

 割合をしっかり教えれるならば、テクニカル的な言葉を使う必要性など

全くありません。

 速さの問題・・・ は ・ じ ・ き

 換算の問題・・・ 大から小はXで、小から大は÷です。

 15の□倍は75です。

  これらは、代表的な全国的なテクニカル指導法です。

 テクニカル指導法に頼ると、「割合」を指導する絶好の機会を、先生

自身がミスミス逃している事になり、また習う側の生徒も「割合」をあらゆる

場面で活かす大事な時間を損した事になります。

 割合は、式を立てる楽しさが分かり、文章問題が得意になり、各単元の

繋がりが分かり飛躍的に理解向上が達成されます。

 


小学生の算数も担任によって起こる、或いは、学校間によって起こる理解の差

2013年04月05日 22時43分36秒 | 日記

 まもなく新年度新学期が始まります。

 胸をときめかせて入学される新1年生。また、今年こそはと、一念発起して頑張ろ

うと思って進級する在校生。

 このトキメキとは、どんなものだろうか。

 この今年こそはと思う心は、どんなものだろうか。

 このトキメキは、男女の違いはあっても、一杯に詰まっている事と思います。

 どんな先生だろうか・お友達を沢山作ろう・給食は美味しいだろうな・何をどんな

勉強をするのかな・遠足は楽しいo(^o^)oな!・運動会はどんなかな・ランドセル

を背負って早く歩きたいなと、お姉ちゃんお兄ちゃんを想像して、おそらく自分が

同じ状況にいる事に気づいて満足気になれるであろう事が、このトキメキになる

のではないでしょうか。

 この今年こそはと、思う心は、トキメキとは少し違います。

 一学年進級した事でそれぞれの経験年数で、トキメキもあれば、そうでない場

合そうでない生徒もあります。

 そうでない生徒の場合の問題点は、多くの場合”人間関係””家族環境の悪化”

”成績の評価”であると考えられると思います。

 普通であれば進級するという事は、嬉しい筈です。

 人間関係=友達との意見不一致からの仲違い

 家族環境の悪化=家族との別れ(死亡・両親の別居離婚など)

 成績の評価=評価の低下(成績の下降=理解不足)などが一つでもあれば

いろいろな点で岐路に立たされる場合が生じます。トキメキどころではありませ

ん。私が一番懸念する事は、成績の評価であります。

 成績の評価がその子の持つ基準値に到達しなくて、手遅れの状態を生徒自身

が感じて勉強を放棄する事態がそれです。

 現実としてあるのです。しかし、それを防ぐ手段が無いのかと言えば無いことは

ありません。ここは、やはり指導者の力量にかかっています。もしこの様な生徒を

生んだとすれば、酷ではありますが、その担任教師の猛省を促す他はありません

子供達は、分からない所は教えて欲しいのです。この部分の指導が先生に不足

していたのです。子供達は、自分で基準を持っているのです。恥ずかしくない基準

を! 完璧はさすがに難しい事だと思います。が、その子が持つ基準値位までは

先生も努力して成績の下降を防げれば、勉強の放棄=ぐれる事の始まりも防げ

ると思います。

 下降に気づいた時点では、まだ間に合います。

 子供達は、恥ずかしさを強がりに変えてグレ方がエスカレートして行くのです。

 成績の下降を防いで上げれるのは、新任教師であろうがベテラン教師であろう

が、先生貴方なのです。特に信頼を置いているのは、他でもない担任の先生なの

です。信頼と言う文字は、頼りに足る人なんです。分かりやすく教えてあげて下さ

い。

 算数は特に勉強の幅が広く、つながりがあってある単元で詰まると後々困る事

があると言いますが、そうではありません。5年生まで理解に困っていても6年生

である事をしっかり30分程勉強をすれば、解決出来る方法はあります。

 新任の先生それはなんだと思いますか。

 それはね、分かり易い言葉を選んで説明するのです。

 「割合」がそれなんです。

 割合は、算数の全てに繋がっているからです。

 だから、6年生になって勉強しだしても追いつけるのです。

 

 ここに理解に苦しむ生徒がおります。新任の先生、次の問題についてどの様に

教えてあげますか。

 5 x   = 5

  5  x   =10   紛れもなく九九表です。この九九から幾通りもの指導が出来ます。

 数字と割合に強くさせる要素を含んでいます。

 それでは、次の問題。

 278917 x      □   =6703

 答えは、割り算で求めても割り切れません。□の求め方についてあなたならば、どの様に

教えますか? 割合を研究していれば簡単に教えられて、尚且つ生徒に割合を理解させる

手段に使えますよ。

 この計算式の指導研究をすれば、自ずと割合に繋がり(割合指導)がスムーズにできて

習う側の生徒も分かりやすく負担が少なくなりますから、是非とも研究して下さい。

 

 担任の指導力の差で、子供達の理解にも差が出来て、ここから学力の差が

発生して行く。差を生み出しているのは、個々人の理解力の差より以前に先生

の研究の差・指導力の差であると、新任の先生は肝に銘じて欲しいと思います。

 

 


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