志ある若い先生に呼びかけます!広めませんか式作りが思い浮かばない子供の為に改善が必要です

2015年02月24日 19時35分21秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

 どんなに良いと思われる教え方をしても、どんなに正しいと思われる教え方をしても児童たちはたちまち忘れてしまいます。 また、その活かし方もおぼろです。割合関係の単元は特に顕著です。

 分からない児童がいれば徹底的に教えれますか?

 式作りさえ出来ればと思う児童が沢山います。計算は任せて下さいと待っています。

 割合に絡む問題は、次々と内容(単元)を変えて進みます。<式作り出来ない子はどうします>

 置いてけぼりで、目をつむる事が多くあるのではないですか?

 小学校の勉強こそ基礎中の基礎なんですね!

 

  先日、中学校と高校の先生に会った時教育論議をしました。

  算数に限らず全般的に基礎的知識が不足している生徒が多く見られると言った意見が共通していました。

  暗に、小学校教育に問題点があるのではと言う意見です。

  それではそれを正す具体論があったかと言うと、別段に意見があった訳ではないのですが!

 

 それでは、ここから本論に入ります。

  く・も・わ   は・じ・き   この指導法は「割合指導」の暗記言葉としての指導でしょうか?

  算数指導研究発表会等の文献を見ていますと、第1用法・第2用法・第3用法の指導難度の

 パーセンテージが載っています。多くの研究者・学校関係者の発表が目立ちます。

  読んで意味は分かりますが、何を解決しようとしているのか?分かりません。

 

  生徒の立場に立って考案したのが「単位カード」の作成です。

   黒板に貼って指導する為には、大きなカードを!

   児童が自分用に作るのであれば、小さなカードを!作ります。

    大きなカードは、縦5cmX横10cm   小さなカードは、縦1cmX横2cm 位でしょうか

 

    5年生からが一番適していると思います。

   単位量あたりの勉強前とか辺りで作っておいた方が得策だと思います。

   児童達には、出来るだけ沢山の単位を思い起こさせて、同じもの2枚1組をB4サイズに太めの

  字体で書かせます。

   例えば、  本・本   冊・冊   kg・kg   人・人   秒間・秒間   分速・分速

          などあらゆる想像で書き出させます。

      この書き出しによって単位感覚が身に付きます。以後あらゆる場面で出てくる場合があるので

      この作業は絶対に必要です。

 

   カードが完成すると早速使用できます。  文章題が苦手であった児童たちの表情が変化するのが見て取れます。

 

   それでは、児童たちに説明です。(好きなカード2種類を前もって取り出しておきます)

    持っているカードを、次の式の形のどこでもいいから印をした所に一度置かせます。

 

         ● / 1あたり● X   ● =   ●    (●印の所に置く)

   ある児童は  カード 人・人  本・本 の2組を持っています

  そして、次のように置きました。

     ア)  人 /   1人    X   本 =   本

     この児童は、間違ってくれたことで?割合が理解出来ていないと判断が出来ました。

    そしてもう1人は  カード m・m   円・円 の2組です

     イ)  円 / 1m    X   m =   円

     この児童は、偶然か理解出来ていたかのどちらかですが合っています。

      なぜ、合っているのかこの時点で説明です。

   

       ア)の式の意味を調べますよ。皆さんここは大事ですよ聞いてよ!

           基の単位を調べますよ。  1人あたりで?人   割合で?本  意味わからんね

       イ)の式はどうかな調べますよ。

                             1mあたりで?円 それを3m買えば ?円ですか?

          やった!意味通じたね。  問題を見れば数字は後でついてくるから大丈夫だよ。

          この単位の付け方の約束があるからこれを覚えましょう。誰でも分かりますよ。

         分からない時は、分かるまで教えるよ!

    例題でやってみましょう。

       1mで350円のリボンがあります。このリボン0.65m買うと代金は何円ですかという問題 

 

       単位を抜き出しましょう。  1m  350円   0.65m   何円  これだけですね。

                         1mのリボンが  0.65mと割合が減っています

                             350円だったのがどうしました?と聞いています。

       1mを基準にして割合が減っています。  このような説明で児童たちは割合の意味を

                                  増える・減るで徐々に分かり出します。

       そして式作り。

       1mを基準にしますから(なぜですか?)

        1という数字は 1000X1=1000  

                   1000÷1=1000 となりますね!

         基の数を見てごらん  かけても割っても変化ないでしょう

         だから1という数字は基準に使えるんですよ。分かる?

   という事で

         350円 / 1mで X 0.65m =  何円

         これで式作り終わり。あとは計算だけ。

      文章題だけども文章読む必要がなかったね!

      このやり方は、文章読む力がない児童でも出来るんだよ。

 

    式が簡単に作れて、割合の意味が分かり出し、単位を注意していれば誰だって100%の

    の確率で式作りから計算まで出来るし、文章題が苦手な児童も救われるしいいことばかりだよ!

 

     この問題は比べる所(答え部分)が何だから掛け算と分かりますね。

     もし、割合の部分の0.65のところが何mですかとなっていれば割り算と分かるしね

 

     カードを使って式作りで当てはめる遊び感覚でやっても楽しく出来ますよ。

     ちょっと長くなりましたので、次回でこのカードのメリット、まだ他に難しいと思っていた所が簡単に解ける方法がありますよと言う説明を致します。

    速さの問題・混み具合の問題・食塩水の問題他割合関係の問題すべて、この方式で解決しますと

言うことを説明致しましょう。   しばらくお待ち願います。

        

 


手段と方法の選択により違った考え・違った道出来るのが算数の面白い所

2015年02月07日 06時16分23秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

 前回では、連比の解き方二通りを書きました。

 今回は、それを勉強すればどうなんだと言う説明させて貰います。

 

 連比の解き方を、まず知っておかないと次のような問題は解けませんよというお話。

 (問題) いろいろな比の問題から逆比そして連比へと繋げる学習をしていきます

初歩的問題

  1.みこさんは、お父さんから4000円をもらって弟と分ける事にしました。

    これをみこさんが5、弟が3の割合で分ける事にしました。

    それぞれいくらに分けましたか

連比を経験しておかないと解けないような問題

  こんな問題がありました

 1.健太君が4教科(国語・算数・社会・理科)のテストを受けたところ、国語・算数

   理科の合計点が242点で国語と算数の点数の比が4:5算数と理科の点数の

   比が9:8そして理科と社会の点数の比が16:15となりました。

   この比で計算すると、社会の点数は何点だったでしょうか。

       <解答>

       国語:算数=4:5     算数:理科=9:8   算数が中心になってるので

       算数の5と9を取り出して 最小公倍数45を見つけ

       新たな比を作り直します。

       国語4×9:算数5×9となり    36:45として

       もう一方の算数と理科も作り直します

       算数9×5:理科8×5として    45:40となって

 

       算数を中心とした連比が完成します。 36:45:40と表せます。

     この合計は121です。 このことから社会の点数を求められているので

     先に理科の点数を算出しますと

       242×40/121=242÷121×40で理科の点数80点を出して

 

       理科:社会=16:15なので  これを使って

       80×社会の比15/理科の比16=80÷16×15=となって75

       よって社会の点数  75点が見つけられます。

 

       連比ができるという前提で問題が出題されます 以上が連比ちょっとだけ!

 

      次に単位カードの凄いメリットで文章問題を解く手段があると言うお話し!

         単位には重さ・長さ・かさ・広さ・速さなど身の回りにいっぱいあります

        これらを生徒の皆さんに学校で習得してもらおうとするのが学校授業なの

      ですが、これが生徒にとって厄介者でそこに文章が付いてくると更に厄介者で

      不得意になる原因があるのです。

 

         8 × 4 =32  誰でも出来るといっても言い過ぎではないですよね

         8kg × 4皿 = 32kg と単位が付きだすと急に頭が白くなりだす

       生徒が増え出します。  なぜなのでしょうか?

 

       私が考えついたのは教える順序を少しばかり変えてみてはどうですかと言う

      のが「分かりやすい指導法を研究する」土台なのです。

 

      文章問題の解き方を教えるときは、大概文章読解力を唱える先生方が多いと

      思いますが、私は算数においては国語力よりも算数力で入るほうが良いという

     結論に至っています。(理論付けとも言いますか暗記的指導法は取らない)

     こういう考えから、単位カードが創出されました。

 

      まず生徒さんには、あらゆる単位をいっぱい知っている限りの単位を抜き出す

     ことからスタートします。(単位になれていっていろんな場面を想像させます)

 

      これをカードに仕立てあげて、単位の移動を自由自在に操れる様に準備します。

      そしていよいよ、生徒の苦手な式作りに生かします。

      この式作りを指導する過程で、式の決まりごとや1の持つ意味や割合の意味等が

      間違うことなく正しく利用できるようになります。誰もが100%の確率で!

      

続きは次回で説明をします。少しばかりお待ち下さいね

 

 

 

 


メッセージ

メッセージ受付