昨年に続いて算数授業の指導依頼が来て!

2015年03月23日 15時31分23秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

 美作市立A小学校での出来事です。

 前任は、女性の校長です。

 今年は、男性の新校長です。

 

 出来事の始まりは、昨年末12月22日の朝1本の電話から始まりました。

 「・・・先生、また今年度も3学期になりますが前年度と同様に授業をお願いしたいのですが、如何でしょうか?」・・・・・算数専任先生からでした。

 「今、外出運転中ですので後ほどかけ直しますので!」(私)・・・ 「分かりました」(先生)

 折り返し電話して「前年と同様にならお引受しますが!」(私)・・・「それで結構です」(先生)

 「明日は祝日でもあり24日は終業式の日でお忙しいのでは?出来たら前年と同じように打ち合わせをしておきたいのですが」(私)・・・「そうすれば午後3時頃打ち合わせ日をきめましょうか?」(先生)

 電話で正月明けの1月8日と決まる。

 

 この後の流れは箇条書きで書きますが、終盤になって驚きの事が待ち受けていました。

  1、 1月8日打ち合わせ日・・・正月返上で作った授業で使う問題集・補助教材・前年好評だった数字の   速読読み上げ書き取りコンクールで使う表彰状をサンプルとしてもって上がり、逐一説明をして他表彰状の角印押印と問題集の印刷また授業最終日に集合写真を撮ってもらう事などを「お願い事項」としてお願いして、2月2・3・6日指導日を決めてサンプルを基に検討の上訂正・加筆・変更などある場合は互いに連絡をしあいましょうと言って別れる。

  2、 1月14日約1週間経っても連絡がなかったので、時間のかかる表彰状作りを朝から昼過ぎにかけて生徒の人数分(表彰状・・・優勝・準優勝計6枚{予備含む}優秀賞計42枚{予備含む})カラー刷りが出来て学校まで持って行く。この時学校では職員会議の最中で、算数専任先生が足早に玄関口まで受け取りに来てくださった。(電話をしていたので)この際に訂正・変更があるかどうか確認したら「なし」という事を聞いて帰路につきました。

  3、 1月27日この間何事もなく過ぎて、授業日が目前となり最終確認をしておかないと、もし変更などあると大変なので、算数専任教諭に電話をした所「別にございません」の返答で、安堵しました。これで準備万端整って2月2日迎えるのみとなりました。

 

    そして、激震が走りました。

 

  1月29日(木曜日)午後7じ頃、電話が入りました。明日は30日(金)

  31日・2月1日は土・日で学校はお休み。翌日2日は依頼された授業初日。

 

  算数専任先生からでした。

  校長が次の点で変更をして欲しいと言っております。お願いできますか?

  1、 優勝・準優勝の順位付けする表彰は取りやめて欲しい

  2、 優秀賞の全員の表彰状に使用している校長名は使わないで欲しい

     指導をされる先生の名前で表彰は結構です。と・・・

   反論します。

  1、 1月8日の打ち合わせ日、職員室で私と校長が顔を合わせた時、一言「ご苦労様です」と言われた。

     校長教えてあげますよ・・・・・こういう時は、「年の初めでもあり、ましてや大事な授業の一翼を依頼した方が学校に趣いて打ち合わせをしている時に、一言ですか?」

 こういう時は、「この度はお忙しい中ご無理申し上げ、正月早々お越しいただいて本当にありがとうございます。よろしくお願いします。」と言うんですよ。

     優勝・準優勝取りやめて欲しい・・・前任の校長先生は、生徒の真剣な眼差しが一番印象に残っているとおっしゃられた事また競争ある所に成長があるとも言われた。今年も担当された算数専任先生は、昨年度同じ教室におられて良く知っておられるでしょう。 昨年は皆んな喜んで盛り上がったじゃないですか。校長こういう時は最低限生徒に対して聞くべきである。優勝・準優勝の順位付けでの表彰はしますかしませんか?

 何故、学校授業の一環なのに校長名使ってだめなんですか?正式な授業を依頼して来てくれる方ですよ何故、校長自身が私はこう思っているので私の名を使わないで欲しいと相談できないのですか。

 何か後ろめたい事があるのですか。責任転嫁を考えた結果でしょう。突き上げが怖いのですか。

 これでは校長の名が泣きますよ。

 

     そして、次の出来事が最もこの校長の人間性を表していて、有り得ないことが起こります。

 

 授業の最終日、授業が終わって算数専任の先生が校長室の方に先導されてノックをされて校長室を覗かれると不在です。あれ!今までおられたのに!

  専任先生曰く「申し訳ございません、あいにく校長不在なようでこの度はありがとうございました」と!

  そして、玄関口まで誘導されありがとうございましたで終わりです。

 

 校長・専任先生にもこういう時の接し方を教えてあげますよ!

 学校として指導依頼をされて授業をしてくださった方で地域住民なんでしょう!こんなお粗末な接待どこの世界にもありませんよ。

 校長は、とりあえず「お寒い中を3日間も授業をして頂きありがとうございました。お陰で子供達も喜んで勉強を出来ました。喉の渇きを番茶ですがどうぞ潤して下さい。」となぜ言えないのですか。

言えるようになりましょうよ! あなたの行動を見ていますと、他人事のように振舞っていますね。普通はどんな授業をしてくれているのか気になって1回位は教室を覗きますね。又最終日には授業の終時間を確認しておいて校長室でお迎えしてソファーに腰掛けてもらってお茶の一杯でもお出ししますよ。これら一連の挨拶を知らぬわけ無いでしょう。校長にもなって!

 私は翌日か遅くても2~3日内に電話の1本でも校長ご本人からご挨拶があるものとして、待ち受けていましたが遅々として来ませんでした。良識のない人だなとこれでも校長なのかなと疑問に思いました。

 

 挨拶のできない・挨拶のしない校長・・・・・日本にこんな校長本当にいるんだな?と変に感心しました。

 子供達には挨拶しなさいと言って教える校長が、自分自身は挨拶をしない。示しが付かないでしょう。

 

 これが、岡山県の教育界の現状なんです。いくら知事が学力向上を叫んでも地域住民もこれでは協力しようと思う者でませんよ!

  私は止むなく教育委員会教育長に直接手紙を出しました。(3月15日でした)

  翌日、早速電話があって調べたあとお電話させて頂きますとお話し伺いました。

  その翌日の夜6時過ぎ、突然校長が自宅にやって来ました。最終の授業を終わって1ケ月11日目の事菓子折りを携えて生徒の作文と写真をもって上がりましたと言われたが、「その節はありがとうございました」の言葉も「遅くなりました」の言葉も聞けずじまいで、更に不信がつのったものです。

  教育長にハッキリと言いました。

  校長の資質に欠けています。

  教育者とは言えません。

  こんな校長はこの地域には必要ございませんと。

 

  まもなく教員移動の辞令発動があります。若い先生方、教科勉強だけが勉強ではありません。

  世間の常識・良識を備えねばこの二の舞をしてしまわないとも限りません。

      


志ある若い先生!じっくりと研究して下さい 生徒児童に聞いてみて?「割合の意味」分かりますか?と。

2015年03月09日 12時24分17秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

 もし、先輩教師から「速さの問題」で「は・じ・き」を使った指導法を伝授されたとき

あるいは、「単位あたり量・割合文章題」などで「く・も・わ」を使った指導法を勧められた時などは

願ってもない「研究のチャンス」と思って下さい。

 

 このような指導法で多くの生徒児童達は習って来ています。

大分長い経過年数と採用校があり、この指導法は定着してしまっているところです。

 

 しかし、しかしです。  この指導法には大きな疑問があります。

 「割合ってなんだろう?」と勉強をする時に、頭文字を利用した公式的な暗記法が

子供たちにとって割合の意味を捉えるのにすごく遠回りで、理解に到達するまで

相当の混乱を生じさせているのに早く気づいて欲しいのです。

 

  公民館講座に入講して来たある児童に、問題を解くのに横席について見ていた

ときに、文章を読みながら、丸(O)の中を区切って「く」「も」「わ」だから、これは

比べるはどれだっけ!「も」は基にするだからこれだ!「わ」は「わりあい」だから

これだろうと特定して、さあ!式作り・・・ 基とわりあいが逆になって出来上がった。

 

  すかさず、「割合って分かる」と聞いてみると分からないし説明が出来ない。

 

 このようにして、いずれ「文章題の壁に困る」 典型的な子達で、私は思うに

この「く・も・わ」指導が割合理解のための指導には適さないと言っても過言ではない

と思うところですが、余りにも長い期間に採用し続けてきた指導法で、中にはこれで

通じた子達も実際にいたのでしょう。

 しかしながら現実は、「割合理解」が乏しい。

それを物語るのは、全国対象の実力テストの結果によって低位に甘んじた該当各県

の首長や教育関係者の慌てぶり。

 

  あぐらをかき過ぎていたきらいがあります。

 

 さて、前回の続きで単位カードの効用と応用について皆さんに問いかけたいと思います。

 

 私は、「は・じ・き」「く・も・わ」の使用を前面に出し過ぎず、もっと「割合の意味」について

児童たちに正面きって分かりやすく・使いやすい指導を願う者です。

 そうでないと現状のような学力テストの結果を見ればかわいそうになります。

 もっと指導研究があるべきで、新しい発想が出てくるべきです。

 それは研究なんです。

 

  前回では単位カードを使って「単位のつく決まり」があることに注目させて「式作り」に

活かせる事を説明をして、例題も示しましたがお分かり頂けたでしょうか!

 

 今回はそのおさらいと応用できる範囲で説明を加えたいと思います。

 割合の範囲は相当広いので当然部分的な学習範囲ですが、これらをきっかけにして

研究される方が増えるのであれば幸いと考えています。

 

 それでは、 一つの式から考えます。

 

         基にする量/1つあたり X わりあい = くらべる量 (啓林館の教科書)

                                  =くらべられる量 (東京書籍の教科書)

           *比べると比べられるの意味の捉え方が、アンケートで得た場合

            違うと回答された方の方が断然多かったのですが、皆さんのご

            見解はどうでしょうか?

 

 上の式で指導されるのですが、実はこの時から意味どころか覚えるのに困難をきたしています。

 それで考えついたのが「単位カード」なのですが、これは指導順序が後先変わりますので、この

点研究材料になるかも知れません。

 

  単位カードでは、      A  /  B  ×  C   =    D   として

                   AとDは同じ単位になる

                   BとCは同じ単位になると言う説明から入って

       例えば、Aに円が来ると2枚1組で持っているもう1枚の「円」はどこですかと尋ねる

       これが合えば、残りの単位「例えばkg」は、必然的にB・Cに収まる。

    2種類2組の単位カードを色々な組み合わせで、単位関係がどのようになっているのか

   分からすと、第1関門の通過で次に最も大事な「1」の使う位置と意味の説明です。

     この上記の4行を分かってもらえれば、ほとんどの子達が殆どの文章題が出来るように

    なると言ういわば画期的な指導法になるのです。

    この単位カードを使うと文章理解が出来ない子にとって、文章を読まなくても割合理解で

   解決するので、今までにない解き方となります。(言葉足らずがある場合はご容赦下さい)

 

    そして、今回の応用にはどんなものがあるのかの説明です。

   用途は広く児童たちを助ける大きな勉強を好きにさせる原動力になり得ると思います。

 

    単位カードを使って順次学習しますと、次のような問題ではこのようになります。

   (問題A)   3.5㎡のかべをぬるのに19.6dlのペンキを使います。

          (1)  このペンキで、1mのかべをぬるのに、何dlのペンキが必要ですか

 

              即座に割り算と分かります。それもdlをmでわる。

              ならば、19.6dl÷3.5㎡=と式が分かります。

     なぜ児童の全員がすぐに分かるのでしょうか。なぜでしょうか。

    (これは、単位のつく決まりと分数(割合の最たるもの)の意味を先に教えているから)

 

          (2)  このペンキで、8.5㎡のかべをぬるのに、何dlのペンキが必要ですか

 

               即座に掛け算と分かります。(1)で出た 5.6dlを1あたり量として

               5.6dl×8.5㎡=   と式もすぐに分かります。

 

    1あたり量の  1 の意味さえしっかりと指導できれば、1についている単位と同じ単位を

    見つけて「増えているのか・減っているのか」この事柄が分かればもうしめたもの!

 

    縮尺・縮図問題で出る問題・・・

     (例題B)   基にする実際の長さがあってX割合があって=答えになる地図上がある

            2万分の1の地図上で4cmの長さは、実際には何mあるでしょうか・

 

            実際には何m?/ 1あたり × (割合)2万分の1 =4cm

          この式作りで 即座に割り算と分かります。

     (例題C)   パソコンで文字を一番速く打てる人はだれか、はかってみました。次の文章

             を読んで、下の問題に答えましょう・         

 

           あきさんは、63文字の文章を、35秒で打ちました

           はるさんは、72文字の文章を、45秒で打ちました

           なつさんは、91文字の文章を、65秒で打ちました

 

           (問題)  なつさんは、1文字あたり打つのに何秒かかりましたか

 

               これも即座に割り算と分かります。

                 何秒 / 1文字 × ・・・ = ・・・   基の部分を作るだけで

             秒を文字で割れば良いという事がすぐに分かります。

 

          簡単なようですが分かりにくい子達にとっては難しいのです。

          こうした子達を救える指導法は是非とも必要になるのです。

        「く・も・わ」「は・じ・き」とかいった方法があまり結果が出ていない現状から

        研究する先生を多く輩出して、なんとしても生徒児童を救わねばならないと

        思いますし、その努力はまだまだ不足しています。

 

         次回では、ある小学校から算数授業の依頼があってお引き受けしたのだが

        いまどき珍しい仮面をかぶった教育者(校長先生)のお話しを少しばかり!


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