もとの量X割合=くらべる量の式が「基準」とするならば・・・・・

2014年02月22日 09時16分24秒 | 日記

 昨年末、お正月に5年生の孫と「算数単元・割合」を勉強しようと思って、孫に使っている教科書を持って来るように連絡して大阪から来るのを首を長くして待っていた。

 30日に到着して翌日勉強をする時間が取れて2時間ほどの予定で始まった。

 順調に始まったが、「もとの量X割合=くらべる量」の説明を終えて次のページに出てきたのが「割合=くらべられる量÷もとの量」である。  ここで今まで説明してきた事と矛盾が生じて勉強を中断する事になってしまった。  と言うのも、教える前提に「られる言葉」は使わずに「もとの量」を使うんだよ!かけられるのように「られる」は使わないから分かりやすいと思うから説明を聞くんだよ!と言った矢先に、「東京書籍」の5年下P53の5行目のまとめとして、割合=比べられる量÷もとにする量 の式が出てきた。

 一旦中断をして自分が間違っていたのかどうかPCで他の教科書を開いて確認をしてみると、啓林館では自分と同じ式が出てきて、学校図書では東京書籍と同じ、受験研究社の参考書は啓林館と同じ、又、岡山県教育委員会から頂いた「トライシートの5-8の14-1」に出てきたのは啓林館と同じと言うように整理してみると

     割合=比べる量÷もとにする量(啓林館・参考書・岡山県教育委員会ほかで使用)

     割合=比べられる量÷もとにする量(東京書籍・学校図書などで使用) でマチマチになっている。

 岡山県の組織関係(教育委員会)はどのようになっているのかは定かではないが、

   岡山県教育委員会と岡山県赤磐市教育委員会は、割合=比べる量÷もとにする量で教え

                岡山県美作市教育委員会は、割合=比べられる量÷もとにする量で教えている

  どちらも国の教科書検定を通過したものであるので、何ら問題はないと思うのであるが、

  ここで、確認しておきたいことは、「くらべる」と「くらべられる」の意味が同一かどうかと言う点と

  2種類の式がある中で指導の際に混乱が生じるのではないかと危惧すること。

  また、私自身約60年前の小学生時に体験した「べる・られる」の違いの難しさから「割合の理解」が

  他の生徒たちより遅れた事に照らし、これがキッカケで割合嫌いから算数嫌いにさせてしまうのではな    いかと思うのと、引越しで同じ岡山県内でも地域により2種類の式があって「引越しの児童」にとっては、迷惑千万なことであります。

  そもそも、割合式の前提を 「もとにする量X割合=くらべる量」とするならば、

  その逆式で、「くらべる量÷もとにする量=割合」でいいんじゃないのでしょうか。

  児童たちは、戸惑いますよ!   何か特別な理由がないならば、是非とも統一してほしいですね。

  私たちが小学生時  かけられるかずを「被乗数」  かける数を「乗数」と習っているので

           割られる数を「被除数」    割る数を「除数」  従って られる=被 が基本です。

  これからすると 比べられる量÷もとにする量 の比べられる量も「被除数」で正解でしょう。

  しかし、こういった説明がなくて理解に到達しない生徒があるならば「もとにする量X割合=くらべる量」の逆式である「啓林館」採用の「くらべる量」を使うのが本筋になると思うし、より理解が易しくなると思います。

 割合を求めるに、ややこしい矛盾じみた2種類の式が存在していると言う事が、算数嫌いを誘発していると思われるし、事実算数嫌いは、「割合」によって引き起こされている。

 指導者の説明下手も一因としてある。

 児童たちの学習意欲を折らないためにも、大人たちが良く注意して原因を探っていかねばならない。

 今のこの状態放置しておくと、学力向上の妨げになるのは明白であると主張しておきたいと思います。

 

            


小学生には面積図で!中学生にはそれを基にして方程式の活用で導く

2014年02月09日 10時04分38秒 | 日記

先のブログでも文章題において面積図が重要な役割をになうと申し述べました。

しかし、ブログにおける面積図の表し方が分からずご迷惑をおかけしています。

今回は、少し図に挑戦してみようと思いますが自信はありません。

かなわない場合はまたお許し下さい。

 面積図による指導は、小学生にとって新しい発見に出会ったと言う

印象が強く残る出来事のようで、勉強を楽しいと思わせる”きっかけ”

になりますので、ぜひとも採用をお願いしたいと思うところです。

 

 問題で、面積図と方程式(連立方程式)で比較しながら考えると

興味が出るのではと思います。

 (例題)   8%の食塩水(食を除いて「塩と水」とすると理解が

       しやすいと言う生徒がいます)360gに14%の食塩水を

       まぜたら10%の食塩水ができました。14%の食塩水は

       何gまぜましたか

    「面積図」による

                                          ________ 14%

                     |  B   |   AとBは等しいので

        10%   ---------- |---------|  まずAの面積を求めます

         8% |___A___ |______ |  360g×(10-8)=720g  

            |       |      |  Bの面積720を使って横の

            |_______ |______ |  長さを求めます。

                              360g    □ g      720÷(14-10)=180g

                                よって、答えは 180gとなる

    「方程式」による

              8%   14%     10%

       割合  ----|---|----

                            360g      X      y              y=360+X     ----1式

       塩水  ----|---|----

          360X0.08   14/100X   10/100y   10/100y=28.8+14/100X   ---2式

        塩   -28.8g |---|----

             1式と2式を連立方程式により計算すると

         2式をx100して  10y=2880+14Xになおす

         1式をx10して   10y=3600+10Xとなって

         差し引きすると4X=720で  X=180が出る

      よって、答えは 180gである。

 

     結論として、どちらも勉強はしておきましょう

    便利さは、方程式の方かも知れませんが、両方知っておくべきですね!

     な~んだ、こんな方法で解けるのか?と思わせたら指導者の価値です。

 

 

       

 

 


一度はやっておきたい発展問題 特殊算(こさの問題)

2014年02月01日 17時46分25秒 | 日記

1月26日(日)赤磐市吉井公民館主催の体験講座で

算数文章問題のつるかめ算を指導してきました。

ボランティア活動の一環です。

つぎのような問題が解ける事を目標として、小学3年生

から5年生11名でした。

 問題・・・1本30円の鉛筆と1本100円のマジックを

あわせて28本買って1440円払いました。それぞれ

何本ずつ買いましたか

 

 言葉と立式での指導には無理があります。

 おのずと面積図での指導ですが、これがまた小学3年生

に対しても4年生でも全員に通じて理解が出来、4年生の

児童はひとりで勝手に前に進む有様で、喜びの表情が見て

とれました。 4年生ですからこのような文章問題を解くのは

生まれて初めてであったと思います。

 他の参加者も文章題が苦手ということでこの講座に参加

された事と思いますが、全員満足感を得て帰られたと思い

ます。

 

 次の講座は2月15日(土)と決まり、各小学校に案内書が

配布される事になっています。だれでも参加出来ますので

ご希望があれば吉井公民館館長様までお問い合わせ下さい。

 

 濃度算・こさと言った方がわかりやすいと思います。

 例題を二例お出ししてみます。公立小学校レベルではあまり

勉強の機会はないと思いますが、このような問題を手掛かりに

どんなに難しい問題でも頭をひねれば答えにたどり着く事と

思います。第一歩を踏み出さねば二歩目はありません。

仮に答えにたどり着かなくとも、この過程においていろいろ

思案したことが、すごい力となってのちのちの力添えになる

と思います。 このような考える部分が楽しいと感じてもらえる

といいですね。  それでは問題

 1. 10%の食塩水100gと4%の食塩水200gをまぜあわ

せると何%の食塩水になりますか

 2. 8%の食塩水360gに14%食塩水をまぜたら10%の

食塩水が出来ました。14%の食塩水は何gまぜましたか

 

  ふつう、このような問題多くの児童の方が苦手となる理由は、

割合の理解が身についていないからだと思います。

 ただこの単元だけ理解できてもあとあと割合が理解できて

いないとまた詰まってしまいますので先にやる事は、割合の

100%理解に力を注いで下さい。

 

 1.2とも食塩水×割合=食塩を使いますが、

 この公式を理解できなくて遅れをとる児童が非常に多く生まれ

ます。ですから理解のしやすい言葉に置き換えて指導してもらうと

乗り越えられる児童が多数おります。

 今回の体験講座では、このような点に意を注ぎ指導します。

 公式だけでは解けない問題がありますので、面積図を活用して

解くことになります。

 このような発展問題を解く体験によって、これを手掛かりとして

どんな問題でも頭をひねれば答えにたどり着くことと思います。

仮に、たどり着かなくともこの過程でいろいろ思案したことが

のちのちに役立つ事は疑いのない所です。

 難問に挑戦することで、このような学習の面白さ・楽しさが

感じてもらえるといい事ですね。

 

 このブログの書式では、面積図を図示できませんので説明が

行き届きません。あしからず、お許し下さい。

 


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