関数指導の入口としての指導法。理解できないでいる生徒の突破口として使えます

2016年11月26日 12時38分26秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

 今も昔も(-)×(+)の答えは、(-)になるから覚えてください。

 +と+は、+ですよ!

 -と-は、+ですよ! +と-は、-ですよ! 暗記しておいて下さい。

 そして、(-4)×(-3)=どうでしょうか?  -と-の掛けた時は(+)になると覚えましたね。 そうです答えは、+12となります。分かりましたか?これが今も昔も変わらない暗記による指導法です。多くの学校で採用されています。

 これが為に生徒の多くは、必要な知識が得られていないのです。指導者はと言いますと大事な指導部分が抜けているということも指導者自身が分かっていないのです。だから生徒の数学における「関数嫌い」が、ある統計によりますと63%を超えているのです。大げさに申し上げますと、その子の人生を左右しています。

 もっと丁寧に分かり易い授業が出来る先生が増えて欲しいと願う思いがここにあるのです

 

 歴然として「暗記指導」と「説明がある指導」の違いはあります。

  例えば、(-2)×(-8)=の問題で、「暗記指導」では答えは一応+16と出るでしょう。しかし、何故-と-の掛け算が(+)の答えになるのですか?と説明を求めると、その殆どは説明が出来ません。今までで一番良かったかなと思う説明は、岡山県旧閑谷高校内で、研修に来られていた西大寺中学校1年生の「マイナスを掛けるとマイナスは反作用を起こすので+と答える」でした。その生徒さんには「いいところまで来たけどね・惜しい」と言ってあげました。これは、「繋がりのある事を説明ができなかった」からです。

 

 それでは、その違いとして「説明がある指導」のメリットを指摘して行きます。

 1、座標を思い起こして下さい。(X値・Y値)これです。(2・8)(-2・-8)この二つの座標は、どこを探すでしょうか。どこを? どこを=方向ではないですか? X軸とY軸は交差させると四つの「方向」があります。(上右・上左・下右・下左)

 2、上右は、+・+なので「領域」として「+」とする基準をつくります。 原点の(0)から+と-は、いっ方を(+)とすれば片方は(-)になるのは必然的ですね!

        -  |  +                              

        +  |  -   図はちょっと下手ですが。+-は真逆の関係です

 この1と2の説明で、「方向と領域」を重ね合わせると、4っつの計算パターンが、(+)の答えになるのか(-)の答えになるのかが一目瞭然とします。

 よって、(+3)×(-4)=下右の(-)領域で絶対値の12を出したことになりますこの絶対値の12は、「X」と「Y」を掛けているので、a=XYの決まった数(a)を出したことになるので、符号計算の掛け算問題は、実は反比例の決まった数を求めている事に注目する必要があるのです。これによりグラフ図に描く曲線は、線上の数値はすべて「a」であるということを指導しなければ、座標と関係式の関係が理解できず、ましてや反比例が描く比例の直線が交わった場合の連立方程式で解く方法などの知識習得もままならず、と言うように暗記指導は繋がりのある指導はできません。

 

 たったこの1と2の説明だけでも凄い広がりがあるのですから、「暗記指導」と「説明指導」の差は歴然としています。

 

 この続きは、次号で載せたいと思います。

 このブログは、次号で終了となります。


 符号計算の答えに(+)(-)のどちらを付けるか説明のできる先生が増えて欲しい

2016年11月09日 10時57分01秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

 今も昔も変わらぬ指導法。それは符号学習の(+)(-)の授業。

 +と+は、(+)

 -と+は、(-)

 +と-は、(-)

 -と-は、(+)になるので、暗記して下さい。覚えておきましょう。

少なくとも、私はこのように指導されたことを覚えています56年前の事です。

 

 現役中学生に直接尋ねても、私と同じ指導の回答が今までのところ100%です。暗記指導でもいいじゃないですか、と言われるかも知れませんがこれが為に理解が進まなくなる生徒が多くいることを知って欲しいのです。

 

 あなたは、大丈夫ですか?  何故か説明が出来ますか?

 説明があったとすれば暗記指導法とどのように違うのか!少しばかり述べてみますと、暗記指導は主に計算テクニックにあります。これには異論が出ると思いますしかしながら説明が不足すると「勘違い」が入り込みます。特に+・-の符号ゆえ数の増減を強く意識されてしまうのです。これが勘違いの始まりで、座標の利用・グラフ図の理解・式作りの理解・(-)符号の奇数個偶数個の利用・累乗問題の理解行く行くは方程式の解き方など、繋がりのある部分が途切れてしまう作用を起こしてしまうのです。

 現状分からなくなって困っている方の多くはここにあります。暗記指導で習ったもののほかの問題に繋がって行かないので、ほとほと困り数学に興味をなくし挙句は諦めてしまいます。

 

 このような生徒を作る・作らないは指導次第と申し上げたいのです。

 こうした部分で、指導法を根本的に変える必要性を訴えています。

 すごく大きな「落とし穴」に先生方は沈んだままなのです。いち早く抜け出して頂ければ生徒たちが救われる事と思います。

 

 その解決の為の方法は、今まですでに述べました「方向図」と「領域図」の説明にあります。これは実績があります。

 生徒側にとっても大変理解しやすいものです。 次に続きます。乞うご期待。


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