関数に関する指導については、親切・丁寧・分かり易くが不足しています

2016年09月12日 16時13分48秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

つい先日、ある中学生と久しぶりに会いました。

その中学生とは、昨年の12月まで私が担当していた放課後学習で算数を習っていた児童で、学校の帰り道に立ち寄ってくれたのです。

そこで私がここぞとばかりに「どう!数学の符号問題理解できているかい?」と聞いてみた。「まあー!出来ています」と答えたので、それじゃ問題を出してみるから!

という事で、「(+4)×(-8)=いくらと聞いてみた」ー32と答えた。合っている。そこで何故(ー)がつく答えになったのと聞いてみると「+とーの組み合わせは、(ー)になるんだと教えられた。」「おぼえておくように!」暗記法の指導なんですね!この暗記法だと何故(ー)になるのか説明は絶対不可能なんです。

 実は、中学生にアンケートをとってみても「この回答」がほとんどなんです。

 関数に強くならないどころか、弱くする・嫌いにする元凶なんですね!

 関数の指導で最も大事な部分が抜け落ちているんですよ!学校の指導ミスなんですね。

教育関係者のどなたでも良いから早く気付いて頂けないでしょうか。生徒が可愛そうですよ

 

 符号問題の入り口で、丁寧に分かり易く教える一例を述べてみますと・・・・・・・・・

 4×8= これは絶対値のけいさんです。小学校2年生の問題と同じです。答え32ですこの問題に符号をつけてみますと、例えば(+)と(ー)にしましょうか。すると(+4)×(ー8)になります。この例から分かるように、符号問題は(符号=方向)と(絶対値)に分けての学習で、学習の目的がここにあるわけなんです。

 皆さんが気付かれるまでは、おそらく何の疑問も持たずに、先生の言われるままに鵜呑みした形で授業を受けられてきたと思います。(これが日本の教育の姿といっても良いぐらい関数学習では平均的な形だと言っても過言ではないと思います。)

 

 (符号=方向)と(絶対値)が理解できれば、符号問題を掛け合わせれば(決まった数)を求めたことになると気づきます。なぜなら、(+)の方向と(ー)の方向の組み合わせは座標と同じですので、Xとyを掛けたことになり、これは反比例を意味します。従ってy=a/ x の a が32となり曲線上はすべて32を示し、約数によって整数の座標が見つけられてテストで出題される問題も簡単に解けるのです。

 

 上記の曲線上に直線を交じらわせて出来る交点を利用して、Xyを求め直線の関数式が分かり易く求められて、おそらく半数以上の生徒は「分かり易い授業の恩恵を受けて」苦手意識は遠のくことと思います。

 

 直線は(0)を通ることで、y=ax(ーエリアからーエリアの線は、y=-ax)と知りy軸線上を+方向に3つ上がれば(切片)y=ax+3 ー方向に4つ下がればy=ax-4となることも簡単に生徒は理解できる。 

 

 これだけでは、説明がまだ不十分な事は重々分かっておりますが、符号問題では以上の点で最低限何故こうなるのかの説明が必要なのに、なされていない授業がまかり通っていることに警鐘を鳴らさざるを得ない現状がある。

 関数理解を高める研究が遅れている事を指摘する者です。


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