割合の理解に到達させる手段・・・単位カードは効果てきめん

2014年12月27日 15時20分22秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

 多くの児童に共通しているのは、問題は解けても説明が出来ない。

 それは算数の中の「割合」の話です。

 

 児童生徒たちが説明が出来ないという事は何を意味しているのか?

 

 それは、理解させることができなかった上にフォローもなかったと言われても仕方がありません

 

 先生が、一生懸命指導しても現実的に理解してもらえていないこの事実。

 通じていない  ほんのひと握りの児童だけ通じている

 それで良しとして前に前に進んでいく

 

 「割合」が分からぬまま次の単元に進んでいくとどうなるのか?

 ここのところをよくよく考えてほしい

 

 塾に行かせてもらったり、家庭教師を付けてもらったり、親兄弟に教えてもらえたり出来る方は

いいんです  その内に理解に到達するから!

 このような好条件に当てはまらなくて、一人で悩みを解決出来ないでいる児童生徒たち このよ

うな場合は何を差し置いてもフォローしてあげねばなりません

 

 私は、ここに目を向けてボランティア活動に入りました

 

 今日のお昼頃のTV番組で「登校拒否」の現状を放送していました

安倍総理大臣も下村文部科学大臣も東京でしたか、あるフリースクールの授業の参観をしていました

下村大臣は、参観の後のインタビューに答えてこう言いました

     「この子達を見ていると、輝き放たれる前の宝石の原石のようなもので、・・・」

  本当にそうなんです。

 この登校拒否になる理由で一番多いのは「いじめ」が原因です。三番目に「勉強が出来ない」と

ありました。

 勉強にはいろんな教科があって具体的になんの勉強が出来ないのか定かではありません。

しかし、言えることは「すべてにフォロー出来る仕組みを構築できたら」と思うのです。

 たいへん難しい事は重々承知の上で申しています。

 まずは自分だけでもとの思いでボランティア活動に参加させてもらっています。

 

 話は少し変えて、次のような形で問題が出題されていたら、あなたならどう指導しますか?

  たとえば!

        9/5m  ・  1mで11/12kg  ・  何kg

         これだけです。

  私はいつも思うんですが、公立学校も含めて「はじき」・「くもわ」で公式

なるものを暗記して習ってきた児童生徒の中で「割合」を好きだとか、説明

が出来るとか言う児童生徒たちに出会ったことがありません。

 上記のような問題の出し方をすれば自然と割合を使用するんですが?

 私は、「単位カード」を作らせてその後上記のような問題で「割合」を指導

してきて失敗したことがありません。 失敗どころか完璧に「文章問題」は

好きにさせています。100%の確率で理解してもらっています。

 

 昨年に続いて今年度もある小学校からソロバン授業の依頼を受けました。

           

 役立つそろばんとまでは行きませんが、模範演技で実際に計算をする所

そして昨年に続いて暗算も演技してこようと思っています。

 見せることで何かを感じ取ってもらえたらと思います。

 

 そろばんとさんすうの基礎計算力の意味は少し違いますが、同一の部分

があり、そろばんなんてと言うのはちょっとどうかなと思います。

 

 今年は1月に公民館講座の体験教室に始まり、4月から本講座になって

その後、子どもサイエンスプラザ・・・として市の事業として位置づけられ

教育委員会に指導報告が必要となって仕事作業が増加しました。

 そして、11月からは同じ市域の中学校に放課後学習の指導員として

参画することになり、ここでも「割合」の苦手な生徒たちを見て来ました。

 11月中旬には、誰に聞いてこられたのか父親に連れられて中1の男児

生徒が「数学を教えて欲しい」と懇願され、事情をお聞きしたあとボランティア

で教える事になりました。3月まで教えます。期末考査は倍増の71点を

取られました。父親ともどもその日のうちに私の玄関に飛び跳ねるように

生徒はホッペを紅潮させて報告に来てくれました。

 童顔で可愛かったです。

 

 あっという間の1年でした。

 

もうすぐ67の老兵ながら70までボランティア活動で世の中に少しでも

恩返し出来ればと思う新年間近の今日このごろです。

  

   


努力されていることは分かるが、現実に指導放棄(放ったらかし)された生徒は一杯いる

2014年12月11日 06時55分01秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

 やはり [割合]は難しらしい。チンプンカンプンだ!

 この式のどこが[割合]の場所か分かりますか?と聞いてみたが

     (      A     ×  B  =   C     )      AとかCの返答が7割前後

     Bと答えられた生徒に[割合]の説明を求めて、正しく言えた子は皆無。

  どうしてこのような状況が生じているんだろう?

 何が作用して、こんな結果が出てくるんだろう!

 

   私は前号のブログで藁にもすがる思いで父親が子供を連れて

教えて欲しいと頼み込んできたことを披露致しました。

   この生徒もやはり[割合]の場所を聞いても分からず このあと

  文章問題を見せても式を作る事が出来ません。

 当然です。[割合]が分からないで式が立てられる筈がありません。

 この生徒さん11月14日から毎週1回金曜日に指導する事になりました。

 [割合]の基本からです。21日・28日と進め僅か3回の指導で文章問題は

 式と答えが作れるようになりました。この時、来週から期末考査がある事を

 聞いたので、期末対策学習を12月1日・3日を組み込む事にして不足する

場合は4日も指導する事にしました。

 この生徒は、中1年生で1学期の中間・期末  2学期の中間テストは

40点前後だったと聞いていました。

  今回の期末考査の得点は71点を取りました。

  これは、僅か3回ではありますが割合の基本を教えて理解出来たから71点

に繋がったもので、単なる数学指導をしていたならば71点にならなかったと思い

ます。 何も71点が素晴らしいのではなくて、割合を理解できたことが次に繋がる

事で素晴らしいと思います。

 

 もう一点。 11月から一昨日まで4回赤磐市の某中学校に放課後学習のボランティア

で中3年生の数学を指導しています。

 2名の生徒を担当しました。

 この時も生徒さんに[割合]を尋ねました。やはりチンプンカンプンでした。

 どちらの生徒さんも文章問題は嫌いで、差し出したプリント6年生レベルでしたが

解くことに躊躇していました。 しかし[割合]の説明をした所、僅か1回の指導で

分数の混じった6年生レベルの問題は、式を作ることから解答まで完璧に出来る

ようになりました。 これは自慢話でも何でもありません。教え方次第で出来ないでいる

もがき苦しんでいる子達を救えるのですと訴えているのです。

 

  ですから、[割合]は指導が[割合]難しいと言わないで、指導者は「指導法」を

 研究するべきだと思います。特に基礎指導が大事な事で、前号と同じようなことを

 申しますが、小学校では学級担任制の為、先生といえども千差万別で「算数」が

 専門の方もいらっしゃるだろうし「体育」が専門の方もおられる。

 

  こうしたところに、学級担任制が持つ教科の好き嫌いに繋がる素地があるのではないか

 このような意味で、教科別担任制を取り入れる改革はどうでしょうかと提案しています。

  

  専門性を持った先生での分業制・・・どうでしょうか? 分からせる授業!

  落ちこぼれのない指導力。 こうした先生もっと出てきませんか?


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