公立校における指導上の問題点が<比の文章題>で新発見

2015年08月02日 09時11分06秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

  今回の投稿は前回の続きですので、文章の連絡は前回を参考に願います。

  13

      どうでしたか! 単位のつく決まりが分かっていないとまごつきますね!

      単位のお陰で各種のほとんどの問題が解けるのです。

       ここまでくると皆さん勘付く事と思います。

  14

      たった1問で、「単位の決まり」を理解すると・・・・・やる気が出てきます。

      出来ると言われる児童たちは、このやる気があるのです。

    気の問題なのです。

    皆さんも分かり出すと、きっと、この「やる気」が湧いてくるはずです。

  15

      割合の表示は、5種類(整数・小数・分数・百分率・歩合)と倍数です。

      最低限、割合だけは分からないと言って放ったらかしにしては、ダメです。

     算数は殆どに「割合」が絡んでいるからです。

         算数は計算力と思考力    頑張りましょう。

 

     それではどうして「単位のつく決まり」を理解すると便利なのかを

    例題を使って「速さの問題」「縮尺・縮図の問題」「換算の問題」で

    感じ取って下さい。

 

      速さの問題に限らず、皆さんが難しく感じるのは、文章題に

      分数が混じるケースだと思うのと、単位を重きに置かず「数値」

      を優先して処理をしようとしている所に、落とし穴が待ち受けて

      いると言って過言ではありません。

      例題で進めますので

         速さの公式など覚える必要はなく、覚える間があるならば「単位のつく決まり」を

        教えてあげてください。自然に公式は作れますから!

           <例題>   時速180kmで走る電車があります。この電車は、450kmを

                   何時間で走りますか。

                    (式)                         (答え)

         「時速」という言葉に注目して、その意味を捉えて「基になる1あたり量」を作るだけ

              km/1時間で(kmは分子・1時間は分母)・・・文章は読まずこれだけ

          これにより、2ぶんの1は1÷2のごとく km/時間は、km÷時間と出来るのですよ

          と、教えておいて

           式を作ってから説明を加える方が分かり易いので

             180 km/1時間で ×    時間 =      km 

        この形を作ったあと単位のつく決まりと合わせ文章から数値を拾って埋めていく。

        このような形何回も出てくる形です。 ここで大事なことは、割合関係は時間で数量関係はkmと

          教えておかねばなりません。

           割合の基にした1時間がどうなったの?数量関係の基にした180が増えたの減ったのと言った事を

          分かりやすく丁寧に理解が十分に届くまで教えなければなりません。

             1時間が何時間かと聞かれている。   180kmが450kmと答えが増えている。

            すると、割合の表示は増やしているはずだと考えるように導く。 そして式に必要な数値を埋めたあと

           抜けている所を見つけて「掛け算」か「割り算」か判断できるように導く。

          この学習により、掛け算式を前提に抜けている箇所で掛け算式か割り算式か的確に

        判断できるようになって、公式を覚えなくとも自身で「割合が抜けている時・基が抜けて

       いる時は割り算式」・・・「答え(比べる量)が抜けている時は掛け算式」というように意味と

       感覚が一致しながら計算式が立てられる。100%式作りの間違いを防げる最も重要な

       部分が身に付く手段と方法だと言えます。

 

         縮尺・縮図も同じです。

         <例題>  実際の長さ・・・もとの量

                 地図上の長さ・・・答え(比べる量)

                 縮尺・・・ 2000分の1( 1/2000)  分数なので「割合」

            実際の長さ160mは地図上では何cmになりますか?

 

            160m/ 1あたり ×  1/ 2000  =  何 cm(1m=100cmを忘れない)

                                               答え  8cm

        

        

 

                換算問題も同様です。

                0.8t は (kg)   1t =1000kgが分かれば

 

               1000kg/ 1tを基にすると・・・ 1000kg/1 t × 0.8 t = 800kg

               1 t/1000kgを基にすると・・・ 1t /1000kg ×  ?kg = 0.8 t

                                   0.8÷ 1/1000 = 800kg   

 

            このように、基になる1あたり量の関係を見つけるだけで基本的な割合問題をはじめに

           単位のつく決まりを活用すれば児童たちの多くは、問題を解く苦労から解放されると思っ

           ています。

 

             次回投稿は、<比の文章題>で比の値を活用しない解き方を黙認している

            先生方の問題点を提起する予定にしています。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。