前回では、連比の解き方二通りを書きました。
今回は、それを勉強すればどうなんだと言う説明させて貰います。
連比の解き方を、まず知っておかないと次のような問題は解けませんよというお話。
(問題) いろいろな比の問題から逆比そして連比へと繋げる学習をしていきます
初歩的問題
1.みこさんは、お父さんから4000円をもらって弟と分ける事にしました。
これをみこさんが5、弟が3の割合で分ける事にしました。
それぞれいくらに分けましたか
連比を経験しておかないと解けないような問題
こんな問題がありました
1.健太君が4教科(国語・算数・社会・理科)のテストを受けたところ、国語・算数
理科の合計点が242点で国語と算数の点数の比が4:5算数と理科の点数の
比が9:8そして理科と社会の点数の比が16:15となりました。
この比で計算すると、社会の点数は何点だったでしょうか。
<解答>
国語:算数=4:5 算数:理科=9:8 算数が中心になってるので
算数の5と9を取り出して 最小公倍数45を見つけ
新たな比を作り直します。
国語4×9:算数5×9となり 36:45として
もう一方の算数と理科も作り直します
算数9×5:理科8×5として 45:40となって
算数を中心とした連比が完成します。 36:45:40と表せます。
この合計は121です。 このことから社会の点数を求められているので
先に理科の点数を算出しますと
242×40/121=242÷121×40で理科の点数80点を出して
理科:社会=16:15なので これを使って
80×社会の比15/理科の比16=80÷16×15=となって75
よって社会の点数 75点が見つけられます。
連比ができるという前提で問題が出題されます 以上が連比ちょっとだけ!
次に単位カードの凄いメリットで文章問題を解く手段があると言うお話し!
単位には重さ・長さ・かさ・広さ・速さなど身の回りにいっぱいあります
これらを生徒の皆さんに学校で習得してもらおうとするのが学校授業なの
ですが、これが生徒にとって厄介者でそこに文章が付いてくると更に厄介者で
不得意になる原因があるのです。
8 × 4 =32 誰でも出来るといっても言い過ぎではないですよね
8kg × 4皿 = 32kg と単位が付きだすと急に頭が白くなりだす
生徒が増え出します。 なぜなのでしょうか?
私が考えついたのは教える順序を少しばかり変えてみてはどうですかと言う
のが「分かりやすい指導法を研究する」土台なのです。
文章問題の解き方を教えるときは、大概文章読解力を唱える先生方が多いと
思いますが、私は算数においては国語力よりも算数力で入るほうが良いという
結論に至っています。(理論付けとも言いますか暗記的指導法は取らない)
こういう考えから、単位カードが創出されました。
まず生徒さんには、あらゆる単位をいっぱい知っている限りの単位を抜き出す
ことからスタートします。(単位になれていっていろんな場面を想像させます)
これをカードに仕立てあげて、単位の移動を自由自在に操れる様に準備します。
そしていよいよ、生徒の苦手な式作りに生かします。
この式作りを指導する過程で、式の決まりごとや1の持つ意味や割合の意味等が
間違うことなく正しく利用できるようになります。誰もが100%の確率で!