文章の読解力は最小限にして、算数文章題においては数学的に捉えて、数値と単位の関係を思考させて、真の面白みを発見させる事が、得策と考えます。
算数は、割合を分からずして、成り立たないのが原則です。
割合を学習して、文章題の解き方が分かり出すと、どれだけ嬉しい事でしょうか。
理解が到達しない生徒の気持ちを汲み取ると、千秋の思いで、先生分からせて! お父さん・お母さん僕どうすればいいの?と口には出さないが、困っている・悩んでいる・後ろめたさを感じている。
このような生徒が大変多いのが現状なのです。
割合学習は、このような現状を解決させる手段であり・手法になるのです。
割合学習は、算数全般の理解を底上げして、大変楽になり、自信の深まりが違ってきます。
*文章問題が嫌いという生徒は、・・・割合が分かりません。
速さの問題が分かりにくい生徒は、・・・割合が分かりません。
比例・反比例が分からない生徒は、・・・割合が分かりません。
食塩水などの濃さが分かりづらい生徒は、・・・割合が分かりません。
単位量あたりの計算が分からない生徒は、・・・割合が全く分かっていません。
定価・売価問題が分からない生徒は、・・・割合が更に分かっていません。
人口密度・縮尺問題がわからない生徒も、・・・割合が分かっていません。
分数の意味・線分図の使い方が分からない生徒も、・・・割合が分かりません。
分からない場合の原因は、このように全て割合が絡みます。 小学生に聞いて上げてください。大人・保護者にも確認をしてみてください。 "割合の意味・使い方分かります?" "分かっていましたか"と。
算数で生徒がつまずくのは、あるいは、好き嫌いが生じるのは、この割合の理解度の違いによるものなのです。
この*マ-ク各単元で、一様に分かりにくい状態があるとき、割合指導の不足か指導方法に一因があると考えられます。
指導不足であるならば徹底した理解到達まで、労力を惜しまない授業が求められるし、
指導方法に一因とあるならば、研究の余地があって、足らざる所の労力を求められます。
割合の指導は、徹底さと熱心さが必要です。 しかし、分からせるのに、時間はそう必要と致しません。
教え方次第ですし、習い方次第ですが、熱心ささえ伴えば、ものの一時間の授業で理解まで到達はできます。
生徒だけではなく、大人・保護者にもアンケートなりを取ると、経年の割合指導が十分であったかどうかの答えが良く分かります。 割合がどれだけ熱心に指導が出来たのか、正しい評価があると思います。
指導者も、割合指導に目を向けてやってきているとは言うものの、大多数は、割合が分からないまま小学生から中学生そして高・大生・大人へと年月を費やしています。
分からないまま大人になっているのが現状であります。
この原因はどこにあるのかと言えば、単刀直入で答えれば、指導者の指導不足によるものと言わざるを得ない。
分科研では、永遠の課題として割合があり、今でも続いている。指導の難しさを強調し、まだ年月を必要としている。
一刻も早く永遠の課題から脱却して、生徒を楽にしてあげる。この第一歩を早く踏み出さないと、今の小学生が大人になる悪循環が断ち切れないまま、時間を浪費するだけで、現生徒に悩みと苦労を虐げるものとなる。
算数は、計算学習と割合学習の2大学習と分類してもいいと思います。
計算と割合は、とことん分かるまで徹底指導してみてはどうでしょうか。 成果に変化が出ると思います。
割合指導を苦手としている指導者・先生には、特段の研究をお願いしたいものです。
テストの結果、平均得点にしてみると実に分かり易い。 生徒の点数=指導者の指導力
その平均点が・・・40点ならば指導者の指導力点数が40点
60点ならば、指導力点数が60点
80点ならば、指導力が80点の力量が評価される。同じ40点でも生徒の40点と指導者の40点では、意味が違う。 生徒の40点は、指導者の力量ですぐにでも70点90点と上げ得る。しかし指導者の指導力40点は、すぐにとは行かない。 しかしこの点数で困り悩んでいるのは生徒であるのです。
自身の指導力はこんなものなのかと、自己評価をして今からでも決して遅くない。
ここから出発して、成果の変化を期待したいものです。
次回は、指導者の気持ち・教わる気持ち 算数の教え方・習い方などについてを述べることにしています。