指導者の指導力不足・平均的保護者の認識不足・生徒の努力不足(質問の遠慮など)

2012年11月27日 14時10分41秒 | 日記

 学校と家庭は何をすべきか! 2012/09/16日の山陽新聞に載った記事です。

 子供の教育で「車の両輪」となるべき学校と家庭だが、互いに十分に責任を果たせているとは言い難い。それぞれの立場で何をすべきか・・・。県中学校長会・会長は、教員と生徒の信頼関係の構築を求め、県PTA連合会会長は、家庭や地域で人との関わりを増やす必要性を指摘とあります。

 私は、このお言葉に少々違和感を覚えます。

 この文章では責任転嫁のなすり合いで、子供たちはいつまで経っても成長の芽を止められたままで、成績下位層の生徒たちは、大人のご都合によって苦しい日々を送っているのが現状です。

 私は、ミスマッチの状態に早く気付いて戴きたい。

 こどもは、学びたい・・・・・理解したい気持ちを持っている。更に、「勝負は授業」教員は新しい指導法を取り入れながら、常に魅力ある授業を模索すべしと、プロの中学校校長会会長様が述べられています。

 そう、ここなんです。ミスマッチをなくし子供たちを真に救う手段は、教員の手にあるのです。100%の責任があると思って欲しいのです。完璧を求めるのではありません。足らざるは他の手段・方法・協力もあるでしょう。

 この100%の責任を持つ気概こそが、信頼を生む源だと思います。

 この算数については、100%の責任を持てる指導手段とは「割合指導研究にある」と、先生方早く気付いて下さい。

 保護者・子供たちには、何等責任はありません。ミスマッチの元凶は指導者なのです。「勝負は授業にあり」なのです。普段の授業でやり遂げなければなりません。

 分からせる授業ができるならば、予習・復習など放っておいても大丈夫です。ましてや、塾通いの経済的負担を考えると、やはり指導者の責任は大きなものがあります。

 「喉もと過ぎれば熱さ忘れる」 保護者も幼き小学時代に苦しんだ算数学習。

 もっと良い指導法が確立されていたならば、この保護者達も苦しまなくて済んだのです。何十年も前のことです。理解の伴う保護者であれば、家庭学習も対応が出来て、塾通いもしなくて済み、良かった筈です。

 岡山県に県学力向上検討委員会なるものがあります。

 他の県にも名称が違ってもある事と思います。検討をして来てそれぞれ何年経ちますか。

お聞きしたいところです。

 分かりやすい指導が出来る先生がいらして、自発的に復習学習ができる生徒が大勢いるただし、予習は出来ないかもしれません。こういう形が早く欲しいと思います。

 11月23/24/25日岡山から大阪に行って、文章問題がまったく分からない小学4年生の男の子と、中間テストの数学の点数が100点満点中6点しか取れなかった中学1年生の女の子の勉強を見て、指導して来ました。

 4年生は、九九の仕組みと割合が伴っている事の説明を丁寧に教えて、特に「1」の持つ意味に時間をかけて進めますと、文章題が解け出して理解が向上して、最終的に文章問題を即興的に口語で出題しても解答出来るようになりました。「筆記具なしで解答する訓練」

 中学生は、中間テストでは方程式問題が主な範囲でしたが、期末テストでは、比例式等の計算と関数・変数・比例反比例グラフと表の作成等が試験範囲でした。

 本人は、計算の遅さがありその上言葉の意味を知らない為に、解きようがないといった状況で、小学生で習う「割合」の指導から始め、特に言葉の説明には分かりやすい言葉を選び進めて行きました。

 本人は、塾にも行っており母親も塾に依存していたとの事でした。余りの点数で母親が塾に相談に行った所、塾長から「お子様は、期末テストもこの程度と思っておいて下さい」と言われ、無力感から相談されたものです。(塾の方無責任だと思います。まず謝罪があって期末ではしっかりと指導致しますと言うのが筋ではないでしょうか。)

 しかし、実際指導してみると、言葉の意味を分からせると自分の力で解く事が出来、特に比例・反比例では、「1あたり」を使って解けば楽に解いていました。

 今回、こうした事でやはり「割合」の活用は、繋がりがあって分かりやすいものだと改めて感じた次第です。「割合は全学習」を繋げる事の出来る学習である。

 生徒の力不足を嘆かず・生徒保護者に責任を負わさず、指導のプロ集団たる教員の研鑽により、全員漏らさず教えが行き届く指導力を期待致します。

 検討の言葉は、もういらない!一刻も早い全員に行き亘る授業を下さい。

 「割合」は、それを解決する鍵を備えています。

 何処へでも出かけてお役に立ちたい気持ちは、常に持っております。

 さて、中学生の期末テストは、11月28日(水)と言う事でした。

 期待と不安もありますが、僕と彼女の今後を楽しみにしたいと思います。

 大阪市住吉区の2生徒でした。


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