TIME IS ON MY SIDE

シンガポールは今日も暑いなあ。

1Q84。

2009-09-29 | 本、映画、音楽
村上春樹「1Q84」続編が出る!!というお話を、ブログを通じて
ご縁を頂いたJUST BLUEさまから伺いました。

天吾の執筆中の小説の中身は?(最初、青豆の物語は天吾の小説の中の
世界だと思った)天吾の出生の秘密は一体?小松や戎野先生たちの
行方は?天吾と青豆は再び出会える?

きっと、全てが腑に落ちていく物語のつづきがあるはず。「BOOK1・BOOK2」
やしねぇ…と思っていたのでこれは嬉しい!本当に楽しみです。

若い頃から大好きで、ずいぶんと影響を受けてきたにも関わらず、じつは
思うところあり数年前から春樹さんの新作長編を手にとっていない。

というのも春樹さんの長編に象徴的に登場する「死」や「痛み」「失われる」
「損なわれる」という感覚が

実生活でハードな精神活動を強いられている時には結構こたえてしまう。
そのダメージを恐れて避けてきた、というのが一番の理由で(泣)

その間も、春樹さんの旅行記やエッセイはくり返し読んできたけどねじまき
鳥もカフカも、心ひかれつつも、そっと横を避けて通ってきたのでした…



でも春樹さんの新刊「1Q84」

今の、この穏やかな暮らしの中なら、読めるだろうか?とふと思い手に
とったのが7月。読み始めると、そこには久々に戸を叩くと、かわらぬ
表情で迎えてくれたというような懐かしさが。

案の定、読み進める中で感じる、ヒリヒリするような痛み・喪失感に
キツイ局面もあったけど、一度走り出したら、もう途中で止まることなど
できない。

好むと好まざるとにかかわらず。

春樹さんの頭の中にあるいろんな色の問題意識の糸を全てきれいに
織り込んだ織物を、何色の糸と何色の糸を合わせたらこんな色になるんだ
ろう?と、手に取ったり匂いをかいだりしながら、考えつつ歩いてる、そんな
感じがします。今は。

…何のこっちゃ。意味不明やな(笑)

さてさて、一気に読み終えて、そのあとでジワジワきいてくる春樹ワールド。
案の定、夢が「1Q84」世界と化し夜中に目が覚めて考え込んだり、そのまま
眠れなくなったりして

それがランナーズ・ハイのような?一種マゾヒスティックな喜びをもたらす
という…それをまた体験できることが、嬉しいようなおそろしいような…

やれやれ(笑)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
じわじわときます・村上春樹。 (JUST BLUE)
2009-09-30 09:30:12
素晴らしいなあ・・・・。

私は、客観的に読んでいるのだんあとつくづくと思いました。

読み終わった後に、じわじわ効いてくる「村上春樹」。分かります!分かります!!

頭にペッタリと貼ったガムテープを、徐々に剥す感覚です。
頭にこびりつく・・・。
この余韻も含めて、この余韻の楽しみ方も含めて「村上春樹・読書」ですよね。

分かります???か。
※表現が下手ですいません。

また
体力・精神力があるときに
私も語ってみようと思っています。

mkさんのブログ。
了解なくマークにあげていました。すいません。
私の友人にも勧めたくて。






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JUST BLUEさま (mk)
2009-09-30 11:49:14
こんにちは!さっそく来て下さり
本当にありがとうございます♪

どうも私のほうは、入り込みすぎて
自分を見失う傾向が(笑)

本当に春樹さん、じわじわ・きますよね…
私には、そのじわじわがうまく表現できなくて
モヤモヤしていたのですが

>頭にペッタリと貼ったガムテープを、
徐々に剥す感覚

そう!その感じ!頭にこびりつく(泣)
さすがハルキストのJUSTさま。
表現が下手だなんて、とんでもない…
私のモヤモヤをリアルに的確に表現して
くださって、おかげでスッキリしました!
まさに、この余韻も「春樹」なんですよね…

JUSTさまの言われる
「村上春樹・特に1Q84は、体力・精神力の
あるときに…」にも、とても共感します。

私も精神力が足りず、作品の内容に
ほとんど触れていないです(汗)

読むにも書くにもパワーがいる。
春樹さんの凄さですね・・・

ところでブックマーク、いえいえ大歓迎です!
自己満足なブログでお恥ずかしいですが(泣)
とても励みになります。
こちらこそ、お礼が後回しになってしまい
すみません…
本当にありがとうございます♪
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