goo blog サービス終了のお知らせ 

ねこやま

徒然備忘録

夏と花火と私の死体 / 乙一

2012-01-20 09:14:43 | 乙一
抜粋

9歳の夏休み、少女は殺された。
あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく―。
こうして、ひとつの死体をめぐる、
幼い兄弟の悪夢のような四日間が始まった。
次々に訪れる危機。
彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか?
死体をどこに隠せばいいのか?


恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作。


































物語は幼い兄弟がいかに苦労して『わたし』
の死体を隠すかという、サスペンス調になっている。
あらすじにもある、斬新な語り口、、、とあるが、
これはこの物語の一人称が死体である『わたし』だからだ。






さて、感想はというと。

もーあらすじを読んだだけで、おもしろそ~おもしろそ~な感じだったので、
100円だったし迷わず買っちゃったわけだけど。

印象に残ったセリフがある。


「一体全体どうしたんだ、弥生?」


まるで子供を泣き止ませるように、弥生ちゃんとわたしの死体にやさしい微笑を向けて、
健くんはそう訊いた。そしてわたしに近寄りながら言った。


「五月ちゃん、死んでるじゃないか。弥生、泣いてちゃわからないだろ、なにがあったのか話してみなよ」


わたしが死んでいることを簡単に確認してから、健くんは笑みを浮かべたまま弥生ちゃんに言う。



なんつーか、こむずかしい表現を使って人が死んだといわれるよりか、
単純明快に死んだといわれたほうがより、恐怖とゆうか、違和感とゆうか、そうゆうのがあるなぁ、と。
簡単に確認するあたりが、すごい子供だ。スーパーチルドレン
健くんはこの後『わたし』の死体をどうするかいろいろ各策するのだが。

怖さ、奇妙さ、サスペンスのどきどき、そんなもんがたくさん詰まった一個の缶詰のようだった。


しかしながら、星がみっつなわけだが。
途中でやめられない、この短さなら最後までつっぱしっちゃいたい長さでありーの、
健くんの機転のきく頭のことなど、おもしろいんだけど、なんだか期待していただけ
いまひとつ、と思ったので星がみっつだった。






でも、おもしろい。斬新だった。




文庫で買ったんだけど、解説の小野不由美、絶賛だった。


2005.03.01


最新の画像もっと見る