ねこやま

徒然備忘録

永遠の曠野-芙蓉千里III- / 須賀しのぶ

2012-12-01 10:24:18 | さ行作家
抜粋

舞姫としての名声を捨て、初恋のひと建明を追って馬賊となったフミ。
仲間たちにも認められ、ようやく自分の居場所を見いだしたかに思えたが、
時代は大きく動きはじめ…

大河女子ロマン感動の完結編!
































読後一言感想はというと

あれ、どっかで見たことある展開・・・?

堂々の完結。
いや、面白かったよ。
面白かったけど半分はモンゴルの歴史書と化していましたね。
さすが須賀先生。

ではいつものネタバレ感想↓↓↓














といっても、おおまかな流れがうろ覚えだー。
なんか中国語?モンゴル読み?
名前が読めない・・・
ルビ一回だけとかちょっと覚えられませんw
タイタイっていうのが奥さんって意味なのはわかったし。
当家とかその部隊の主とか兄貴分の人にタイをつけるのもなんとなくわかった。
いちいち名前の読みがおぼえきれてないので
漢字を絵として覚えた。

芙美の話だったはずだけど、いつのまにかモンゴルの歴史になっていた。
独立戦争のお話なんだろうなと思うけど
歴史的に重要人物と思われるロシア人とかモンゴルの王様
の名前が出てきていたけど、まったく身近に感じることができないので
このあたりの流れはほぼナナメ読みをした。
モンゴルの歴史あんまり興味ないです。

モンゴル小説はもうコバルトの毛利さんの風の王国で
おなかいっぱいなのであります。
ごめんなさい、チベットでした~><
あれもコバルトでは異色。
主人公の女の子の夫が亡くなってからも延々と物語は続いている。
少女小説の王道の恋愛ロマンスそっちのけで歴史小説になりつつある。
わたしはリジムが死んだ後もちょっと追っかけて読んでたけどね。
もうチベット史だと思って読むには読みやすくていいんじゃないかと思う。

そして話を元に戻すけど、こちらの歴史はもっと唐突な感じがするんだよね。
なんか山村さんが男のロマンを追っかけて
それに追従する馬賊たちと芙美という画が浮かんでくるんだけど
これって誰が主人公だった?
もうけっこうそっちのけでしょw
主人公かなり影薄くなってますよ。

ネタバレだからいうけど、最後の最後で一番愛した人とは
一緒になれないなんてなんか不憫です・・・。
個人的にバーストの行方もその他大勢になっていて
それも悲しかった。

残された炎林と芙美がそういうことになるのは必然のような気がしなくもない。
けどさ。
それって帝国の娘のラストと似てませんかーーーーー!笑
須賀先生、ここは最後まで山村一筋でもよかったような気が・・・
子供が欲しい、と思って本当にできちゃうのが小説だよね。
しかも一回でとか奇跡過ぎるわー。

しかも多分女に対してEDじゃなかったんですか。
やることやれるのね。

それについてはおタエちゃんとの会話で芙美がフォローしてたけど。
わたし以外の女がダメ。
それってたしかにおタエちゃんのいうとおりです。
とんでもないノロケに聞こえるのは今までの流れを知らない人だけです。
なんかそのへんの感覚がよくわからない。
同じ男を愛した二人が一緒になるのはなんとなく納得いくものの
その二人で子供作っちゃうとこまでいくのが不思議すぎる。
二人目ができるってうのがまず謎。
一人目はまぁ、そんなこともあるのかなと思うんだけど。
二人目って・・・!
先生!
すごすぎますw
もう想像ができません。

まぁでも、書ききったし、最後の昔話に花を咲かせるラストシーンは
とてもよかったと思う。
ああやって3人でお茶を飲める日がやってくるなんてねー。
おタエちゃんの再登場はホントに希望してたのでこれはうれしかった。
黒谷さんが前回の予想を裏切りストーカー化しなかったのは
よかったけど、そうなってドロドロしてくれてもよかったよ。

そういや、炎林が持ってきた黒谷さんからの手紙。
この世で唯一芙美を理解できてるのは黒谷の旦那だったわけね。
愛した人は山村だけど、自分を理解してくれるのは黒谷。
その黒谷の中の自分を永久保存したいので舞いはやっぱり封印!
個人的には舞いがもう一度みたかったな~。
だって主人公はやっぱり芸妓・お芙美なんだもの。

おもしろかったけど
1冊目で完結でも個人的にはよかったと思う。

最近コバルトで仕事してないのかなー。
わたしもアンゲルゼ途中でやめちゃったからわかんないけど。
最近少女小説の方は何を書いていらっしゃるのかしらん。
須賀先生、帝国の娘の続編希望です!!!!


2012.12.01


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