ねこやま

徒然備忘録

樹海伝説―騙しの森 / 折原一

2011-11-18 09:50:16 | あ行作家
抜粋

湖畔の樹海に、新たな伝説が生まれようとしていた。
奥深いその森に棲む一家の主が、家族を斧で惨殺し失踪。
数年後、事件を究明するため、若者が一人で森に分け入り遭難。
そして今、若者が遺した克明な手記
『遭難記―魔の森の調査報告書』を片手に、
男女二人の大学生が樹海に足を踏み入れ、さらに…。

過去と現在が恐怖に共鳴し錯綜する、驚愕のミステリー。

































名前を見た瞬間にネタバレな折原一。
今回もいつものように。
狂気的な人物、もつれあう男女、黒幕。
といったパターン。
可もなく不可もなく、ではあるのだけれど・・・
どうもパターン化していて展開が読める。
それに、これは祥伝社文庫。
長すぎず短いすぎない中編小説。
その愉しみってのはこういうあっさり感がいいのだろう。

いつもながら叙情的に話は進み、適度にホラー感を入れる。
まぁ、普通だったんだけど。
ひとひねりほしかったかな、という点でやや低め。
でも、中編だからしょうがないってのもあるなぁ。
わたしはありえなくても、恩田陸のパズルのようなのなら大歓迎なんだが。
わたしあの短さで感動させてもらったのはあれぐらいだからな。
ま、短編でも好きなのはいろいろあるけれど。





この人の本は読みやすいので一息休憩って感じで手にとりやすい。

have a break

have a Ichi Orihara

人の名前の前がaでよかったかどうか忘れたけど。

一休みしてください。
折原一でも読みながらって感じ。

キットカットからのパクリです。






余談だが表紙の折り返しに紹介されていた本。

競作「幻想都市の四季」まほろ市の殺人

春 無節操な四人  倉知淳
夏 夏に散る花  我孫子武丸
秋 闇雲A子と憂鬱刑事  麻耶雄嵩
冬 蜃気楼に手を振る  有栖川有栖

こいつらが気になるんだけどー。
特に秋。
なんなのその興味をひくタイトルは~。



祥伝社文庫は一気読みできるのですき。
あー、この四冊100円で売ってたらなぁ~。


2006.10.28


最新の画像もっと見る

コメントを投稿