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異様なテンションで京都の街を突っ走る表題作をはじめ、
先達への敬意が切なさと笑いをさそう、五つの傑作短編。
図書館で発見。
表題の走れメロスに惹かれて。
●山月記
山月記は教科書に載っていた。
中学の時だったかな。
"発狂するやつ"という印象しかない。
しかしこれを森見氏流にするとこうも違うのか。
というか、これを読んだのが中学生 . . . 本文を読む
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小学4年生の芳雄の住む神降市で、
連続して残酷で意味ありげな猫殺害事件が発生。
芳雄は同級生と結成した探偵団で犯人捜しをはじめることにした。
そんな時、転校してきたばかりのクラスメイト鈴木君に、
「ぼくは神様なんだ。猫殺しの犯人も知っているよ。」と明かされる。
大嘘つき?それとも何かのゲーム?
数日後、芳雄たちは探偵団の本部として使っていた
古い屋敷で死体を発見する。
. . . 本文を読む
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夏休み直前、新太は公園で出会った、
夏というのに黒いスーツ姿の探偵伯爵と友達になった。
奇矯な行動をとるアールと名のる探偵に新太は興味津々だ。
そんな新太の親友ハリィが夏祭りの夜に、その数日後には、
さらに新太の親友ガマが行方不明に。
彼らは新太とともに秘密基地を作った仲間だった。
二つの事件に共通するのは残されたトランプ。
そしてついに新太に忍び寄る犯人の影!
. . . 本文を読む
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失明という運命と闘い、ひたむきに、
華麗に、愛と情熱をつらぬいた女・烈
雪ふかき新潟の酒造家を舞台に
生きる喜びと哀しみを全身全霊で描きつくした宮尾登美子の傑作。
新潟の蔵元である旧家・田乃内家に生まれた娘・烈は、
小学校入学を前に失明にいたる病を患っていることを知る。
過酷な運命を背負う烈と、
その家族の愛と悲喜を綴った平成のロングセラー
. . . 本文を読む
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鬼才モリミが放つ、キュートでポップな片想いストーリー!
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、
夜の先斗町に、神社の古本市に、
大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。
二人を待ち受けるのは奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、
そして運命の大転回だった!
私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。
吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、
銀閣寺で、哲学の . . . 本文を読む
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首なし死体、密室、蘇る死者、見立て殺人…。
京都近郊に建つヨーロッパ中世の古城と見粉うばかりの館・蒼鴉城を
「私」が訪れた時、惨劇はすでに始まっていた。
2人の名探偵の火花散る対決の行方は。
そして迎える壮絶な結末。
島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎、
三氏の圧倒的賛辞を受けた著者のデビュー作。
わたしは怒って . . . 本文を読む
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飢餓と混乱の敗戦直後、災害と犯罪を結びつけた問題作。
雄大なスケールの人間ドラマ。
晩年の著者が病苦をおし、パソコンにむかいながら、
一字一句、全ページにわたって書き直した改訂決定版。
まずはこの本との出会いを書いてみよう。
お客様から。
アレ・・・アレ・・・作者はなんていうんだっけなぁ。
飢餓海峡っていう本なんだけどねぇ。 . . . 本文を読む
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高2の夏休み前、由紀と敦子は転入生の紫織から衝撃的な話を聞く。
彼女はかつて親友の自殺を目にしたというのだ。
その告白に魅せられた二人の胸にある思いが浮かぶ―
「人が死ぬ瞬間を見たい」。
由紀は病院へボランティアに行き、重病の少年の死を、
敦子は老人ホームで手伝いをし、入居者の死を目撃しようとする。
少女たちの無垢な好奇心から始まった夏が、
複雑な因果の果てにむかえた衝撃の . . . 本文を読む
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愛美は事故で死んだのではありません。
このクラスの生徒に殺されたのです。
我が子を校内で亡くした女性教師が、
終業式のHRで犯人である少年を指し示す。
ひとつの事件をモノローグ形式で
「級友」「犯人」「犯人の家族」から、
それぞれ語らせ真相に迫る。
選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、
伏線が鏤められた緻密な構成力は、
デビュー作とは思えぬ完成度である . . . 本文を読む
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夏目環は家族を亡くし、途方もなく大きな喪失感を抱えて生きる22歳の女性。
環がある日、愛用の自転車"モナミ1号"を走らせた
その先に待っていたものは―。
越えたくて、
会いたくて、
わたしは 走りはじめた
直木賞受賞後、第一作。
―走るのが嫌い。生きるのが嫌い。そんなあなたに読んでほしい物語です。(森絵都)
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取り柄と言えるのはきれいな空気、
夕方六時には「グリーンスリーブス」のメロディ。
そんな穏やかな田舎町で起きた、惨たらしい美少女殺害事件。
犯人と目される男の顔をどうしても思い出せない
四人の少女たちに投げつけられた激情の言葉が、
彼女たちの運命を大きく狂わせることになる
―これで約束は、果たせたことになるのでしょうか?
衝撃のベストセラー『告白』の著者が、
悲劇の連 . . . 本文を読む