認知症一期一会 http://blog.goo.ne.jp/mizukiosamu/

毎朝8時30分
ケイタイのアラームが鳴ると、私はアリセプト5mgを飲み食卓を離れます。


社会的人格を

2006年11月13日 | クリスティーンさんの本から

《ジョージタウン大学のスティーバン教授から
メールを受け取って、とても励まされた。
彼は、痴呆症の人びとは単なる研究対象ではなく、
研究活動への積極的な参加者になれると書いている。
彼は論文の中で次のように述べている。》


『アルツハイマー病の人が立派な存在価値のある
社会的人格を構築できるように助ける方法のひとつは、
本人を協力者としてさまざまな研究努力に参加させることだ・・・
そのような研究努力を通してこそ、
われわれは痴呆症の人びとに対して
立派な存在価値のある社会的アイデンティティを
構築する新たな手段を与えることができ、
さらにアルツハイマー病の性質と、
社会的および認識上の影響について、
新しい知識と視点を発見する道を見出せるのではないか』

とクリスティーンさんは紹介されています。
『私は私になっていく』(クリエイツかもがわ)P170



私、水木は、
ここに書かれていることの記憶はありませんでした。

でも・・・
クリスティーンさんのこの本には
赤枠で囲ってありました。

囲ってあったから・・・今
このページのこの話を書きはじたのです。

読みなおして・・・『  』の部分は
大学教授の論文が紹介されていることに気がつきました。
ですから・・・
上段の《  》の文章だけが
クリスティーンさんのものです。

研究の協力者として
患者自身に参加させるという発想は・・・
とっぴなように思われるかもしれませんが
やってほしいと思います。

ある決まった行動だけをする病ではありませんから・・・です。

「この病」の方々の生活がどういうものか・・・
本当はもっとできるのではないか?
現実と思いとの乖離がありはしないか・・・など、
症例を蓄積することで・・・・
あとから来る「この病」の方に
参考になるのでは・・・と思います。

この論文が言っていることは・・・
私たちには・・・すごくやってほしいこと・・・だし
できることもあるのではないでしょうか。

なにしろ・・・・百人百様の病ですから。


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