認知症一期一会 http://blog.goo.ne.jp/mizukiosamu/

毎朝8時30分
ケイタイのアラームが鳴ると、私はアリセプト5mgを飲み食卓を離れます。


文章にすると

2006年11月05日 | 5mgの日記

今日の中日新聞の「発言」欄に
中学生(女生徒)の投稿がありました。

題は「文章にすると素直な表現に」です。

引用させていただきます。

《私は文字や文章を書くことが好きです。
口では自分の思っていることを表すことができません。
自分の考えを持っていても、
皆に訴えることができないのです。
必ず口をつぐんでしまい、
いえたとしても思い通りにいえません。(中略)
書こうと思えば書けます。
一番大切なのは
自分の考えや思いを形にすることですから。》


今、私たちはブログで、
自分の状態や、介護されている方お話など・・・
交信の中で、思い思いのことを書き、
又、読ましていただいています。

そのことで・・・見知らぬ方と出会い・・・
あれやこれや・・・と文章の交換をしています。

そうするこで、
私たち「この病」の者も、介護される方々も・・・
ささやかな、やすらぎの時間を共有できています。

これが・・・面と向かって話すとなると・・・
結構むつかしいことがあります。

思ったことと、話した言葉とを・・・
意味の取り違えで・・・興奮したりします。

書く・・・ということは、
そういうことからいうと・・・推敲・・・と
いう作業がありますから・・・
書きなおすことができます。

句読点の問題ではなく、
内容の問題としてです。

かの、中学生の
投稿文の並びの美しさに見とれてしまいました。

私たち「この病」の者でも
書くことで・・・
「書ける・・・じゃん・・・」
と知っていただきたいのです。

やってみませんか・・・
書くことを・・・・
送信することを・・・と。

中学生の方から
「文章にすると素直な表現に」
なることを教えていただいたのです。


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5 コメント

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多くの方が・・・ (miki)
2006-11-06 09:17:45
思いを発信されることを私も望みます。
気持ちが前向きになられるかもしれません。
「社会の1員として生きている」
という実感を得られるのではないでしょうか。

多くの人が発信することで
社会の認識も変わっていく。
生きていく環境も改善される。

本人にとっても家族にとっても
まだまだ「変わってほしい」社会だから。
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変わった! (水木)
2006-11-06 09:57:27
miki様へ

先日行われました「本人会議」のことを、新聞やネットで拝見し、
「変わった!」と思いました。
話し、書き、宣言なさっています。

貴女様の思いがやっとつながり始めた・・・と思いました。

駆け足の変化が現れる・・・とは思いませんが、
とにかく動きはじめた・・・と感じています。

さらに一歩の後押しをしたいと思います。
このブログで変わる・・・などとは言いませんが、
小さな花火ですに火がついたのではと思っています。

さらにさらに・・・花火があちこちではぜますように・・・と思っています。
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書くこと (にんじんクラブ あやちゃん)
2006-11-06 17:11:23
この、中学生の書いておられることで私も元気になります。
言葉は、シャボン玉みたいに音になって出るとすぐ、パチンと消えてしまいます。
捕まえようと思っても、言葉を捕まえる網の編み目が大き過ぎて逃げてしまいます。
ほとんど残らないので、どうにもなりません。

でもこうして、文字で書いてあることは、繰り返し読んで分かろうとすることが出来ます。

それがありがたいのです。


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ぽつんぽつんと (水木)
2006-11-06 17:29:26
にんじんクラブあやちゃん様へ

私たちに向かって書かれた言葉・・・でしょうね。

言葉は命・・・どこかで聞いたことがあります。
読んでも残らない・・・書いても残らない・・・言葉って・・・
どこへいくのでしょうね。

でも・・・いつも私のそばにいるようで・・・
ぽつん・・・ぽつん・・・と出てきます。

ほんとに・・・ありがたいです。
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とても貴重な言葉です (miki)
2006-11-06 20:10:18
水木様へ
あやちゃん様へ

ぽつん、ぽつんと湧いてくる言葉をなんとか捕まえて文章にしてくださっているおふたりに感謝します。

「認知症の人の内面はこんなに深いんだよ。」
周囲に理解してもらえない多くの認知症の方の思いを代弁してくださっているからです。
私が「忘れても人間」と訴えたことを実証してくださっているからです。
母の思いは私ひとりで受け止めていますが、ブログは社会に向けて発信されていますから!

これからも、認知症の人の思いをどうぞ発信し続けてくださいね。
家族の思いと鏡のように対になっているなあ、と感じるときもあります。
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