認知症一期一会 http://blog.goo.ne.jp/mizukiosamu/

毎朝8時30分
ケイタイのアラームが鳴ると、私はアリセプト5mgを飲み食卓を離れます。


分かっていてもできない

2006年08月30日 | クリスティーンさんの本から

《抗痴呆薬を飲んでいる限り、
私はちゃんとこの現実世界にいる。
薬を飲まなければ、
私は自分だけの小さな世界に引きこもってしまう。
すべてがあまりにもめまぐるしくて、
混乱してしまうからだ。
ストレスに対する私の忍耐は低く、
ほんのちょっとしたトラブルでも大げさに反応して、
叫んだり、悲鳴を上げたり、
慌てふためいて、おろおろと歩き回ったりする。
私には驚きや突然の変化ではなく、静けさが必要だ。》

とクリスティーンさんは書いておられます。
『私は私になっていく』(クリエイツかもがわ)P143



今日の続きは・・・明日です。
でも・・・
昨日の続きが・・・今日・・とは、
つながらないことが多いです。

私は「アリセプト」5mg一錠を毎朝服用することで・・・
こうしてブログに書くことができます。
しかし・・・だからと言って・・・
普段の生活スタイルが・・・以前の状態に戻った・・・
ということではありません。

昨日、物干竿を修理して・・・ということで、
物置に針金とペンチを取りに行きました。
最近・・・物置を整理しましたので、
置き場所が変わっています。

「ここに置いた・・・」と自分に言いこかせて
道具を仕舞いますが・・・思いだせないのです。

「ここに置いた」と念をおして、といったにしても・・・
記憶の連続性は・・・切れています。

置いた場所がわからない・・・ということで・・・
混乱に火がついたようになり・・・
歩き回ったり・・・
ぶつぶつ言いながら・・・
他人のせいだと言ったりするのです。

こういう時は・・・そろばんでいう・・・
「ごわさんで願いましては・・・」と
仕切り直しをしなければ解決しません。

でも・・・
パニックになったときに・・・そんな
のどかなことは中々できるものではありません。
ということで・・・
周りの方に迷惑をかけることになるのです。

分かっていてもできない・・・のです。



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