ロマンスカーの輸送力増強と体質改善のために登場した車両である。
昭和55年～58年にかけて11体連接車4編成44両が製造された。
「LSE(Laxary Super Express)」の車両愛称で呼ばれる。
車体は鋼鉄製で、先頭部分は運転室を屋根上にあげ、最前部まで座席を持ってきた
展望構造となっている。
万が一の衝突の際、車体の損傷と衝撃を和らげるオイルダンパーを車体側に内装し、
先頭部の傾斜角をきつくして、シャープな雰囲気に仕上げられている。
ヘッドライトとテールライトは角型ユニットのものを展望室窓下に、列車愛称表示の
両脇に設置した。
列車愛称表示は正面中央窓下にあり、小田急で初めての字幕式となった。
塗装は従来のロマンスカーのものを引き継いで、バーミリオンオレンジと
シルバーグレーに白線を巻いたものを採用した。
登場当時、営業されていた3000形SSE車、3100形NSE車は高速運転を重視して
重心を低く取るために出入口を除いて低床構造となっていたが、本形式では
通常の平床構造になっている。このため、屋上の運転室も寸法が拡大している。
ドアは2枚折り戸で自動・半自動が切り替えられるものを採用している。
これは登場時、乗降口を限定していたためである。
車内は回転式リクライニングシートで、当初よりバケットシートに近い構造のものを
採用していた。
テーブルは壁面に折りたたみ式のものが設置されている。
この座席には終点駅で自動的に転換する機能があり、終着駅での整備作業の
軽減を図っている。
3・9号車にはキッチンが設置され、注文すると飲み物や軽食を座席まで持ってきて
くれる「走る喫茶室」サービスの拠点となっていたが、現在は廃止され、車内販売の
基地となっている。
昭和61年にカード式公衆電話が9号車に設置された。
主制御装置は抵抗制御でブレーキは発電ブレーキ併用電気指令ブレーキを採用している。
性能面では従来のロマンスカーが高速性重視だったものを、列車ダイヤの過密化や
停車駅の増加など情勢の変化を踏まえ、中・低速域の加速性を重視したものと
なった。同様のシステムは後継の10000形Hi-SE車や20000形RSE車にも引き継がれた。
台車は先頭部、連接部ともインダイレクトマウント式空気バネ台車である。
運転台は逆L字型右手操作式ワンハンドルマスコンを採用している。
警笛はタイフォン、電気笛のほか、補助警笛としてミュージックホーン(オルゴール
とも呼ばれる)を装備していたが、ミュージックホーンは騒音防止のため、
現在は第4編成を除いて撤去されている(第4編成も一旦外されているが、
旧塗装に復元した際に再取り付け)。
昭和57年に国鉄からの要請で第2編成を貸し出し、大船～熱海間で試験走行を
行っている。なお、当初は国鉄御殿場線直通の連絡急行「あさぎり」を本形式で
置き換えることも検討されていたが、諸般の事情で実現しなかった。
平成7年～9年にかけて設備の陳腐化に伴い、車体更新改造を実施した。
主な内容は車体塗装の変更(Hi-SE車に準じたクリームにワインレッド、窓周りが
ブラック)、内装の全面張り替え、座席の表地張り替え、トイレの汚物処理システムの
真空化(従来は循環式)、車椅子スペース設置とそれに伴う出入口の拡張(3号車)などである。
平成17～18年にかけては廃車になった9000形の部品を流用してパンタグラフを
シングルアーム化している。また、この時期に50000形VSE車用に開発した新型
台車の試験を行っている。
平成18年には小田急相模原駅を通過中の第1編成に自殺志願の男が飛び込み、
展望室の窓が破壊され、乗客に負傷者が出した(飛び込んだ男は死亡)。
このため、全編成の展望室ガラスに飛散防止のフィルムを貼り付けを実施し、
貼り付けが完了するまでの数週間、前面展望室の使用は禁止された。
平成19年には小田急電鉄創立80周年記念イベントで第4編成が旧塗装に復元されている。
ただし、窓枠や車番等の表記など細部が異なっている。
運用は「はこね」、「さがみ」が中心で10000形「Hi-SE」と共通で使用されている。
特急券や駅の乗車位置案内の「L/H」と書かれたものが、これにあたる。
他の形式の検査入場などで予備車のやりくりがつかない場合は、「メトロ～」を
除く列車で代走することもある。
旧塗装に復元された第4編成。当初は数ヶ月の限定運用の予定だったが、
好評だったため、現在もこの姿で運行されている。
昭和55年～58年にかけて11体連接車4編成44両が製造された。
「LSE(Laxary Super Express)」の車両愛称で呼ばれる。
車体は鋼鉄製で、先頭部分は運転室を屋根上にあげ、最前部まで座席を持ってきた
展望構造となっている。
万が一の衝突の際、車体の損傷と衝撃を和らげるオイルダンパーを車体側に内装し、
先頭部の傾斜角をきつくして、シャープな雰囲気に仕上げられている。
ヘッドライトとテールライトは角型ユニットのものを展望室窓下に、列車愛称表示の
両脇に設置した。
列車愛称表示は正面中央窓下にあり、小田急で初めての字幕式となった。
塗装は従来のロマンスカーのものを引き継いで、バーミリオンオレンジと
シルバーグレーに白線を巻いたものを採用した。
登場当時、営業されていた3000形SSE車、3100形NSE車は高速運転を重視して
重心を低く取るために出入口を除いて低床構造となっていたが、本形式では
通常の平床構造になっている。このため、屋上の運転室も寸法が拡大している。
ドアは2枚折り戸で自動・半自動が切り替えられるものを採用している。
これは登場時、乗降口を限定していたためである。
車内は回転式リクライニングシートで、当初よりバケットシートに近い構造のものを
採用していた。
テーブルは壁面に折りたたみ式のものが設置されている。
この座席には終点駅で自動的に転換する機能があり、終着駅での整備作業の
軽減を図っている。
3・9号車にはキッチンが設置され、注文すると飲み物や軽食を座席まで持ってきて
くれる「走る喫茶室」サービスの拠点となっていたが、現在は廃止され、車内販売の
基地となっている。
昭和61年にカード式公衆電話が9号車に設置された。
主制御装置は抵抗制御でブレーキは発電ブレーキ併用電気指令ブレーキを採用している。
性能面では従来のロマンスカーが高速性重視だったものを、列車ダイヤの過密化や
停車駅の増加など情勢の変化を踏まえ、中・低速域の加速性を重視したものと
なった。同様のシステムは後継の10000形Hi-SE車や20000形RSE車にも引き継がれた。
台車は先頭部、連接部ともインダイレクトマウント式空気バネ台車である。
運転台は逆L字型右手操作式ワンハンドルマスコンを採用している。
警笛はタイフォン、電気笛のほか、補助警笛としてミュージックホーン(オルゴール
とも呼ばれる)を装備していたが、ミュージックホーンは騒音防止のため、
現在は第4編成を除いて撤去されている(第4編成も一旦外されているが、
旧塗装に復元した際に再取り付け)。
昭和57年に国鉄からの要請で第2編成を貸し出し、大船～熱海間で試験走行を
行っている。なお、当初は国鉄御殿場線直通の連絡急行「あさぎり」を本形式で
置き換えることも検討されていたが、諸般の事情で実現しなかった。
平成7年～9年にかけて設備の陳腐化に伴い、車体更新改造を実施した。
主な内容は車体塗装の変更(Hi-SE車に準じたクリームにワインレッド、窓周りが
ブラック)、内装の全面張り替え、座席の表地張り替え、トイレの汚物処理システムの
真空化(従来は循環式)、車椅子スペース設置とそれに伴う出入口の拡張(3号車)などである。
平成17～18年にかけては廃車になった9000形の部品を流用してパンタグラフを
シングルアーム化している。また、この時期に50000形VSE車用に開発した新型
台車の試験を行っている。
平成18年には小田急相模原駅を通過中の第1編成に自殺志願の男が飛び込み、
展望室の窓が破壊され、乗客に負傷者が出した(飛び込んだ男は死亡)。
このため、全編成の展望室ガラスに飛散防止のフィルムを貼り付けを実施し、
貼り付けが完了するまでの数週間、前面展望室の使用は禁止された。
平成19年には小田急電鉄創立80周年記念イベントで第4編成が旧塗装に復元されている。
ただし、窓枠や車番等の表記など細部が異なっている。
運用は「はこね」、「さがみ」が中心で10000形「Hi-SE」と共通で使用されている。
特急券や駅の乗車位置案内の「L/H」と書かれたものが、これにあたる。
他の形式の検査入場などで予備車のやりくりがつかない場合は、「メトロ～」を
除く列車で代走することもある。
旧塗装に復元された第4編成。当初は数ヶ月の限定運用の予定だったが、
好評だったため、現在もこの姿で運行されている。
