歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

懐かしさはどこまでも続けられるのだろうか

2020-02-21 | その他
一年ぶりだろうか?彼らと飲むのは・・・
そんなことを考えながら日比谷から人形町までの道を歩いた。
晴海通りを東銀座へ向かい、昭和通りまで出て、日本橋の方向へ歩いた。
昭和通りはあまり好きではないので裏道を歩いた。十数年前とは風景が変わっていて、ドギマギしてしまった。
迷い犬のような気分で永代通りまでたどり着いてスマホの地図を見た。
小雨が降りだして、少し寒かったけれどかまわずに歩いた。
人形町の交差点についたのは午後の6時15分。
約束の時間には十分すぎるな・・・と思いながら僕が指定した店を探しながら路地を歩き回った。5分も経たぬうちに店が見つかってしまった。

彼らに会うのが嫌ではなかった。でも、なんだか気まずかった。
一年という時の流れは人との関係を見直す僕なりの考をまとめる時間だった。
彼らの事、忘れていたわけではない。ただ、恋人の事を思い浮かべるようには思えなかった。
なんとなく、会話が弾みそうになかった。
仮面を被って対峙するにはそれなりの忍耐が必要だと思っていたようだ。
会話が弾むときは決まって自分の話をし続ける僕がいた。
そう、人の話を間延びしたスローバラードのリズムで聞いていられたのに、
最近は8ビートのリズムでしか刻めなくなってしまっていて、相手のリズムにかぶせてしまう自分に気が付いてしまったんだ。
早く言えば、心に2ビートの余裕がなくなってしまったようだ。
間抜けな人の話すことでさえ曖昧な返答ができていた。
会話の決着を早くつけすぎてしまっていたんだろう。

リズムが必要なのだ。会話にだって、なにしたって心地よいリズムってものが・・・必要なのだ。
人類に言葉が生み出される前からコミュニケーションできていたわけだし、ほんとは言葉なんぞ必要ないのかもしれない。
人間関係で大切なことは、たぶんそう言うことなんだろう。
太鼓があれば意思の疎通は充分できていたはずだし、おおざっぱなことの方が人は分かり合えるのかもしれない。






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